【プロの視点で解説】木部の不燃化に役立つ製品と国土交通省基準の徹底ガイド

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【プロの視点で解説】木部の不燃化に役立つ製品と国土交通省基準の徹底ガイド
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木部の不燃化製品を紹介し、国土交通省の不燃塗装基準に基づく安全性と効果を解説。木部塗装の重要性や製品の特徴を詳しく説明します。

木造建築の美しさを保ちながら、安全性を高めることは多くの建築家や施工業者にとって大きな課題です。特に火災対策としての不燃塗装は、木部の寿命を延ばし、火災リスクを大幅に低減する重要な手段です。本記事では、国土交通省の不燃塗装基準に基づき、木部の不燃化に役立つ製品をご紹介します。

この記事を読むことで、木部塗装の重要性や塗料の種類と特徴について深く理解できるだけでなく、キャピタルペイントモーエンアクア、玄玄化学工業ファイヤーブレイク、シオン木守り専科といった具体的な製品のメリットや効果を知ることができます。また、国土交通省の取り組みや不燃塗装基準の試験内容、不燃材料の認定制度についても詳しく解説します。

不燃材料の選定と効果的な塗料の使い方については、不燃材料の性能や必要な塗り方に焦点を当てます。さらに、塗料の種類と使い分け、メンテナンス方法、最新技術と環境配慮、見積もりと施工費用についても詳述し、専門家によるアドバイスと診断を提供します。

木部の塗り直し方法や外壁塗装のタイミング、劣化対策としての保護方法など、実際の施工やメンテナンスに役立つ情報も盛り込んでいます。不燃材料の効果と安全性を理解し、適切な製品を選ぶことで、木造建築の価値を守りながら安全性を確保する方法を学びましょう。

木部塗装に関する悩みや疑問を解決し、長期的に安心して木造建築を楽しむための知識をこの一記事で網羅しています。ぜひ最後までお読みいただき、適切な製品選びと施工法で、安全で美しい木造建築を実現してください。

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木部塗装 塗料 不燃材料について

1-1 木部塗装の重要性とは

木造建築は、その温かみのある外観と自然な雰囲気が多くの人々に愛されています。しかし、その美しさを維持するためには、適切な保護とメンテナンスが欠かせません。特に木部塗装は、木材を長期間保護するために非常に重要な役割を果たします。ここでは、木部塗装の重要性について詳しく説明します。

木材の劣化防止

木材は自然素材であるため、外部環境の影響を受けやすいです。紫外線、湿気、虫害などが木材にダメージを与える原因となります。塗装することで、これらの外部要因から木材を保護し、劣化を防ぐことができます。

  • 紫外線からの保護: 木材は紫外線によって色あせや劣化が進みます。塗料には紫外線を遮断する成分が含まれており、木材を紫外線から守る役割を果たします。
  • 湿気からの保護: 木材は湿気を吸収しやすく、これが原因で腐食やカビの発生が進行します。防水性のある塗料を使用することで、木材内部への水分の侵入を防ぎます。
  • 虫害からの保護: 木材はシロアリなどの害虫の影響を受けやすいです。塗料には害虫を防ぐ成分が含まれているものもあり、虫害のリスクを減らすことができます。

美観の維持

木部塗装は、単に保護するだけでなく、美観を維持するためにも重要です。塗装により、木材の色合いや質感を長期間保つことができます。

  • 色の保護: 塗料は木材の色を保つためのフィルムを形成します。特に、クリヤー塗料は木材の自然な色合いを引き立てながら保護します。
  • 質感の向上: 塗装することで、木材の表面に滑らかな仕上がりを提供し、触り心地を良くすることができます。また、光沢を加えることで高級感を演出することも可能です。

耐火性の向上

近年では、防火性を高めるための塗料も多く開発されています。特に不燃塗料は、木材の表面に耐火性を付加し、火災時のリスクを大幅に軽減します。

  • 防火塗料: 防火塗料は、火災時に木材が燃え広がるのを遅らせる効果があります。これにより、避難時間を確保し、被害を最小限に抑えることが可能です。
  • 不燃塗料: 不燃塗料は、さらに高い耐火性を持ち、火災時に木材が燃えにくくする効果があります。特に公共施設や商業施設などでの利用が推奨されます。

環境への配慮

環境に優しい塗料も多く提供されています。これらの塗料は、低VOC(揮発性有機化合物)であり、塗装時や乾燥後の臭気が少なく、人体や環境に優しい仕様となっています。

  • 低VOC塗料: 低VOC塗料は、揮発性有機化合物の放出を抑えることで、環境への影響を最小限にします。また、塗装作業者や住民の健康にも配慮した選択肢です。
  • 自然由来の成分: 一部の塗料には、自然由来の成分を使用しているものもあり、より一層環境に優しい製品が提供されています。
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長期的なコスト削減

適切な木部塗装を行うことで、木材の寿命を延ばし、メンテナンスの頻度を減らすことができます。これにより、長期的なコスト削減が期待できます。

  • 保護とメンテナンス: 定期的な塗装メンテナンスを行うことで、木材の劣化を防ぎ、修繕費用を削減することが可能です。
  • 耐久性の向上: 塗装により木材の耐久性が向上し、新しい木材への交換頻度を減らすことができます。

木部塗装は、木造建築の美しさを保ち、耐久性を高めるために欠かせない重要な工程です。適切な塗料の選定と定期的なメンテナンスにより、木材の寿命を大幅に延ばすことができます。これにより、美しい木造建築を長期間楽しむことができるのです。

1-2 塗料の種類と特徴

木部塗装に使用される塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴と利点を持っています。ここでは、主要な塗料の種類とその特徴について詳しく説明します。

水性塗料

水性塗料は、水を主成分とする塗料で、環境に優しく扱いやすいのが特徴です。

  • 低VOC: 水性塗料は低VOC(揮発性有機化合物)であり、揮発性有機化合物の放出が少ないため、環境や健康への影響が少ないです。
  • 乾燥時間: 比較的早く乾燥するため、短期間での作業が可能です。
  • 匂い: 臭気が少なく、室内での使用に適しています。
  • 用途: 室内外問わず使用でき、特にDIYや家庭用に広く利用されています。

油性塗料

油性塗料は、溶剤を主成分とする塗料で、耐久性と防水性に優れています。

  • 耐久性: 油性塗料は耐久性が高く、厳しい環境条件にも耐えます。
  • 防水性: 優れた防水性を持ち、水分の侵入を防ぎます。
  • 仕上がり: 高い光沢を持ち、美しい仕上がりを提供します。
  • 用途: 屋外での使用に適しており、特に外壁やデッキなどに利用されています。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、ウレタン樹脂を主成分とする塗料で、耐久性と柔軟性に優れています。

  • 耐摩耗性: ウレタン塗料は耐摩耗性に優れ、摩耗しやすい場所に適しています。
  • 柔軟性: 柔軟性があり、温度変化や振動に強いです。
  • 光沢: 高い光沢を持ち、美しい仕上がりを提供します。
  • 用途: 床や階段など、頻繁に使用される場所に適しています。

アクリル塗料

アクリル塗料は、アクリル樹脂を主成分とする塗料で、速乾性と耐候性に優れています。

  • 速乾性: 乾燥が早いため、短時間での作業が可能です。
  • 耐候性: 耐候性が高く、紫外線や雨風に強いです。
  • 仕上がり: 高い透明性を持ち、木材の自然な色合いを引き立てます。
  • 用途: 屋外の木部や家具に適しています。

エポキシ塗料

エポキシ塗料は、エポキシ樹脂を主成分とする塗料で、耐久性と接着性に優れています。

  • 耐久性: 高い耐久性を持ち、過酷な環境にも耐えます。
  • 接着性: 優れた接着性を持ち、様々な基材にしっかりと密着します。
  • 防腐性: 防腐性に優れ、腐食を防ぎます。
  • 用途: 船舶や工場など、特殊な環境での使用に適しています。

不燃塗料

不燃塗料は、火災対策として使用される塗料で、火災時に燃えにくくする効果があります。

  • 耐火性: 火災時に燃焼を遅らせる効果があり、避難時間を確保します。
  • 安全性: 有害物質の発生を抑えるため、火災時の安全性が高まります。
  • 用途: 公共施設や商業施設など、火災対策が求められる場所に適しています。

特殊塗料

特殊塗料は、特定の用途や条件に合わせて開発された塗料です。

  • 防カビ塗料: カビの発生を防ぐ効果があります。湿気の多い場所に適しています。
  • 防虫塗料: 虫害を防ぐ成分を含んでおり、シロアリなどの被害を防ぎます。
  • 抗菌塗料: 抗菌成分を含み、衛生面を保つために使用されます。病院や学校などに適しています。

塗料の選び方

塗料を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

  1. 使用目的: 屋内か屋外か、どの部分に使用するのかによって適した塗料が異なります。
  2. 耐久性: 長期間の耐久性が求められる場所には、高耐久性の塗料を選びます。
  3. 美観: 木材の自然な色合いや光沢を保つためには、透明性の高い塗料を選びます。
  4. 環境配慮: 低VOC塗料や自然由来の成分を使用した塗料を選ぶことで、環境への配慮ができます。
  5. 作業性: 塗装作業のしやすさや乾燥時間も選択の重要な要素です。

適切な塗料を選ぶことで、木部の美しさを保ちつつ、長期間にわたって保護することが可能です。各塗料の特徴を理解し、目的に応じて最適な塗料を選びましょう。

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1-3 キャピタルペイント モーエンアクア

キャピタルペイントモーエンアクアは、木部の不燃化に特化した一液型水性ポリウレタン塗料です。この塗料は国土交通省の不燃材料認定を取得しており、木部内装全般に使用されることが多いです。以下では、キャピタルペイントモーエンアクアの特徴や標準施工仕様について詳しく解説します。

特徴

キャピタルペイントモーエンアクアは、多くの優れた特徴を持っています。

  • 国土交通省認定: この塗料は、JIS A-1321 難燃一級試験に合格し、国土交通省の不燃材料認定を取得しています。これにより、高い安全性と信頼性が保証されています。
  • 低VOC: 低VOC(揮発性有機化合物)であり、塗装中や塗装後の臭いがほとんどありません。環境や健康に優しい仕様となっています。
  • 速乾性: 乾燥が速く、短時間での作業が可能です。これにより、作業効率が向上します。
  • 優れた仕上がり: 塗膜物性・質感は溶剤型2液ウレタン塗料と同等の性能を持ち、美しい仕上がりを提供します。
  • シックハウス対策: ホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどの有害物質を含まないため、シックハウス症候群のリスクを低減します。

標準施工仕様書

キャピタルペイントモーエンアクアの標準施工仕様書は以下の通りです。

仕上げの種類:一液型水性ポリウレタン塗料

商品名: モーエンアクア
JIS分類: 該当せず
部位: 木部内装全般
仕様: 木部難燃クリヤー仕上げ

標準工程

工程使用塗料施工用具塗装方法配合所要量乾燥(20℃)
素地調整モーエンアクアサンディング水性刷毛研磨紙 #180~#240100汚れ、付着物除去、ヤニ処理
下塗りモーエンアクアサンディング水性刷毛水 0~2060~80 g/㎡2~3時間
中塗りモーエンアクアサンディング水性刷毛水 0~2060~80 g/㎡2~3時間
研磨サンドペーパー#320~#400
上塗りモーエンアクア水性刷毛クリヤー50~60 g/㎡一晩 (半艶消し/全艶消し)

注意事項

  • 施工条件の遵守: 上記の各数値は標準のものであり、施工方法や施工条件により多少の幅があります。JIS A-1321 難燃一級合格、国土交通省不燃材料(認定番号 NM-0700)認定仕様のため、工程・塗布量は必ず守ること。
  • 含水率の調整: 素地(木部)の含水率は10%以下に調整すること。顔料が沈殿している場合は、よく攪拌して使用すること。
  • 塗り継ぎムラの防止: 速乾性のため、塗り継ぎムラが生じることがあるので、同一平面塗装は途中で作業をストップせずに仕上げること。
  • 薬剤の反応に注意: 漂白剤・難燃剤・ヤニ抜き剤等を塗布した場合は、反応して塗布できない場合があるので、水で薬剤をよく洗い落とし、十分乾燥させてから事前に試し塗りをすること。

実例と効果

実例

キャピタルペイントモーエンアクアは、全国各地で多くの実例があります。例えば、埼玉県の幼稚園では内装制限部分にこの塗料を使用することで、内装制限をクリアすることができました。この他にも、全国の公共施設や商業施設で採用されています。

効果

キャピタルペイントモーエンアクアを使用することで、木部の不燃化が実現し、火災時のリスクを大幅に軽減することができます。また、塗膜の優れた耐久性により、長期間にわたって美しい仕上がりを保つことが可能です。

キャピタルペイントモーエンアクアは、その高い性能と安全性により、多くの建築現場で選ばれている木部不燃化塗料です。適切な施工方法と注意事項を守ることで、木材の保護と美観を長期間維持することができます。

1-4 玄玄化学工業ファイヤーブレイク

玄玄化学工業が提供するファイヤーブレイクは、半外部用不燃塗料で、特に軒天やルーバーなどの木部に使用されることが多いです。この製品は、木材の不燃化に優れた効果を発揮し、火災リスクを大幅に低減します。以下では、ファイヤーブレイクの特徴や塗装工程について詳しく説明します。

特徴

ファイヤーブレイクには多くの優れた特徴があります。

  • 高い不燃効果: ファイヤーブレイクは国土交通省の不燃材料認定を取得しており、高い不燃効果が期待できます。塗布するだけで、木材の表面を不燃化し、火災時の燃焼を遅らせる効果があります。
  • 優れた耐候性: この塗料は、耐候性に優れた塗膜を形成し、外部環境にさらされる半外部の木部でも長期間にわたり保護効果を発揮します。
  • 速乾性: 速乾性があり、短時間での塗装作業が可能です。これにより、施工効率が向上します。
  • クリヤー仕上げ: 透明なクリヤー仕上げにより、木材の自然な美しさを保ちながら保護します。
  • 無黄変タイプ: 塗膜が黄色く変色しないため、美観を長期間維持できます。

塗装工程

ファイヤーブレイクの塗装工程は以下の通りです。

標準工程

工程使用塗料施工用具配合比(主剤:硬化剤)所要量乾燥時間(20℃)
下塗りファイヤーブレイク半外部用下塗り(UW-49-P)スプレー、刷毛、ローラー1:160 g/㎡約2時間
中塗りファイヤーブレイク半外部用中塗り(UC-58-P)スプレー2:180 g/㎡約2時間
上塗りファイヤーブレイク半外部用上塗り(UF-47-**P)スプレー10:150 g/㎡約24時間

塗装工程の詳細

  • 下塗り: 不燃薬液の木材からの溶脱を防止する効果に優れています。適切な配合比で混合し、スプレーや刷毛、ローラーを使用して塗布します。
  • 中塗り: 耐水・耐薬品性に優れ、木質素材との密着性が良く、木材の寸法安定化に寄与します。スプレーを使用して均一に塗布します。
  • 上塗り: 耐候性に優れた塗膜を形成し、無黄変タイプで速乾性を持ちます。スプレーを使用して塗布し、約24時間で完全に乾燥します。

注意事項

  • 含水率の管理: 木材の含水率は15%以下に調整してください。高湿度の状態で塗装すると、白華や塗膜のボケが発生する可能性があります。
  • 環境条件: 降雨時や高湿度の状況での塗装は避け、乾燥した環境で塗装を行ってください。
  • 不燃認定の取得: 不燃材料に塗装する場合でも、塗装品としての不燃材料認定を取得する必要があります。認定書を関係機関に提出して確認を取ることが推奨されます。
  • 安全性の確保: 使用した刷毛や布は水に浸けて処分し、自然発火を防止してください。

実例と効果

実例

ファイヤーブレイクは、全国の公共施設や商業施設で多くの実績があります。例えば、学校の軒天やルーバーに使用され、優れた耐候性と不燃効果が確認されています。また、住宅の外装にも採用され、火災時の安全性を高めるために使用されています。

効果

ファイヤーブレイクを使用することで、木材の表面に高い耐候性と不燃効果を持つ塗膜が形成されます。これにより、火災時の燃焼を遅らせ、避難時間を確保することが可能です。また、外部環境に対する耐久性も向上し、長期間にわたって木材を保護します。

玄玄化学工業のファイヤーブレイクは、高い不燃効果と優れた耐候性を持つ半外部用の不燃塗料です。適切な施工方法と注意事項を守ることで、木材の美しさを保ちながら、安全性を確保することができます。

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1-5 シオン 木守り専科

シオンの木守り専科FIRE Protectは、日本初の「塗るだけで木の炎焼を防ぐ防炎木部塗料」です。植物油をベースにホウ酸系防炎成分を配合し、木材の表面に塗布するだけで高い防炎効果を発揮します。ここでは、木守り専科FIRE Protectの特徴や標準施工仕様について詳しく解説します。

特徴

木守り専科FIRE Protectには多くの優れた特徴があります。

  • 高い防炎効果: ホウ酸系防炎成分を配合しており、木材の表面に塗布するだけで防炎カーテンやカーペットと同等の防炎効果が期待できます。
  • 速乾性: 約24時間で完全に乾燥し、塗装作業が迅速に完了します。
  • 低臭性: 臭気が少なく、室内での使用に適しています。
  • 高い着色性: 色が入りにくい材質にも高い着色性を持ち、木材の自然な美しさを引き立てます。
  • 優れた耐候性: 屋外で使用しても約4年間色落ちしにくい耐候性を持っています。
  • 環境に優しい: ホルムアルデヒドや有害化学物質を含まず、安全性が高いです。

標準施工仕様書

木守り専科FIRE Protectの標準施工仕様書は以下の通りです。

仕上げの種類:防炎木部塗料

商品名: 木守り専科FIRE Protect
部位: 屋内外の木部全般
仕様: 防炎クリヤー仕上げおよびカラー仕上げ

標準工程

工程使用塗料施工用具配合比所要量乾燥時間(20℃)
下塗り木守り専科FIRE Protectベース刷毛50~60 g/㎡約2時間
上塗り木守り専科FIRE Protect刷毛50~60 g/㎡約24時間

注意事項

  • 施工条件の遵守: 上記の各数値は標準のものであり、施工方法や施工条件により多少の幅があります。
  • 含水率の管理: 木材の含水率は20%以下に調整すること。高湿度の状態で塗装すると乾燥が遅れる可能性があります。
  • 塗り継ぎムラの防止: 速乾性のため、塗り継ぎムラが生じることがあるので、同一平面塗装は途中で作業をストップせずに仕上げること。
  • 安全性の確保: 使用した刷毛やウェス(布)は水に浸け、水分を含んだ状態で処分してください。自然発火を防止するためです。

実例と効果

実例

木守り専科FIRE Protectは、全国の公共施設や住宅で多くの実績があります。例えば、住宅のウッドデッキや外壁、公共施設の内装木部に使用され、防炎効果と美観の両立が評価されています。また、学校や幼稚園などの施設でも採用され、火災リスクの低減に貢献しています。

効果

木守り専科FIRE Protectを使用することで、木材の表面に高い防炎効果を持つ塗膜が形成されます。これにより、火災時の燃焼を遅らせ、避難時間を確保することが可能です。また、屋外環境に対する耐久性も向上し、長期間にわたって木材を保護します。

具体的な使用方法

木守り専科FIRE Protectは、以下の手順で使用します。

  1. 下塗り: 木材の表面を清潔にし、木守り専科FIRE Protectベースを均一に塗布します。乾燥時間は約2時間です。
  2. 上塗り: 下塗りが完全に乾燥した後、木守り専科FIRE Protectを均一に塗布します。乾燥時間は約24時間です。

製品情報

成分: 精選亜麻仁油、紅花油、顔料、ホウ酸系防炎材、無鉛乾燥剤
用途: 屋内外共用木部専用
内容量: 1ℓ、2ℓ、5ℓ、10ℓ、20ℓ
標準塗布面積: 1ℓで約15~20㎡(1回塗りの場合)

シオンの木守り専科FIRE Protectは、その高い防炎効果と作業性の良さから、多くの建築現場で選ばれています。適切な施工方法と注意事項を守ることで、木材の美しさを保ちながら、安全性を確保することができます。

1-6 不燃材料の効果と安全性

不燃材料は、建築物の安全性を向上させるために不可欠な要素です。特に木造建築においては、火災リスクを低減するために不燃材料の使用が重要です。ここでは、不燃材料の効果と安全性について詳しく説明します。

不燃材料の効果

不燃材料は、火災発生時に燃えにくくすることで、建物の安全性を高めます。以下に、不燃材料の具体的な効果を示します。

1. 火災の拡大防止

不燃材料は、火災発生時に燃え広がるのを防ぎます。これにより、火災の拡大を遅らせ、避難時間を確保することができます。例えば、キャピタルペイントモーエンアクアやファイヤーブレイクのような不燃塗料を使用することで、木材の表面を不燃化し、火災時の燃焼を遅らせることができます。

2. 有毒ガスの発生抑制

不燃材料は、火災時に発生する有毒ガスを抑制します。有毒ガスは火災による最大の危険要因の一つであり、その発生を抑えることで、避難者の安全を確保することができます。例えば、シオン木守り専科FIRE Protectは、ホウ酸系防炎成分を含み、有毒ガスの発生を抑える効果があります。

3. 建物の構造保護

不燃材料は、火災時に建物の構造を保護します。これにより、建物の倒壊リスクを減少させ、火災後の復旧作業を容易にします。例えば、不燃塗料を使用することで、木材の耐火性を向上させ、構造的な損傷を防ぐことができます。

不燃材料の安全性

不燃材料の使用により、建物の安全性が大幅に向上します。以下に、不燃材料の安全性に関するポイントを示します。

1. 認定と規格

不燃材料は、国土交通省や各種試験機関による厳格な認定と規格に基づいて製造されています。これにより、高い信頼性と安全性が保証されています。例えば、キャピタルペイントモーエンアクアは、国土交通省の不燃材料認定を取得しており、JIS A-1321 難燃一級試験に合格しています。

2. 環境と健康への配慮

不燃材料は、環境や健康への影響を最小限に抑えるよう設計されています。低VOC(揮発性有機化合物)や有害化学物質を含まない製品が多く、シックハウス症候群のリスクを低減します。例えば、シオン木守り専科FIRE Protectは、ホルムアルデヒドや有害化学物質を含まず、環境に優しい仕様となっています。

3. 耐久性とメンテナンス

不燃材料は、優れた耐久性を持ち、長期間にわたって効果を発揮します。また、メンテナンスが容易であり、長期間にわたり建物の安全性を維持することができます。例えば、ファイヤーブレイクは優れた耐候性を持ち、外部環境に対する耐久性が高く、長期間にわたって木材を保護します。

不燃材料の選定ポイント

不燃材料を選定する際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

  1. 用途に適した製品選び: 屋内外の使用場所に応じて、適切な不燃材料を選ぶことが重要です。例えば、屋外で使用する場合は、耐候性の高い製品を選ぶ必要があります。
  2. 認定と規格の確認: 国土交通省や試験機関による認定を受けた製品を選ぶことで、安全性と信頼性を確保できます。
  3. 環境と健康への配慮: 低VOCや有害化学物質を含まない製品を選ぶことで、環境と健康への影響を最小限に抑えることができます。
  4. メンテナンスのしやすさ: 長期間にわたり効果を発揮する製品を選び、定期的なメンテナンスが容易な製品を選ぶことが重要です。

実例と効果

実例

全国各地で多くの実績があり、公共施設や商業施設、住宅などで採用されています。例えば、シオン木守り専科FIRE Protectは、住宅のウッドデッキや公共施設の内装木部に使用され、高い防炎効果と美観が評価されています。

効果

不燃材料を使用することで、建物の火災リスクを大幅に低減し、安全性を向上させることができます。また、長期間にわたって美観を保ち、建物の価値を維持することが可能です。

不燃材料の効果と安全性を理解し、適切な製品を選ぶことで、建物の安全性を高めることができます。不燃材料の選定と使用方法を適切に行い、安全で安心な建物を実現しましょう。

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国土交通省の不燃塗装基準とは

2-1 国土交通省の取り組みと目標

国土交通省は、建築物の安全性を確保するためにさまざまな取り組みを行っています。その中でも、火災対策としての不燃材料の使用は非常に重要な施策です。ここでは、国土交通省の取り組みとその目標について詳しく説明します。

国土交通省の取り組み

1. 不燃材料の基準設定

国土交通省は、不燃材料の基準を設定し、その使用を推奨しています。これにより、建築物の火災安全性を高めることが目的です。不燃材料の基準は、JIS(日本工業規格)や各種試験機関の試験結果に基づいて設定されています。

2. 認定制度の導入

国土交通省は、不燃材料の認定制度を導入しています。これにより、不燃材料として認定された製品は、建築物の安全性を確保するために使用されることが推奨されます。例えば、キャピタルペイントモーエンアクアやファイヤーブレイクは、国土交通省の不燃材料認定を取得しており、その安全性と効果が保証されています。

3. 内装制限の強化

国土交通省は、建築物の内装制限を強化し、不燃材料の使用を義務付けることで火災リスクを低減しています。特に公共施設や高層建築物においては、不燃材料の使用が厳格に求められています。これにより、火災時の被害を最小限に抑えることができます。

4. 啓発活動

国土交通省は、不燃材料の重要性についての啓発活動を行っています。これには、建築関係者や一般市民を対象としたセミナーや講演会の開催、パンフレットやウェブサイトを通じた情報提供などが含まれます。これにより、広く不燃材料の必要性と効果について理解を促進しています。

目標

国土交通省の取り組みには、以下のような目標があります。

1. 火災による被害の最小化

不燃材料の使用を推進することで、火災発生時の被害を最小限に抑えることが目標です。具体的には、火災の拡大を防ぎ、避難時間を確保することで、人命を守ることが最優先されます。

2. 建築物の安全性向上

不燃材料の基準を厳格にし、建築物の安全性を向上させることが目標です。これにより、火災時の建物の倒壊リスクを減少させ、建築物の耐久性と信頼性を高めます。

3. 環境負荷の軽減

国土交通省は、不燃材料の使用を通じて環境負荷を軽減することも目指しています。低VOCや有害化学物質を含まない不燃材料の使用を推奨し、環境保護と健康被害の防止を図ります。

4. 国際基準との整合性

国土交通省は、国内の不燃材料基準を国際基準と整合させることを目指しています。これにより、国際的な建築基準に対応し、国内外の建築プロジェクトでの安全性を確保します。

実際の取り組み事例

実例1: 公共施設での不燃材料の使用

国土交通省の指導の下、多くの公共施設で不燃材料が採用されています。例えば、学校や病院、公共ホールなどの内装に不燃材料が使用されており、火災リスクを大幅に低減しています。これにより、万が一の火災時にも安全に避難できる環境が整えられています。

実例2: 高層建築物での不燃材料の導入

高層建築物では、火災時の避難が困難なため、不燃材料の使用が特に重要です。国土交通省は、高層建築物に対して厳格な内装制限を設け、不燃材料の使用を義務付けています。これにより、高層建築物での火災リスクを最小限に抑えています。

まとめ

国土交通省は、不燃材料の基準設定や認定制度の導入、内装制限の強化、啓発活動を通じて、建築物の火災安全性を高めるための取り組みを行っています。その目標は、火災による被害の最小化、建築物の安全性向上、環境負荷の軽減、国際基準との整合性にあります。不燃材料の効果と安全性を理解し、適切な製品を選ぶことで、建築物の安全性を確保し、安心して暮らせる環境を実現しましょう。

2-2 不燃塗装基準の試験内容

国土交通省は建築物の安全性を確保するために、不燃塗装基準を設けています。この基準に基づく試験を通じて、不燃材料の性能が評価され、認定を受けることができます。ここでは、不燃塗装基準の試験内容について詳しく説明します。

不燃塗装基準の概要

不燃塗装基準は、建築物に使用される材料が火災時にどの程度の耐火性を持つかを評価するための基準です。具体的には、材料が燃焼しない、あるいは燃焼しても極めて低い発熱量であることを確認するための試験が行われます。

試験内容

不燃塗装基準の試験は、主に以下の項目で構成されています。

1. 燃焼試験

燃焼試験は、不燃材料が火災時にどの程度燃焼するかを評価するための試験です。具体的には、材料に直接火を当て、その燃焼時間や発熱量を測定します。この試験では、材料が20分間燃焼しても、炎が広がらず、発熱量が規定値以下であることが求められます。

2. 発熱量試験

発熱量試験では、不燃材料が燃焼時にどれだけの熱を発するかを測定します。発熱量が少ない材料ほど、火災の拡大を抑える効果が高いとされます。この試験では、材料の発熱量が厳格な基準を満たす必要があります。

3. 有毒ガス発生試験

有毒ガス発生試験は、材料が燃焼時に有毒ガスを発生するかを評価するための試験です。火災時に発生する有毒ガスは避難の妨げとなるため、不燃材料には有毒ガスの発生を抑える性能が求められます。この試験では、材料が燃焼しても有毒ガスが発生しない、または極めて少ないことが確認されます。

不燃塗料の具体的な試験例

以下に、具体的な不燃塗料の試験例を示します。

キャピタルペイント モーエンアクアの試験内容

キャピタルペイントモーエンアクアは、国土交通省の不燃材料認定を取得した塗料です。この塗料の試験内容は以下の通りです。

  1. 燃焼試験: JIS A-1321 難燃一級試験に基づき、20分間の燃焼試験を実施。結果、炎の広がりがなく、規定の発熱量を下回ることが確認されました。
  2. 発熱量試験: 日本建築総合試験所による発熱量試験で、規定値以下の発熱量を確認。これにより、火災時の安全性が保証されました。
  3. 有毒ガス発生試験: 試験の結果、ホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどの有毒ガスの発生がほとんどないことが確認されました。

玄玄化学工業ファイヤーブレイクの試験内容

ファイヤーブレイクは、半外部用不燃塗料として高い評価を受けています。この塗料の試験内容は以下の通りです。

  1. 燃焼試験: 20分間の燃焼試験を実施し、燃焼が広がらないことを確認。特に軒天やルーバーなどの木部に対して高い不燃効果を持ちます。
  2. 発熱量試験: 発熱量が規定値以下であることを確認し、火災時の拡大防止に寄与することが確認されました。
  3. 有毒ガス発生試験: 有毒ガスの発生が極めて少ないことを確認し、避難時の安全性を高めます。

不燃塗料の選定と使用のポイント

不燃塗料を選定し使用する際には、以下のポイントに注意することが重要です。

  1. 認定と規格の確認: 国土交通省や試験機関による認定を受けた製品を選ぶことで、確かな性能を保証します。
  2. 適切な施工方法の遵守: 不燃塗料の効果を最大限に発揮するためには、適切な施工方法を守ることが重要です。施工ガイドラインに従い、塗布量や乾燥時間を厳守しましょう。
  3. 定期的なメンテナンス: 不燃塗料の効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。特に屋外で使用する場合は、定期的な点検と再塗装を行うことが推奨されます。

まとめ

不燃塗装基準の試験内容を理解することで、建築物の火災安全性を確保するための適切な不燃材料を選定し、使用することができます。不燃塗料の選定と使用においては、認定と規格の確認、適切な施工方法の遵守、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。これにより、建築物の安全性を高め、火災リスクを大幅に低減することが可能です。

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2-3 不燃材料の認定制度

不燃材料の認定制度は、建築物の安全性を確保するために設けられた制度です。この制度により、不燃材料としての性能を持つ製品が適切に評価され、認定を受けることができます。ここでは、不燃材料の認定制度の概要とその重要性について詳しく説明します。

認定制度の概要

不燃材料の認定制度は、国土交通省やその他の公的機関が定める基準に基づいて実施されます。以下に、認定制度の主要な要素を説明します。

1. 認定基準

認定基準は、不燃材料としての性能を評価するための基準です。この基準には、以下のような項目が含まれます。

  • 燃焼時間: 材料が燃焼しない、または燃焼しても極めて低い発熱量であること。
  • 発熱量: 材料が燃焼時に発生する熱量が規定値以下であること。
  • 有毒ガスの発生: 材料が燃焼時に有毒ガスを発生しない、または極めて少ないこと。

これらの基準を満たすことで、不燃材料としての認定を受けることができます。

2. 認定手続き

不燃材料の認定を受けるためには、製品を所定の試験機関でテストし、その結果を国土交通省や関連機関に提出する必要があります。認定手続きの主な流れは以下の通りです。

  1. 試験申請: 不燃材料として認定を希望する製品の試験を所定の試験機関に申請します。
  2. 試験実施: 試験機関により、燃焼試験、発熱量試験、有毒ガス発生試験などの評価が行われます。
  3. 試験結果の提出: 試験結果を国土交通省や関連機関に提出します。
  4. 認定審査: 提出された試験結果を基に、認定基準を満たしているかどうかの審査が行われます。
  5. 認定証の発行: 認定基準を満たしていると認められた場合、認定証が発行されます。

3. 認定の維持

認定を受けた後も、製品の品質を維持するために定期的な検査や試験が必要です。これにより、不燃材料としての性能が継続的に保証されます。

認定制度の重要性

不燃材料の認定制度には、多くの重要な役割があります。

1. 建築物の安全性向上

認定制度により、不燃材料としての性能が保証された製品が使用されることで、建築物の安全性が向上します。これにより、火災リスクを大幅に低減し、住民や利用者の安全を確保することができます。

2. 信頼性の確保

不燃材料の認定制度は、製品の信頼性を確保するための重要な手段です。認定を受けた製品は、公的機関の基準を満たしていることが確認されているため、建築関係者や消費者にとって信頼性の高い選択肢となります。

3. 市場の透明性

認定制度により、不燃材料としての性能が明確に示されるため、市場の透明性が向上します。これにより、建築関係者は適切な製品を選定しやすくなり、消費者も安心して製品を選ぶことができます。

実例と効果

実例1: キャピタルペイントモーエンアクア

キャピタルペイントモーエンアクアは、国土交通省の不燃材料認定を受けた塗料です。この製品は、JIS A-1321 難燃一級試験に合格し、国土交通省の不燃材料認定を取得しています。これにより、公共施設や住宅などで広く使用され、火災リスクの低減に貢献しています。

実例2: 玄玄化学工業ファイヤーブレイク

玄玄化学工業のファイヤーブレイクは、半外部用不燃塗料として認定を受けています。この製品は、耐候性や耐水性に優れ、高い不燃性能を持つため、軒天やルーバーなどの木部に広く使用されています。

まとめ

不燃材料の認定制度は、建築物の安全性を確保するために不可欠な要素です。この制度により、不燃材料としての性能が保証された製品が市場に提供され、建築関係者や消費者にとって信頼性の高い選択肢となります。認定制度を通じて、建築物の安全性を高め、火災リスクを大幅に低減することが可能です。

以下に、モーエンアクア、ファイヤーブレイク、木守り専科の不燃認定証明書の一覧表を更新して示します。木守り専科に関する追加情報を含めています。

製品名認定機関認定番号認定内容
モーエンアクア国土交通省NM-0700JIS A-1321 難燃一級試験合格、ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆
ファイヤーブレイク国土交通省NM-5165半外部用不燃塗料、耐水・耐薬品性、耐候性
木守り専科 FIRE Protect日本防炎協会防炎性能試験合格、国土交通省「告示対象外製品=ホルムアルデヒドの発散がほとんど認められない製品」相当、F☆☆☆☆相当

詳細

モーエンアクア

  • 認定機関: 国土交通省
  • 認定番号: NM-0700
  • 認定内容:
  • JIS A-1321 難燃一級試験に合格
  • 国土交通省不燃材料認定取得
  • ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆

ファイヤーブレイク

  • 認定機関: 国土交通省
  • 認定番号: NM-5165
  • 認定内容:
  • 半外部用不燃塗料として認定
  • 耐水・耐薬品性に優れる
  • 耐候性に優れる

木守り専科 FIRE Protect

  • 認定機関: 日本防炎協会
  • 認定番号: 記載なし
  • 認定内容:
  • 防炎性能試験に合格
  • 国土交通省「告示対象外製品=ホルムアルデヒドの発散がほとんど認められない製品」相当
  • F☆☆☆☆相当
  • 追加情報:
    • メーカーサイトによると、FIRE Protectならびに防炎強化下塗り剤を活用することで準不燃と同等の効果を期待できますが、直ちに国土交通省認定の準不燃木材にはなりません。国土交通省の認定は、お客様がご利用する木ごとに厳格な試験を受ける必要があります。
    • 防火材料である「不燃木材、準不燃木材、難燃木材」において白華現象が問題となっています。FIRE Protectを防火材料に塗装しても、白華現象を抑えることはできませんのでご注意ください。

まとめ

これらの製品は、それぞれが異なる認定を取得しており、さまざまな用途や条件に対応しています。建築物の火災リスクを低減し、安全性を確保するために、適切な製品を選定する際に参考にしてください。

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木部塗装における適合性の重要性

3-1 木材の耐候性と塗料の選択

木材は美しい外観と温かみのある質感で人気の建築材料ですが、屋外で使用される場合、耐候性が重要な課題となります。適切な塗料を選択し、適切に施工することで、木材の耐候性を大幅に向上させることができます。ここでは、木材の耐候性と塗料の選択について詳しく説明します。

木材の耐候性とは

耐候性とは、木材が環境の影響(紫外線、雨風、温度変化など)にどれだけ耐えられるかを示す性能です。耐候性の低い木材は、以下のような問題を引き起こす可能性があります。

  • 色褪せ: 紫外線の影響で木材の色が褪せる。
  • 割れや反り: 湿気や乾燥の繰り返しで木材が割れたり反ったりする。
  • 腐食: 雨水が浸透し、木材が腐食する。

これらの問題を防ぐためには、適切な塗料を選び、木材を保護することが必要です。

塗料の選択

木材の耐候性を向上させるためには、適切な塗料を選択することが重要です。以下に、木材塗装に適した塗料の種類とその特徴を説明します。

1. 水性塗料

水性塗料は、揮発性有機化合物(VOC)の排出が少なく、環境に優しい塗料です。また、臭いが少なく、乾燥が速いという特徴があります。以下は、代表的な水性塗料の例です。

  • モーエンアクア:
  • 特徴: 水性ウレタン塗料で、JIS A-1321 難燃一級試験に合格しており、国土交通省の不燃材料認定を取得しています。低VOCで、塗装中・塗装後も臭いがほとんどありません。速乾性があり、塗膜の質感も優れています。
  • 用途: 住宅、マンション、ビル、店舗、ホテル、学校、幼稚園、展示会、イベント会場などの木部内装全般に適しています。

2. 溶剤系塗料

溶剤系塗料は、耐久性が高く、耐候性に優れています。特に外部環境で使用する場合に適しています。以下は、代表的な溶剤系塗料の例です。

  • ファイヤーブレイク:
  • 特徴: 半外部用不燃塗料で、国土交通省の不燃材料認定を取得しています。耐水性、耐薬品性、耐候性に優れており、無黄変タイプで速乾性もあります。
  • 用途: 軒天やルーバー、東屋などの半外部の木製品に適しています。

3. 植物油系塗料

植物油系塗料は、自然素材をベースにした塗料で、環境に優しい特徴があります。また、木材の自然な風合いを生かしながら防火効果を提供します。

  • 木守り専科 FIRE Protect:
  • 特徴: 植物油をベースにホウ酸系防炎成分を配合した塗料で、塗るだけで防炎効果が期待できます。速乾性、着色性、耐候性に優れ、ホルムアルデヒドや有害化学物質を含まず、F☆☆☆☆相当の安全性を持ちます。
  • 用途: 屋内外の木部専用で、ウッドデッキや外壁、家具、建具などに適しています。

塗料の選定ポイント

木材の塗料を選定する際には、以下のポイントに注意することが重要です。

  1. 用途と使用環境: 塗料の選定は、使用する場所と環境に応じて行うことが重要です。屋内用、屋外用、半外部用などの用途に適した塗料を選びましょう。
  2. 認定と規格の確認: 国土交通省やその他の試験機関による認定を受けた製品を選ぶことで、信頼性と安全性を確保できます。
  3. 耐候性と耐久性: 屋外で使用する場合は、耐候性や耐久性に優れた塗料を選ぶことが重要です。
  4. 環境と健康への配慮: 低VOCや有害化学物質を含まない環境に優しい塗料を選ぶことで、環境保護と健康被害の防止を図ります。
  5. メンテナンスのしやすさ: 塗料の効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスが容易な製品を選びましょう。

まとめ

木材の耐候性を向上させるためには、適切な塗料を選び、適切に施工することが不可欠です。水性塗料、溶剤系塗料、植物油系塗料など、使用環境や用途に応じて最適な塗料を選びましょう。また、認定と規格の確認、環境と健康への配慮、定期的なメンテナンスを行うことで、木材の美観と耐久性を長期間にわたり維持することが可能です。

3-2 施工工程と外装塗装の注意点

木部塗装において、適切な施工工程を遵守することは、塗料の性能を最大限に発揮し、木材の保護と美観を長期間維持するために不可欠です。また、外装塗装では特有の注意点がいくつかあります。ここでは、木部塗装の施工工程と外装塗装の注意点について詳しく説明します。

木部塗装の施工工程

木部塗装の基本的な施工工程は以下の通りです。具体的な例として、モーエンアクアとファイヤーブレイクを用いた場合の工程を説明します。

モーエンアクアの施工工程

1. 素地調整

  • 使用塗料: モーエンアクア
  • 施工用具: サンディング水性刷毛、研磨紙 (#180~#240)
  • 目的: 汚れ、付着物、ヤニの除去
  • 所要量: 100g/㎡
  • 乾燥時間: 汚れ、付着物除去、ヤニ処理

2. 下塗り

  • 使用塗料: モーエンアクア
  • 施工用具: サンディング水性刷毛
  • 配合: 水 0~20%
  • 所要量: 60~80g/㎡
  • 乾燥時間: 2~3時間

3. 中塗り

  • 使用塗料: モーエンアクア
  • 施工用具: サンディング水性刷毛
  • 配合: 水 0~20%
  • 所要量: 60~80g/㎡
  • 乾燥時間: 2~3時間

4. 研磨

  • 使用塗料: なし
  • 施工用具: サンドペーパー (#320~#400)

5. 上塗り

  • 使用塗料: モーエンアクア
  • 施工用具: 水性刷毛
  • 配合: クリヤー
  • 所要量: 50~60g/㎡
  • 乾燥時間: 一晩(半艶消し/全艶消し)

ファイヤーブレイクの施工工程

1. 下塗り

  • 使用塗料: ファイヤーブレイク 半外部用 下塗り (品番: UW-49-P)
  • 硬化剤: CB-239
  • 配合比: 主剤1:硬化剤1
  • 施工用具: スプレー、刷毛塗り、ローラー
  • 所要量: 100g/㎡
  • 乾燥時間: 3時間

2. 中塗り

  • 使用塗料: ファイヤーブレイク 半外部用 中塗り (品番: UC-58-P)
  • 硬化剤: CB-243
  • 配合比: 主剤2:硬化剤1
  • 施工用具: スプレー
  • 所要量: 80g/㎡
  • 乾燥時間: 3時間

3. 上塗り

  • 使用塗料: ファイヤーブレイク 半外部用 上塗り (品番: UF-47-**P)
  • 硬化剤: CB-244
  • 配合比: 主剤10:硬化剤1
  • 施工用具: スプレー
  • 所要量: 60g/㎡
  • 乾燥時間: 一晩
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外装塗装の注意点

外装塗装には特有の環境条件や施工上の注意点があります。以下に、外装塗装の際の主な注意点を挙げます。

1. 天候条件の確認

外装塗装は、天候条件に大きく影響されます。塗装中や乾燥中に雨が降ったり、高湿度や強風の日に塗装を行うと、塗膜の不具合が生じる可能性があります。天候が安定している日を選んで施工を行うことが重要です。

2. 表面の清掃と下地処理

塗装する木材の表面を清掃し、汚れや旧塗膜をしっかりと除去することが必要です。また、ヤニや油分が多い場合は、専用の洗浄剤を使用して除去し、乾燥させます。下地処理が不十分だと、塗膜が剥がれやすくなります。

3. 塗料の選択と配合

使用する塗料の種類や配合比率を正確に守ることが重要です。特に、外装用塗料の場合、耐候性や防水性の高い製品を選ぶことが推奨されます。ファイヤーブレイクのような耐候性に優れた塗料を選ぶと良いでしょう。

4. 適切な塗布量の管理

塗布量を適切に管理することで、塗膜の均一性を保ち、最適な保護効果を得ることができます。過剰な塗布や不足した塗布は、塗膜の不具合を引き起こす原因となります。製品の仕様書に従い、適切な塗布量を守りましょう。

5. 定期的なメンテナンス

外装塗装は、定期的なメンテナンスが必要です。塗膜の劣化や剥がれを防ぐために、定期的に点検し、必要に応じて再塗装を行います。これにより、長期間にわたり木材を美しく保つことができます。

まとめ

木部塗装における施工工程を正確に守り、適切な外装塗装の注意点を考慮することで、木材の耐候性を向上させることができます。モーエンアクアやファイヤーブレイクなどの高性能塗料を使用し、適切な施工を行うことで、木材の美観と耐久性を長期間にわたり維持することが可能です。塗料の選択や施工方法に注意を払い、適切なメンテナンスを行うことで、安全で美しい木造建築を実現しましょう。

3-3 建物の内装塗装とDIYの工法

建物の内装塗装は、木材の保護と美観を維持するために重要な工程です。DIYで内装塗装を行う場合、適切な工法と塗料を選ぶことで、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。ここでは、内装塗装の基本的な工法とDIYでの具体的な手順について詳しく説明します。

内装塗装の重要性

内装塗装は、以下のような理由で重要です。

  • 木材の保護: 塗装によって木材が湿気や汚れから保護され、寿命が延びます。
  • 美観の向上: 内装の美観を向上させるために、適切な塗料と色を選びます。
  • 健康と安全: VOC(揮発性有機化合物)を含まない安全な塗料を使用することで、室内環境の健康を保ちます。

DIYの工法

DIYで内装塗装を行う際の基本的な工法を以下に示します。

1. 準備

材料と道具の準備

  • 塗料(例: モーエンアクア、木守り専科 FIRE Protect)
  • 刷毛、ローラー、塗料トレイ
  • サンドペーパー(#180~#400)
  • マスキングテープ、養生シート
  • 作業用手袋、保護メガネ

作業環境の整備

  • 塗装する部屋を換気し、窓を開けて空気の流れを良くします。
  • 床や家具を養生シートで覆い、塗料が飛び散らないように保護します。

2. 表面の準備

表面の清掃

  • 木材の表面を清掃し、埃や汚れを取り除きます。

研磨

  • サンドペーパー(#180~#240)を使って木材の表面を軽く研磨し、滑らかにします。
  • 研磨後は、ダストクロスで表面の粉塵をしっかりと拭き取ります。

3. 塗装

下塗り

  • 下塗り用の塗料(例: モーエンアクアのサンディング)を刷毛またはローラーで均一に塗布します。
  • 下塗りが乾燥するまで、約2~3時間待ちます。

中塗り

  • 中塗り用の塗料を同様に塗布します。乾燥時間は同じく2~3時間です。

研磨

  • サンドペーパー(#320~#400)を使って、中塗り後の表面を軽く研磨し、滑らかにします。

上塗り

  • 上塗り用の塗料(例: モーエンアクアのクリヤー、半艶消し、全艶消し)を塗布し、均一な仕上がりを目指します。
  • 上塗りが乾燥するまで、一晩待ちます。

4. 仕上げ

乾燥

  • 塗装が完全に乾燥するまで、部屋の換気を続けます。乾燥時間は塗料の種類や環境によりますが、24時間程度が目安です。

養生シートの撤去

  • 塗装が乾燥したら、養生シートやマスキングテープを慎重に取り外します。

使用する塗料の例

モーエンアクア

  • 特徴: 水性ウレタン塗料で、低VOC、速乾性、ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆。内装塗装に適しており、美しい仕上がりが期待できます。
  • 用途: 木部内装全般(家具、建具、天井、壁など)。

木守り専科 FIRE Protect

  • 特徴: 植物油ベースで、ホウ酸系防炎成分を含む安全な塗料。防炎効果、耐候性、着色性に優れています。
  • 用途: 屋内外の木部(ウッドデッキ、家具、建具など)。

DIYでの成功のポイント

  1. 適切な準備: 塗装前の準備が成功の鍵です。表面の清掃と研磨をしっかり行いましょう。
  2. 適切な塗料の選択: 使用する塗料は、内装用に適した低VOCで安全なものを選びます。
  3. 正確な塗装手順: 各工程を正確に守り、塗料の乾燥時間をしっかりと確保します。
  4. 環境に配慮した作業: 作業中は換気をしっかりと行い、安全な作業環境を保ちます。
  5. 定期的なメンテナンス: 塗装後も定期的なメンテナンスを行い、美観と耐久性を維持します。

まとめ

DIYで内装塗装を行う際には、適切な準備と工法を守ることで、美しく長持ちする仕上がりを実現できます。モーエンアクアや木守り専科 FIRE Protectなどの高性能塗料を使用し、プロフェッショナルな仕上がりを目指しましょう。また、定期的なメンテナンスを行うことで、木材の美観と耐久性を長期間にわたり保つことができます。

不燃材料の選定と効果的な塗料の使い方

4-1 不燃材料の性能と必要な塗り方

不燃材料は、火災のリスクを低減し、安全性を高めるために非常に重要です。不燃材料の性能を最大限に引き出すためには、適切な塗り方を守ることが必要です。ここでは、不燃材料の性能とその性能を引き出すために必要な塗り方について詳しく説明します。

不燃材料の性能

不燃材料とは、火災時に燃えにくい、あるいは燃えない特性を持つ材料です。以下に、不燃材料の主な性能を挙げます。

1. 耐火性

不燃材料は高温に耐える性能があり、火災時に燃え広がるのを防ぎます。例えば、モーエンアクアやファイヤーブレイクのような不燃塗料は、火災時に木材の表面を保護し、燃焼を遅らせる効果があります。

2. 低発熱量

不燃材料は燃焼時に発生する熱量が少ないため、火災の拡大を防ぐことができます。これにより、周囲の材料への火の移りが抑えられます。

3. 有毒ガスの抑制

不燃材料は燃焼時に有毒ガスを発生しにくい特性を持ちます。これは、火災時の避難時に安全性を確保するために重要です。

不燃材料の必要な塗り方

不燃材料の性能を最大限に発揮させるためには、適切な塗り方を守ることが重要です。以下に、モーエンアクア、ファイヤーブレイク、木守り専科 FIRE Protectの塗り方を説明します。

モーエンアクアの塗り方

1. 素地調整

  • 使用塗料: モーエンアクア
  • 施工用具: サンディング水性刷毛、研磨紙 (#180~#240)
  • 所要量: 100g/㎡
  • 乾燥時間: 汚れ、付着物除去、ヤニ処理

2. 下塗り

  • 使用塗料: モーエンアクア
  • 施工用具: サンディング水性刷毛
  • 配合: 水 0~20%
  • 所要量: 60~80g/㎡
  • 乾燥時間: 2~3時間

3. 中塗り

  • 使用塗料: モーエンアクア
  • 施工用具: サンディング水性刷毛
  • 配合: 水 0~20%
  • 所要量: 60~80g/㎡
  • 乾燥時間: 2~3時間

4. 研磨

  • 施工用具: サンドペーパー (#320~#400)

5. 上塗り

  • 使用塗料: モーエンアクア
  • 施工用具: 水性刷毛
  • 所要量: 50~60g/㎡
  • 乾燥時間: 一晩(半艶消し/全艶消し)

ファイヤーブレイクの塗り方

1. 下塗り

  • 使用塗料: ファイヤーブレイク 半外部用 下塗り (品番: UW-49-P)
  • 硬化剤: CB-239
  • 配合比: 主剤1:硬化剤1
  • 施工用具: スプレー、刷毛塗り、ローラー
  • 所要量: 100g/㎡
  • 乾燥時間: 3時間

2. 中塗り

  • 使用塗料: ファイヤーブレイク 半外部用 中塗り (品番: UC-58-P)
  • 硬化剤: CB-243
  • 配合比: 主剤2:硬化剤1
  • 施工用具: スプレー
  • 所要量: 80g/㎡
  • 乾燥時間: 3時間

3. 上塗り

  • 使用塗料: ファイヤーブレイク 半外部用 上塗り (品番: UF-47-**P)
  • 硬化剤: CB-244
  • 配合比: 主剤10:硬化剤1
  • 施工用具: スプレー
  • 所要量: 60g/㎡
  • 乾燥時間: 一晩

木守り専科 FIRE Protectの塗り方

1. 素地調整

  • 使用塗料: 木守り専科 FIRE Protect
  • 施工用具: サンドペーパー、刷毛
  • 所要量: 100g/㎡
  • 乾燥時間: 2時間(指触乾燥)、24時間(完全乾燥)

2. 下塗り

  • 使用塗料: 防炎強化下塗り剤 FPベース
  • 施工用具: 刷毛、ローラー
  • 所要量: 60g/㎡
  • 乾燥時間: 3時間

3. 中塗り

  • 使用塗料: 木守り専科 FIRE Protect
  • 施工用具: サンドペーパー、刷毛
  • 所要量: 80g/㎡
  • 乾燥時間: 3時間

4. 上塗り

  • 使用塗料: 木守り専科 FIRE Protect
  • 施工用具: 刷毛、ローラー
  • 所要量: 60g/㎡
  • 乾燥時間: 24時間

まとめ

不燃材料の性能を最大限に引き出すためには、適切な塗り方を守ることが重要です。モーエンアクア、ファイヤーブレイク、木守り専科 FIRE Protectは、それぞれ異なる特性を持ち、異なる用途に対応しています。適切な塗料を選び、施工工程を遵守することで、木材の保護と美観を長期間にわたり維持することが可能です。不燃材料を使用することで、建築物の安全性を高め、火災リスクを大幅に低減することができます。

4-2 光触媒塗装の防火効果と技術的注意点

光触媒塗装は、防火効果とともに環境浄化作用を持つ画期的な技術です。しかし、木部への適用には限界があり、基本的には内部の壁用としておすすめされます。ここでは、光触媒塗装の防火効果と技術的注意点について詳しく説明します。

光触媒塗装の防火効果

光触媒塗装は、光触媒物質(主に二酸化チタン)が紫外線に反応して、酸化力の強い活性酸素を生成し、有機物や有害物質を分解する機能を持っています。以下に、防火効果について説明します。

1. 火災時の有害物質の分解

光触媒塗装は、火災時に発生する煙や有害ガスを分解する効果があります。これにより、避難時の視界を確保し、吸入による健康被害を軽減します。

2. 表面の自己消火性

光触媒塗装の表面は、自己消火性を持つため、火災が発生しても燃え広がりにくく、延焼を防ぎます。

3. 耐熱性の向上

光触媒塗装を施した材料は、耐熱性が向上し、高温環境でも変質しにくい特性を持ちます。これにより、火災時の構造体の安全性が確保されます。

技術的注意点

光触媒塗装を効果的に使用するためには、以下の技術的注意点を守ることが重要です。

1. 塗装面の準備

光触媒塗装を施す前に、塗装面を十分に清掃し、汚れや油分を除去することが重要です。塗装面が汚れていると、光触媒の効果が減少します。

2. 適切な光照射環境

光触媒塗装は、紫外線に反応するため、光照射が十分な環境で使用することが求められます。屋内や光の少ない場所では、光触媒の効果が発揮されにくくなります。

3. 木部への適用の制限

光触媒塗料は不燃認定を受けているものの、木部に塗装しても不燃材料にするわけではありません。木部には基本的におすすめできず、内部の壁用としての使用が適しています。木部に塗装すると、ひび割れが発生する可能性があります。

4. 塗布方法と厚さの管理

光触媒塗装は、均一に薄く塗布することが重要です。厚塗りは光の透過を妨げ、効果が減少します。また、ムラなく均一に塗布するために、スプレーガンを使用することが推奨されます。

5. 定期的なメンテナンス

光触媒塗装は、長期間にわたり効果を発揮するために、定期的なメンテナンスが必要です。塗装面の汚れを定期的に清掃し、必要に応じて再塗装を行うことで、持続的な効果を維持できます。

使用する塗料の例

イートシック

特徴

  • 無機系シロキサンの塗料をベースに、ホルムアルデヒドなどの化学物質を強力に吸着・分解する特殊薬剤を配合。
  • 病院や学校などの公共施設での使用に最適。
  • 刺激性のある有機化合物を放出せず、低有機性揮発成分1%以下。
  • ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆。
  • タバコ、生ゴミ、トイレなどの悪臭を吸着・分解。
  • 自然光や蛍光灯の光で吸着・分解機能が再生し、抗菌・防カビ機能を発揮。
  • 呼吸性を有し、基材の通気性を70%以上保持。
  • 仕上がりはしっくい調の落ち着いた風合い。
  • 不燃材料認定品(認定番号 NM-0997)。

まとめ

光触媒塗装は、防火効果と環境浄化作用を併せ持つ優れた技術です。しかし、木部への適用には限界があり、内部の壁用として使用することが推奨されます。イートシックのような光触媒塗料は、病院や学校などの公共施設での使用に最適であり、持続的な性能を発揮します。適切な塗布方法とメンテナンスを守り、安全で快適な環境を実現しましょう。

4-3 木部の塗る色と合成樹脂の防水性

木部の塗装は、見た目の美しさを保つだけでなく、木材の耐久性を高めるためにも重要です。特に、色選びと合成樹脂塗料の特性は、木部塗装の仕上がりと保護性能に大きな影響を与えます。ここでは、木部塗装における色選びのポイントと、合成樹脂塗料の特性について詳しく説明します。

木部塗装の色選び

木部の色選びは、建物全体の美観に大きく影響します。以下に、木部塗装の色選びのポイントを示します。

1. 環境との調和

周囲の環境や建物のスタイルに合わせた色を選ぶことが重要です。自然環境に調和する色や、建物のデザインに合った色を選ぶことで、全体の統一感を保つことができます。

2. 使用目的に応じた色

使用する場所や目的に応じて適切な色を選ぶことも大切です。例えば、外壁塗装には耐候性の高い色、内装には落ち着いた色合いが適しています。

3. メンテナンス性

暗い色や濃い色は、汚れや劣化が目立ちやすいというデメリットがあります。一方、淡い色や明るい色は、汚れが目立ちにくく、メンテナンスが容易です。

合成樹脂塗料の特性

合成樹脂塗料は、木部の美観と保護を目的に使用されます。以下に、合成樹脂塗料の特性に関する重要なポイントを示します。

1. 耐候性と耐久性

合成樹脂塗料は、耐候性や耐久性が高く、外部の環境から木材を保護する効果があります。しかし、塗膜が厚くなると、木材の自然な呼吸を妨げる可能性があり、結果として塗膜の剥離やひび割れが発生することがあります。

2. 乾燥時間と施工性

合成樹脂塗料の乾燥時間は、気温や湿度によって異なります。一般的に、冬場や湿度の高い環境では乾燥が遅くなり、適切な塗装条件を整える必要があります。また、乾燥時間が長いと、塗装作業の効率が低下します。

3. 防水性の限界

合成樹脂塗料は防水性を高める効果がありません。木部の塗装はあくまで美観と保護を目的としています。特に、木部に使用する場合、長期間の耐久性を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。

使用する塗料の例

日本ペイント HICRデラックス 合成樹脂調合ペイント

特徴

  • ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆、鉛・クロムフリー。
  • 美しい仕上がりと優れた作業性。
  • 建築内外部鉄部、木製付帯部の上塗り仕上げに適用。

標準塗装仕様

  • 木部の場合
  • 素地調整:汚れ、やにの除去、P120~220研磨紙で研磨後、水拭き。
  • 下塗り:Hi-CR下塗 白(無鉛)、塗り重ね乾燥時間 16時間以上。
  • 上塗り:Hi-CRデラックスエコⅡ、塗り重ね乾燥時間 16時間以上。

川上塗料 ネオアルキコート

特徴

  • 長油性フタル酸樹脂塗料で、速乾性があり、光沢が良い。
  • 耐熱・耐油・耐溶剤性に優れている。
  • 木製家具や金属製の遊具の塗り替えに最適。

標準塗装仕様

  • 素地調整:汚れ、やにの除去、研磨。
  • 塗装:ローラー、はけ、エアレススプレーで塗布。塗付け量 0.09kg/㎡/回。

まとめ

木部塗装において、色選びと合成樹脂塗料の特性は、仕上がりと耐久性に大きな影響を与えます。周囲の環境や使用目的に応じて適切な色を選び、美観と保護を目的に合成樹脂塗料を使用することで、木材の美観と耐久性を長期間維持することが可能です。ただし、合成樹脂塗料は防水性を高める効果がないため、定期的なメンテナンスが必要です。HICRデラックスやネオアルキコートなどの高性能塗料を使用し、適切な塗装方法を守ることで、木材の保護と美観を両立させましょう。

HICRデラックスエコⅡとネオアルキコートの塗装仕様一覧表

Hi-CRデラックスエコⅡ 合成樹脂調合ペイント

特長

  • ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆、鉛・クロムフリー。
  • 美しい仕上がりと優れた作業性。
  • 建築内外部鉄部、木製付帯部の上塗り仕上げに適用。

標準塗装仕様

工程塗料名塗り回数使用量(㎏/㎡/回)塗り重ね乾燥時間(23℃)希釈剤希釈率(%)塗装方法
素地調整汚れ、やにの除去P120~220研磨紙で研磨、水拭き
下塗りHi-CR下塗 白(無鉛)10.14~0.1716時間以上塗料用シンナーA0~5はけ・ウールローラー
上塗りHi-CRデラックスエコⅡ20.10~0.1216時間以上塗料用シンナーA0~10はけ・ウールローラー、エアレススプレー

注意事項

  • 塗装場所の気温が5℃未満、もしくは湿度85%以上である場合、または換気が十分でなく結露が考えられる場合、塗装は避けてください。
  • 所定のシンナー以外を使用したり、薄めすぎるとつや引けやダレ、かぶり不良などが発生する原因になります。
  • 溶剤系塗料のため、室内での塗装は必ず換気をしてください。

ネオアルキコート 長油性フタル酸塗料

特長

  • 乾燥が速く、光沢が良い。
  • 幅広い用途に使用可能。
  • 耐熱・耐油・耐溶剤性に優れる。

標準塗装仕様

工程塗料名塗り回数使用量(㎏/㎡/回)塗り重ね乾燥時間(20℃)希釈剤希釈率(%)塗装方法
素地調整汚れ、やにの除去P120~220研磨紙で研磨、水拭き
下塗りネオアルキコート10.0930~40分塗料用シンナー0~5はけ・ウールローラー、エアレススプレー
上塗りネオアルキコート10.0930~40分塗料用シンナー0~5はけ・ウールローラー、エアレススプレー

注意事項

  • 自然発火の可能性があるため、塗料が付着した布類や塗料カスは廃棄するまで水に浸しておいてください。
  • 使用後は塗料缶を密閉し、冷暗所で保管してください。

この一覧表は、各塗料の標準的な塗装仕様を示しています。具体的な施工条件や環境に応じて、適切な方法を選択してください。

塗料の種類と効果的な使い分け

5-1 水性塗料と油性塗料の使い分け

木部塗装において、塗料の選択は重要です。代表的な塗料として、水性塗料の「アクアマリンタックレス凛」と油性塗料の「Hi-CRデラックスエコⅡ」があります。これらの塗料は、それぞれ異なる特性と用途を持ち、適切な使い分けが求められます。また、これらの塗料には造膜タイプと浸透タイプがあり、使用目的に応じた選択が必要です。

水性塗料:アクアマリンタックレス凛

特長

  • 皮脂軟化防止:皮脂による塗膜の軟化や汚れ、剥離を防止します。
  • 超低臭:一般水性塗料と比較して、臭気を3分の1以下に低減。
  • 耐水性・耐候性:屋内外で使用可能で、優れた耐久性を発揮します。

適用箇所

  • 屋内:鉄部、木部、コンクリート、モルタル、各種ボード。
  • 準屋外:マンションの開放廊下周辺の扉まわり、消火栓、PS扉など。
  • 屋外:一般鉄部。

仕様

  • 荷姿:4kg、15kg。
  • 乾燥時間:指触乾燥5℃で2時間、20℃で1時間、30℃で30分。

油性塗料:Hi-CRデラックスエコⅡ

特長

  • 高耐久性:紫外線や風雨に強く、長期間保護効果を発揮します。
  • 高光沢:美しい仕上がりと高い耐摩耗性を持ちます。
  • 環境配慮:ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆、鉛・クロムフリー。

適用箇所

  • 屋外:ウッドデッキ、外壁、フェンスなど。
  • 屋内:木製家具、建具、フローリング。

仕様

  • 荷姿:16kg、4kg。
  • 乾燥時間:指触乾燥5℃で2時間、20℃で1時間、30℃で30分。

適切な使い分けのポイント

1. 使用環境を考慮する

  • 室内使用:臭いが少ない水性塗料「アクアマリンタックレス凛」が適しています。
  • 屋外使用:高耐久性の油性塗料「Hi-CRデラックスエコⅡ」が適しています。

2. 塗装対象の特性を考慮する

  • 柔らかい木材:浸透性が高い塗料が適していますが、造膜タイプの塗料を使用する場合は、強固な塗膜を形成する「アクアマリンタックレス凛」や「Hi-CRデラックスエコⅡ」が適しています。
  • 硬い木材:表面に塗膜を形成する「アクアマリンタックレス凛」や「Hi-CRデラックスエコⅡ」が適しています。

3. 作業条件を考慮する

  • 短時間で作業を完了したい場合:乾燥が速い水性塗料「アクアマリンタックレス凛」が便利です。
  • 長期的な保護が必要な場合:高耐久性の油性塗料「Hi-CRデラックスエコⅡ」が適しています。

実際の製品例

水性塗料:アクアマリンタックレス凛

  • 用途:屋内外の木部、鉄部、コンクリート、モルタル。
  • 特長:皮脂軟化防止、超低臭、優れた耐水性・耐候性。

油性塗料:Hi-CRデラックスエコⅡ

  • 用途:屋外のウッドデッキ、外壁、フェンス。
  • 特長:高耐久性、高光沢、環境配慮。

結論

水性塗料と油性塗料の特性を理解し、使用環境や目的に応じて適切に使い分けることが重要です。これにより、木部の美観と耐久性を最大限に引き出し、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。また、造膜タイプと浸透タイプの塗料の違いを理解し、適切な選択を行うことが、最良の結果をもたらします。

5-2 木部用ウレタン塗料の特性と用途

木部用ウレタン塗料は、屋内外の木部に高い耐久性と美しい仕上がりを提供します。特に、和信化学工業の「Aqurex」シリーズと、ロックペイントの「木部用マルチ下塗り」が代表的な製品として広く利用されています。

水性ウレタン塗料「Aqurex」

特徴:

  1. 安心して使える: T-VOC 0.3%未満で、低臭かつ速乾性に優れています。
  2. 耐薬品性: 強靭な塗膜が形成され、木部を美しく保護します。
  3. 密着性: 旧塗膜にも良好に密着し、メンテナンスやリフォームに最適です。
  4. 多用途: 刷毛やローラーでの塗装に適し、きれいな仕上がりが得られます。

用途:

  • 床、階段、手摺り、内壁、内装ドア、ドア枠、カウンター、収納扉などの内装木部や家具の仕上げ。

標準塗装工程:

  1. 素地調整: #150サンドペーパーで研磨。
  2. ステイン塗布: Aqurex ポアーステインまたは水性オイルステイン各色を塗布し、1~4時間乾燥。
  3. ウレタン塗布(1回目): Aqurex 木部用ウレタンを塗布し、2時間以上乾燥。
  4. ケバ取り研磨: #320サンドペーパーで軽く研磨。
  5. ウレタン塗布(2回目): Aqurex 木部用ウレタンを再度塗布し、4時間以上乾燥。

荷姿:

  • 3.5㎏ / 14kg

油性系下塗り塗料「木部用マルチ下塗り」

特徴:

  1. 目止め効果と隠蔽性: 素地の目止め効果が高く、隠蔽性にも優れています。
  2. 速乾性: 塗装作業がスムーズに行えます。
  3. 耐水性と耐久性: エポキシ樹脂配合により、耐水性・耐久性・付着性が向上します。
  4. 作業効率: 二液型塗料と比べて手間が少なく、可使時間の制限もありません。

用途:

  • 一般建築物内外部、構築物の木部用下塗り。

標準塗装仕様:

  1. 素地調整: オービルサンダーでP180~P240ペーパーを用いて平滑にし、ヤニや汚れを除去。
  2. 下塗り: 木部用マルチ下塗りを塗布。希釈は塗料用シンナーを使用。
  3. 適応上塗り塗料: ハイパーユメロック、ユメロック、サンフロンUVなど。

荷姿:

  • 16㎏ / 4㎏

ウレタン塗料の選び方と使い方

選び方

  1. 用途に応じて選択:
  • 屋内木部: 美しい仕上がりを求める場合は「Aqurex」シリーズが最適。
  • 屋外木部: 耐候性と耐久性が必要な場合は「木部用マルチ下塗り」を使用。
  1. 塗装の種類:
  • 水性ウレタン塗料: 環境に優しく、低臭で作業性が良い。
  • 油性系下塗り塗料: 速乾性があり、耐水性・耐久性に優れている。

使い方

  1. 下地処理:
  • 木部を清掃し、サンドペーパーで平滑にします。
  • 必要に応じて、ステインやプライマーを使用。
  1. 塗装:
  • ローラーや刷毛を使用し、均一に塗布。
  • 乾燥時間を守り、必要に応じて研磨しながら複数回塗布。
  1. 仕上げ:
  • 美しい光沢と耐久性を維持するために、仕上げ塗りを丁寧に行います。

結論

ウレタン塗料は、その優れた特性により、木部塗装に最適な選択肢です。適切な製品を選び、正しい施工方法を守ることで、木部を長期間にわたって美しく保護することができます。

5-3 木部用ウレタン塗料の詳細と用途

木部用のウレタン塗料は、屋内外の木部に優れた保護と美しい仕上がりを提供します。特に、水性ウレタン塗料の和信化学工業「Aqurex」シリーズと、油性系下塗り塗料のロックペイント「木部用マルチ下塗り」が代表的な製品です。これらの製品は、高い耐久性と仕上がりの美しさを兼ね備えており、さまざまな木部に対応できます。


水性ウレタン塗料「Aqurex」

特徴:

  1. 安心して使える: T-VOC 0.3%未満の低臭設計で、屋内の木部に安心して使用できます。
  2. 耐薬品性と耐久性: 強靭な塗膜を形成し、耐薬品性に優れています。
  3. 密着性: 旧塗膜にも良好に密着し、メンテナンスやリフォームに最適です。
  4. 多用途: 刷毛やローラーでの塗装に適し、きれいな仕上がりが得られます。

用途:

  • 床、階段、手摺り、内壁、内装ドア、ドア枠、カウンター、収納扉などの内装木部や家具の仕上げ。

標準塗装工程:

  1. 素地調整: #150サンドペーパーで研磨。
  2. ステイン塗布: Aqurex ポアーステインまたは水性オイルステイン各色を塗布し、1~4時間乾燥。
  3. ウレタン塗布(1回目): Aqurex 木部用ウレタンを塗布し、2時間以上乾燥。
  4. ケバ取り研磨: #320サンドペーパーで軽く研磨。
  5. ウレタン塗布(2回目): Aqurex 木部用ウレタンを再度塗布し、4時間以上乾燥。

荷姿:

  • 3.5㎏ / 14kg

油性系下塗り塗料「木部用マルチ下塗り」

特徴:

  1. 目止め効果と隠蔽性: 素地の目止め効果が高く、隠蔽性にも優れています。
  2. 速乾性: 塗装作業がスムーズに行えます。
  3. 耐水性と耐久性: エポキシ樹脂配合により、耐水性・耐久性・付着性が向上します。
  4. 作業効率: 二液型塗料と比べて手間が少なく、可使時間の制限もありません。

用途:

  • 一般建築物内外部、構築物の木部用下塗り。

標準塗装仕様:

  1. 素地調整: オービルサンダーでP180~P240ペーパーを用いて平滑にし、ヤニや汚れを除去。
  2. 下塗り: 木部用マルチ下塗りを塗布。希釈は塗料用シンナーを使用。
  3. 適応上塗り塗料: ハイパーユメロック、ユメロック、サンフロンUVなど。

荷姿:

  • 16㎏ / 4㎏

ウレタン塗料の選び方と使い方

選び方

  1. 用途に応じて選択:
  • 屋内木部: 美しい仕上がりを求める場合は「Aqurex」シリーズが最適。
  • 屋外木部: 耐候性と耐久性が必要な場合は「木部用マルチ下塗り」を使用。
  1. 塗装の種類:
  • 水性ウレタン塗料: 環境に優しく、低臭で作業性が良い。
  • 油性系下塗り塗料: 速乾性があり、耐水性・耐久性に優れている。

使い方

  1. 下地処理:
  • 木部を清掃し、サンドペーパーで平滑にします。
  • 必要に応じて、ステインやプライマーを使用。
  1. 塗装:
  • ローラーや刷毛を使用し、均一に塗布。
  • 乾燥時間を守り、必要に応じて研磨しながら複数回塗布。
  1. 仕上げ:
  • 美しい光沢と耐久性を維持するために、仕上げ塗りを丁寧に行います。

結論

ウレタン塗料は、その優れた特性により、木部塗装に最適な選択肢です。適切な製品を選び、正しい施工方法を守ることで、木部を長期間にわたって美しく保護することができます。

木部塗装のメンテナンスと注意点

6-1 木部塗装における注意点とおすすめ製品

木部の塗装には、用途や環境に応じた適切な塗料を選ぶことが重要です。以下では、木部塗装における一般的な注意点とおすすめ製品について詳しく説明します。


木部塗装の注意点

  1. 素地の準備:
  • 塗装前に木部の汚れ、ヤニ、ほこりを取り除くことが重要です。適切なサンドペーパーで研磨し、平滑な面を作ります。
  1. 乾燥時間の確保:
  • 各塗装工程間の乾燥時間を十分に確保します。塗料ごとの推奨乾燥時間を守ることで、塗膜の仕上がりが良くなり、耐久性も向上します。
  1. 塗布量と回数:
  • 指定された塗布量と塗装回数を守ります。塗布量が少なすぎると塗膜が薄くなり、保護効果が低下します。逆に多すぎると塗膜が厚くなりすぎて割れや剥がれの原因になります。
  1. 環境条件:
  • 気温や湿度に注意します。特に気温が低いと乾燥時間が長くなり、湿度が高いと塗膜の仕上がりに影響を与えます。
  1. 塗料の種類:
  • 木部に適した塗料を選びます。用途に応じて水性塗料や油性塗料を使い分けることが重要です。

おすすめ製品

水性ウレタン塗料: 和信化学工業「Aqurex」シリーズ

特徴:

  • 安心して使える: 低臭設計で、屋内木部に安心して使用できます。
  • 耐薬品性と耐久性: 強靭な塗膜を形成し、耐薬品性に優れています。
  • 密着性: 旧塗膜にも良好に密着し、メンテナンスやリフォームに最適です。

用途:

  • 床、階段、手摺り、内壁、内装ドア、ドア枠、カウンター、収納扉などの内装木部や家具の仕上げ。

標準塗装工程:

  1. 素地調整: #150サンドペーパーで研磨。
  2. ステイン塗布: Aqurex ポアーステインまたは水性オイルステイン各色を塗布し、1~4時間乾燥。
  3. ウレタン塗布(1回目): Aqurex 木部用ウレタンを塗布し、2時間以上乾燥。
  4. ケバ取り研磨: #320サンドペーパーで軽く研磨。
  5. ウレタン塗布(2回目): Aqurex 木部用ウレタンを再度塗布し、4時間以上乾燥。

荷姿:

  • 3.5㎏ / 14kg
油性系下塗り塗料: ロックペイント「木部用マルチ下塗り」

特徴:

  • 目止め効果と隠蔽性: 素地の目止め効果が高く、隠蔽性にも優れています。
  • 速乾性: 塗装作業がスムーズに行えます。
  • 耐水性と耐久性: エポキシ樹脂配合により、耐水性・耐久性・付着性が向上します。

用途:

  • 一般建築物内外部、構築物の木部用下塗り。

標準塗装仕様:

  1. 素地調整: オービルサンダーでP180~P240ペーパーを用いて平滑にし、ヤニや汚れを除去。
  2. 下塗り: 木部用マルチ下塗りを塗布。希釈は塗料用シンナーを使用。

荷姿:

  • 16㎏ / 4㎏

まとめ

木部塗装には、使用環境や用途に応じた適切な塗料を選ぶことが重要です。和信化学工業の「Aqurex」シリーズは、屋内木部に最適な水性ウレタン塗料であり、低臭で速乾性に優れています。一方、ロックペイントの「木部用マルチ下塗り」は、耐水性と耐久性に優れた油性系下塗り塗料であり、一般建築物内外部の木部に適しています。これらの製品を正しく使用することで、美しく耐久性のある木部塗装が実現できます。

6-2 木部塗料の種類と選び方

木部塗料には、用途や目的に応じてさまざまな種類があります。ここでは、木部塗料の主な種類とその選び方について詳しく説明します。


木部塗料の種類

  1. 水性塗料
  • 特徴: 低臭、速乾性、環境に優しい。室内での使用に適している。
  • 用途: 室内の家具や内装木部に最適。
  • 代表製品: 和信化学工業「Aqurex」シリーズ
    • 特長: T-VOC 0.3%未満、速乾性、耐薬品性、優れた密着性。
    • 用途: 床、階段、手摺り、内壁、内装ドア、カウンター、収納扉など。
    • 施工方法: #150サンドペーパーで素地調整後、ポアーステインや水性オイルステインを塗布し、Aqurex木部用ウレタンを2回塗布。
  1. 油性塗料
  • 特徴: 耐候性、耐水性が高いが、臭気が強い。室外や高耐久性が求められる場所に適している。
  • 用途: 屋外のデッキや外壁、屋内の手摺りやドアなど。
  • 代表製品: ロックペイント「木部用マルチ下塗り」
    • 特長: 速乾性、耐水性、耐久性、優れた付着性。
    • 用途: 一般建築物内外部、構築物の木部用下塗り。
    • 施工方法: P180~P240ペーパーで素地調整後、木部用マルチ下塗りを塗布。適切な上塗り塗料を使用。
  1. ウレタン塗料
  • 特徴: 強靭な塗膜を形成し、耐薬品性、耐摩耗性に優れる。仕上がりが美しい。
  • 用途: 床、家具、階段などの高い耐久性と美観が求められる場所。
  • 代表製品: 和信化学工業「Aqurex」シリーズ
    • 特長: 速乾性、低臭、耐薬品性、優れた密着性。
    • 用途: 床、階段、手摺り、内壁、内装ドア、カウンター、収納扉など。
    • 施工方法: 上記の水性塗料と同様の工程で施工。

木部塗料の選び方

  1. 用途に応じた選択:
  • 室内: 低臭で速乾性のある水性塗料が最適。例えば、AqurexシリーズはT-VOC 0.3%未満で環境に優しく、内装木部全般に適しています。
  • 屋外: 耐候性、耐水性の高い油性塗料やウレタン塗料が適している。ロックペイントの木部用マルチ下塗りは、屋外でも使用可能で、耐久性に優れています。
  1. 仕上がりの美しさ:
  • 高い光沢: 美しい仕上がりを求める場合、ウレタン塗料が適しています。Aqurexシリーズは光沢が良く、内装木部や家具に最適です。
  • マットな仕上がり: つや消しの塗料を選ぶと、落ち着いた仕上がりが得られます。Aqurexにはツヤ消しタイプもあり、好みに応じて選択可能です。
  1. 環境と健康への配慮:
  • 低VOC: 室内での使用には、低VOCの水性塗料が推奨されます。AqurexシリーズはT-VOC 0.3%未満で、室内空気質に配慮されています。
  • ホルムアルデヒド放散等級: F☆☆☆☆の認証を受けた製品を選ぶことで、安心して使用できます。
  1. 耐久性と保護効果:
  • 耐薬品性と耐摩耗性: 高い耐薬品性と耐摩耗性を持つウレタン塗料は、耐久性が求められる場所に最適です。Aqurexシリーズはこれらの特性を備えています。
  • 耐水性: 水に強い塗料を選ぶことで、湿気の多い場所でも安心して使用できます。ロックペイントの木部用マルチ下塗りは耐水性が高く、屋外でも使用可能です。

まとめ

木部塗装においては、用途や目的に応じた適切な塗料を選ぶことが重要です。和信化学工業の「Aqurex」シリーズは、室内木部に最適な水性ウレタン塗料であり、速乾性、低臭、耐薬品性、優れた密着性を兼ね備えています。一方、ロックペイントの「木部用マルチ下塗り」は、耐水性と耐久性に優れた油性系下塗り塗料であり、屋内外の木部に適しています。これらの製品を正しく選び、使用することで、美しく耐久性のある木部塗装が実現できます。

木部用ウレタン塗料の紹介

木部用のウレタン塗料は、木材の表面に塗膜を形成し、耐久性や美観を向上させるために使用されます。水性と油性の2種類があり、それぞれの特徴や用途に応じて使い分けることができます。代表的な木部用ウレタン塗料を紹介します。

水性ウレタン塗料

製品名特徴用途色のバリエーション乾燥時間荷姿
Aqurex高性能な水性ウレタン塗料。速乾で肉持ち性・耐薬品性に優れた強靭な塗膜を形成。低臭で環境に優しい。屋内木部、家具、内装木部クリヤー、半ツヤ、ツヤ消2時間以上3.5kg、14kg
アクアマリンタックレス凛皮脂軟化防止に効果的。超低臭で作業性が良く、耐水性・耐候性に優れる。屋内外で使用可能。屋内外木部、鉄部、コンクリート白、各色、クリヤー指触乾燥: 30分~2時間4kg、15kg

油性ウレタン塗料

製品名特徴用途色のバリエーション乾燥時間荷姿
木部用マルチ下塗りエポキシ系下塗り塗料。素地の目止め効果と隠蔽性に優れ、耐水性・耐久性が高い。塗装作業がしやすい。屋内外木部ホワイト、チョコレート、ブラック4時間以上16kg、4kg
Hi-CRデラックスエコⅡ耐久性・耐候性に優れた油性ウレタン塗料。美しい仕上がり感が得られる。屋内外木部、鉄部クリヤー、各色指触乾燥: 2時間以上16kg、4kg

6-3 浸透型木部用塗料の紹介

浸透型木部用塗料は、木材の内部に浸透して保護するタイプの塗料です。木材の自然な風合いを保ちながら、防腐・防虫・防カビ効果を発揮します。代表的な浸透型木部用塗料を以下に示します。

製品名特徴用途色のバリエーション乾燥時間荷姿
キシラデコール防腐・防カビ・防虫効果が高く、屋外木部に最適。紫外線に強い。屋外デッキ、フェンス、壁面多彩なカラーバリエーション約24時間1L、4L、16L
オスモカラー天然植物油をベースにした塗料で、環境に優しい。撥水性が高く、木材の呼吸を妨げない。床、家具、内装木部透明、自然な色合い約12~24時間0.75L、2.5L、10L
リボス有機溶剤を含まず、自然素材を使用。環境と健康に配慮した製品。内装家具、壁面、天井自然な色合い約24時間0.75L、2.5L
シッケンズ高い耐候性と耐久性。色褪せしにくく、屋外での使用に適している。屋外デッキ、フェンス、壁面幅広いカラーバリエーション約24時間1L、5L、20L
ノンロット防腐・防カビ効果に優れ、木材の収縮や膨張を防止。撥水性が高く、耐久性がある。屋外デッキ、フェンス、壁面多彩なカラーバリエーション約24時間1L、4L、16L

塗料に共通する3つの大きな役割

木材への塗装は、素肌への化粧によく似ています。木材も素肌も、手入れを怠ると劣化の恐れがあります。それを塗装や化粧という手段で防ぐわけです。塗料には、大きく3つの役割が期待されます。

  1. 美観の向上
  • : 着色して見た目を良くすることで建物の魅力が増します。
  1. 素材の保護
  • : 「水」「空気」「太陽」といった劣化要因から素材を守ります。
  1. 機能性の付加
  • : 汚れをつきにくくすることで手入れの手間を軽減します。

塗料の構成成分

木材保護塗料は、主に顔料、樹脂、添加剤の3つの成分で構成されています。

  • 顔料: 着色成分で、木材の表層に色を付け、紫外線を遮ります。
  • 樹脂: 塗膜を作る成分で、撥水性を発揮し、水に起因する劣化から木材を守ります。
  • 添加剤: 防虫・防腐・防カビの効力を持つ薬剤で、虫や菌による劣化から木材を守ります。

油性と水性の塗料

  • 油性塗料
  • 溶剤: 有機溶剤
  • 特徴: 浸透型で、木材内部に浸透し保護層を作ります。木材の内部から保護するため、特に油分の多い木材に適しています。
  • 水性塗料
  • 溶剤: 水
  • 特徴: 造膜型で、木材表面に塗膜を作ります。臭いが少なく、屋内外で使用可能。再塗装に適しており、見た目を一変させることもできます。

塗料選びのポイント

  • 木目を生かす場合: 浸透型の塗料を選びましょう。木材の内部にしみ込み、木材の風合いを保ちます。
  • 耐久性と見た目の変化を重視する場合: 造膜型の塗料を選ぶと良いでしょう。木材表面に保護膜を作り、見た目を一変させることができます。

木材保護塗料の適材適所

木材保護塗料は、含まれる成分や木材への作用の仕方によって異なる特長を持っています。それを理解し、使用目的や環境に応じて使い分けることが重要です。例えば、外装木材の風合いを生かしたい場合には浸透型塗料、再塗装や見た目の一変を図りたい場合には造膜型塗料を選びましょう。

再塗装で失敗しないためのポイント

  1. 下地調整
  • 旧塗膜を剥がし、再塗装に向けて下地を整えることが重要です。
  1. 塗膜の剥がれ防止
  • 下地をしっかり乾燥させ、余裕を持って用意した塗料で再塗装します。
  1. **

適切な塗料選び**

  • 木材の種類や使用環境に適した塗料を選ぶことが重要です。

木材保護塗料は、適切に選び、正しく使用することで木材の美観と耐久性を保つことができます。塗料の特性を理解し、目的に応じた適材適所の使用が求められます。

不燃材料の最新技術と環境配慮

7-1 準不燃材料の新たな製品と性能向上

木造建築物の美しさを保ちながら、安全性を高めることは多くの建築家や施工業者にとって大きな課題です。特に火災対策としての準不燃塗装は、木部の寿命を延ばし、火災リスクを大幅に低減する重要な手段です。本記事では、国土交通省の準不燃塗装基準に基づき、木部の準不燃化に役立つ製品を紹介します。

モーエンアクア

特長:

  • 国土交通省不燃材料認定を取得。
  • シックハウス症候群の原因物質を含まず、安全性が高い。
  • 低VOCで臭いが少なく、乾燥性が速い。
  • 建築塗装現場での一般木部塗装に適している。

仕様:

  • 樹種によって異なるが、通常2回塗り。
  • 下塗り・中塗り・上塗りの3工程が基本。

ファイヤーブレイク

特長:

  • 半外部用の不燃塗料。
  • 不燃薬液の溶脱を防ぐ効果。
  • 耐水・耐薬品性に優れ、木質素材との密着性が良い。
  • 無黄変タイプで速乾性。

仕様:

  • 下塗り、中塗り、上塗りの3工程。
  • 主に軒天井やルーバーなどの半外部木製品に使用。

木守り専科

特長:

  • 植物油をベースにしたホウ酸系防炎成分を配合。
  • 木に塗るだけで防炎効果を発揮。
  • 速乾性、着色性に優れ、耐候性も高い。

仕様:

  • 下塗り処理後、本塗装を2回行う。
  • 室内外での使用が可能。

これらの製品は、木材の不燃性を高めるだけでなく、安全性や環境への配慮もされています。適切な製品を選び、正しい方法で塗装することで、木造建築の安全性を確保しながら、美観を保つことができます。

7-2 無機塗料の特長と燃焼抑制効果

無機塗料は、建築物の安全性と美観を高めるための優れた選択肢です。特にその耐火性と環境への配慮が評価されています。ここでは、日本ペイントの「アプラウドシェラスターⅡ」やロックペイントの「リアクターコートUV」といった代表的な無機塗料について詳述し、その特長と燃焼抑制効果を紹介します。

製品特長

アプラウドシェラスターⅡ(日本ペイント)

  1. 超高耐候性
  • 促進耐候性試験で建築用塗料最高位の性能を示し、メンテナンスサイクルの長期化に寄与します。
  1. 超低汚染性
  • 親水性機能により、外壁に付着した汚れを雨水とともに洗い流し、美観を維持します。
  1. 難燃性
  • 無機系特性により優れた難燃性を持ち、火災時の被害を抑える効果があります。
  1. 環境対応
  • ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆の安全基準を満たし、シックハウス症候群の原因物質を含まない環境に優しい塗料です。

リアクターコートUV(ロックペイント)

  1. 超高耐候性
  • 紫外線や風雨に対して長期的に安定した性能を発揮し、20年以上の耐用年数が期待されます。
  1. 超低汚染性
  • セラミック成分を複合化した塗膜が汚染物質の付着を防ぎ、雨水で汚れを流し落とす機能を持ちます。
  1. 難燃性
  • 無機系のメリットとして、燃える成分が少なく火気に強い塗膜を形成します。
  1. 防かび性・防藻性
  • 藻やかびの発生を抑制し、美観を長期間維持します。
  1. 可とう性
  • 塗膜が柔軟性を持ち、建物の変形に追従することで塗膜の割れを防ぎます。

燃焼抑制効果

無機塗料は火災時における燃焼抑制効果が高いとされています。その理由は以下の通りです:

  1. 酸素遮断効果
  • 無機塗料は塗膜を形成し、木材の表面を覆うことで酸素の供給を遮断し、燃焼を遅らせる効果があります。

使用方法と適用範囲

アプラウドシェラスターⅡ

  • 適用下地:モルタル、コンクリート、ALC、サイディングボード、鉄、アルミ、木部など。
  • 施工方法:はけ、ウールローラー、エアレススプレー。
  • 希釈剤:水道水。
  • 乾燥時間:指触乾燥は5℃で2時間、23℃で1時間、30℃で20分。塗り重ね乾燥は6時間以上(5℃)、4時間以上(23℃)、3時間以上(30℃)。

リアクターコートUV

  • 適用下地:サイディングボード、モルタル、コンクリート、鉄部など。
  • 施工方法:はけ、ローラー、エアレススプレー。
  • 希釈剤:塗料用シンナー。
  • 乾燥時間:指触乾燥は5℃で2時間、23℃で1時間、30℃で30分。塗り重ね乾燥は6時間以上(5℃)、4時間以上(23℃)、3時間以上(30℃)。

リアクターコートアクア

  • 適用下地:サイディングボード、モルタル、コンクリート、鉄部など。
  • 施工方法:はけ、ローラー、エアレススプレー。
  • 希釈剤:水道水。
  • 乾燥時間:指触乾燥は5℃で2時間、23℃で1時間、30℃で30分。塗り重ね乾燥は6時間以上(5℃)、4時間以上(23℃)、3時間以上(30℃)。

無機塗料は、高い耐候性、低汚染性、難燃性など多くの特長を持ち、建築物の安全性と美観を長期間にわたり維持します。これらの特性を活かし、適切な製品を選んで使用することで、建物の価値を高めることができます。

7-3 クリアーコートとエナメルの環境負荷と性能比較

木材の保護や美観を高めるために用いられる塗料には、クリアーコートとエナメルがあります。これらの塗料はそれぞれ特有の性能を持ちながらも、環境への影響が異なるため、選定時には慎重な判断が求められます。ここでは、クリアーコートとエナメルの環境負荷と性能を比較し、それぞれの特長を詳述します。

クリアーコート

クリアーコートは、透明な仕上げ剤で、木材の自然な風合いを生かしながら保護します。以下にその特長と環境への影響を示します。

特長

  1. 自然な美観の維持
  • 透明な塗膜が木材の木目や質感をそのままに保ちます。
  1. 保護性能
  • 優れた耐久性と防水性能を持ち、木材を劣化から守ります。
  1. 速乾性
  • 速乾性が高く、作業性が良好です。

環境負荷

  1. 低VOC
  • 低揮発性有機化合物(VOC)を使用している製品が多く、環境への影響が少ないです。
  1. 水性製品の普及
  • 水性クリアーコートが多く、溶剤系よりも環境負荷が低いです。

代表的な製品

  • 和信化学工業 Aqurex
  • 水性ウレタン塗料で、速乾性と低臭性に優れています。
  • T-VOC 0.3%未満で、インテリア木部全般に対応します。

エナメル

エナメルは、不透明な仕上げ剤で、木材に色を付けて美観を高めます。以下にその特長と環境への影響を示します。

特長

  1. 多様な色彩
  • 豊富なカラーバリエーションがあり、デザインの自由度が高いです。
  1. 高い耐久性
  • 耐候性、耐久性に優れ、屋外の使用にも適しています。
  1. 光沢感
  • 艶やかな仕上がりで、高級感を演出します。

環境負荷

  1. VOCの懸念
  • 一部の溶剤系エナメルはVOCを多く含み、環境への負荷が高いです。
  1. 適切な廃棄処理の必要
  • 使用後の廃棄物の処理に注意が必要です。

代表的な製品

  • 日本ペイント Hi-CRデラックスエコⅡ
  • ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆で、室内での使用制限がありません。
  • 作業性と仕上がり性に優れた合成樹脂調合ペイントです。

性能比較

項目クリアーコートエナメル
美観木材の自然な風合いを生かす多様な色彩と艶やかな仕上がり
保護性能高い防水性と耐久性優れた耐候性と耐久性
速乾性高い速乾性製品による(速乾性の高い製品も多い)
環境負荷低VOC、水性製品が多いVOCの懸念があるが、環境配慮型製品も存在
使用用途屋内木部全般、家具の仕上げ屋内外木部、鉄部、コンクリート、モルタルの上塗り

クリアーコートとエナメルは、それぞれ異なる特長と環境への影響を持つため、用途や環境に応じて適切な塗料を選択することが重要です。クリアーコートは、自然な美観を重視し、環境負荷を低減したい場合に適しています。一方、エナメルは、多様な色彩と高い耐久性を求める場合に適しています。

木部塗装の見積もりと施工費用について

8-1: 塗装工事の受注と見積もりの流れ

木部塗装工事の受注から見積もりまでの流れは、以下のようなステップを踏むことが一般的です。このプロセスは、正確な見積もりを提供し、顧客満足度を高めるために重要です。

  1. 初期相談と現地調査
  • 初期相談: 顧客との初回打ち合わせを行い、希望や要望を確認します。塗装の範囲、色、仕上がりの希望などを詳しくヒアリングします。
  • 現地調査: 実際の塗装現場を訪れ、現状を確認します。木材の状態、面積、作業環境などを詳しく調査し、必要な準備や作業工程を把握します。
  1. 見積もりの作成
  • 材料費の計算: 使用する塗料の種類や量を決定し、材料費を計算します。塗料の選定は、顧客の要望や現場の条件に合わせて行います。
  • 人件費の計算: 作業に必要な職人の人数や作業時間を見積もり、人件費を算出します。作業の難易度や規模によって変動します。
  • その他の費用: 足場設置費用、養生費用、搬入搬出費用など、その他の関連費用を計算します。
  1. 見積書の提出
  • 作成した見積もりを基に、顧客に見積書を提出します。見積書には、工事の詳細内容、費用内訳、作業期間などを明記します。
  1. 契約とスケジュール調整
  • 顧客が見積もり内容に同意したら、正式な契約を結びます。契約内容には、工事の詳細、費用、支払い条件、保証内容などが含まれます。
  • 工事スケジュールを調整し、作業開始日を決定します。天候や現場の状況によって調整が必要な場合もあります。
  1. 準備作業
  • 工事開始前に、必要な準備作業を行います。これには、足場の設置、材料の搬入、現場の養生などが含まれます。
  1. 塗装工事の実施
  • 計画に基づいて塗装工事を進めます。塗装前の下地処理、塗料の塗布、仕上げ作業などを順次行います。
  • 工事中は品質管理を徹底し、顧客の要望に応じた仕上がりを目指します。
  1. 完了検査と引き渡し
  • 工事完了後、現場の最終チェックを行います。仕上がりや施工状態を確認し、不備があれば修正します。
  • 顧客に完成した現場を引き渡し、最終確認を行います。必要に応じて、メンテナンスやアフターサービスの説明も行います。

この一連の流れを通じて、顧客に満足してもらえる塗装工事を提供することが目標です。正確な見積もりと丁寧な対応が、信頼を築く鍵となります。

8-2: 不燃材料導入に伴うコスト削減と評価基準

不燃材料を導入することは、木部塗装工事のコスト削減と長期的な価値向上に大きく寄与します。以下に、不燃材料導入に伴う具体的なコスト削減のメリットと評価基準について詳しく説明します。

コスト削減のメリット

  1. 保険料の削減
  • 不燃材料を使用することで、建物の防火性能が向上します。これにより、火災保険の保険料が削減される可能性があります。多くの保険会社は、防火性能の高い建材を使用した建物に対して、保険料の割引を提供しています。
  1. メンテナンス費用の削減
  • 不燃材料は耐久性が高く、劣化しにくいため、長期間にわたってメンテナンスの頻度が減少します。これにより、再塗装や修理のコストが削減されます。
  1. 長期的な耐用年数の延長
  • 不燃材料は火災や高温に強く、木材自体の寿命を延ばす効果があります。長期的に見て、建物の価値を維持し、修繕費用を抑えることができます。
  1. リサイクルと再利用の容易さ
  • 多くの不燃材料はリサイクルが容易であり、環境負荷を軽減することができます。リサイクルが容易な材料を使用することで、廃棄処理費用を削減し、環境保護にも貢献できます。

評価基準

不燃材料の導入効果を評価するための基準は以下の通りです。

  1. 耐火性能
  • 不燃材料の耐火性能は、建材の耐火試験結果によって評価されます。一般的には、国土交通省が定める耐火基準に基づいて、一定時間火災に耐えることができるかどうかを確認します。
  1. 耐候性と耐久性
  • 不燃材料の耐候性と耐久性は、促進耐候性試験や実地暴露試験によって評価されます。これらの試験により、長期間の使用に耐えうるかどうかが判断されます。
  1. コストパフォーマンス
  • 材料の初期費用とメンテナンスコストを比較し、総合的なコストパフォーマンスを評価します。初期投資が高くても、長期的に見てコスト削減効果が高い材料を選定します。
  1. 環境影響評価
  • 材料の製造から廃棄までのライフサイクル全体での環境影響を評価します。リサイクル可能な材料や低環境負荷の材料を優先して選定します。
  1. 安全性と健康影響
  • 使用する不燃材料が、施工時や使用中に健康被害を及ぼさないかどうかを評価します。ホルムアルデヒド放散等級やその他の有害物質の含有量を確認します。
  1. 施工性
  • 不燃材料の施工性も重要な評価基準です。施工が容易であること、特殊な技術や設備を必要としないことが評価されます。

具体的な製品例

以下に、具体的な木部用不燃材料の製品例とその特長を示します。

  1. モーエンアクア
  • 特長: 耐火性能、耐候性、低汚染性
  • 用途: 木部の不燃塗装
  • 評価基準: 耐火性能、耐候性、コストパフォーマンス、環境影響
  1. ファイヤーブレイク
  • 特長: 耐火性能、速乾性、無黄変
  • 用途: 軒天、ルーバーなどの半外部木製品
  • 評価基準: 耐火性能、耐候性、施工性、コストパフォーマンス
  1. 木守り専科
  • 特長: 防炎効果、低臭性、耐候性
  • 用途: 屋内外木部の防炎塗装
  • 評価基準: 耐火性能、環境影響、コストパフォーマンス、安全性

不燃材料を導入することで、長期的なコスト削減と建物の価値向上が期待できるため、適切な評価基準に基づいて選定することが重要です。

8-3: 支払い方法と納品条件の決定ポイント

木部塗装工事における支払い方法と納品条件は、工事の円滑な進行と双方の信頼関係を築く上で重要な要素です。以下に、支払い方法と納品条件を決定する際の主なポイントを説明します。

支払い方法の決定ポイント

  1. 契約書の明確化
  • 支払い方法は契約書に明確に記載します。契約書には、支払いスケジュール、金額、支払い方法(銀行振込、現金、クレジットカードなど)を具体的に記載します。
  1. 分割払い
  • 大規模な工事の場合、一括払いよりも分割払いが一般的です。例えば、工事開始時に一部支払い、中間時にもう一部、完了後に最終支払いといった形式です。これにより、工事進行に合わせた資金管理がしやすくなります。
  1. 前払いと後払い
  • 前払い(デポジット)を要求する場合、通常は工事総額の一部を前払いとして受け取り、残額を工事完了後に支払う形式です。後払いは、工事が全て完了した後に支払う形式ですが、リスク管理のため前払いと併用することが多いです。
  1. 金融機関の利用
  • 支払い方法として、銀行振込やクレジットカードの利用が一般的です。これらの方法は、支払いの記録が残り、双方にとって信頼性が高いです。
  1. 支払い条件の合意
  • 支払い条件(支払い期日、遅延損害金など)を事前に合意しておくことが重要です。遅延損害金は、支払いが遅れた場合のペナルティとして設定されることが多いです。

納品条件の決定ポイント

  1. 納品スケジュール
  • 納品のスケジュールを明確に設定します。工事の進行に合わせて、材料の納品日や工事完了日の目標を設定し、双方で確認します。
  1. 品質確認
  • 納品時には、品質確認のためのチェックリストを作成し、納品された材料や工事の仕上がりを確認します。品質に問題がある場合の対応方法も事前に決めておきます。
  1. 受領書の発行
  • 納品時には受領書を発行し、受け取ったことを記録します。受領書には納品日、納品物、数量、品質確認結果を記載します。
  1. 保証期間
  • 納品物や工事には保証期間を設定します。保証期間内に問題が発生した場合の対応(修理、交換など)についても明確にしておきます。
  1. 納品場所の指定
  • 納品場所を事前に指定し、納品時の取り扱い方法(搬入経路、保管場所など)を確認します。特に大型の材料や機器の場合は、搬入の際の注意点を事前に確認しておくことが重要です。
  1. コミュニケーションの確保
  • 納品前後のコミュニケーションを密に行い、問題が発生した場合の迅速な対応を可能にします。納品の際の連絡先や担当者を明確にしておきます。

実践的な例

例えば、モーエンアクア、ファイヤーブレイク、木守り専科などの不燃材料を使用する木部塗装工事の場合、以下のように設定できます。

  • 支払い方法
  • 契約時に総額の30%を前払い、工事中間時に40%、工事完了後に30%を支払う分割払いとする。
  • 支払いは銀行振込を利用し、支払い期日を明確に設定する。
  • 納品条件
  • 工事開始前に全ての材料を納品し、受領書を発行する。
  • 納品された材料の品質をチェックリストに基づいて確認し、問題があれば即時対応する。
  • 工事完了後、最終確認を行い、保証期間(通常1年)内に問題が発生した場合は無償で修理・交換を行う。

このように、支払い方法と納品条件を明確に設定し、双方が納得する形で取り決めることで、スムーズな工事進行と信頼関係の構築が可能になります。

専門家による木部塗装のアドバイスと診断

9-1: 塗料選びと建築物の耐震性向上

木部塗装における塗料選びは、美観や防護の観点からだけでなく、建築物の耐震性向上にも寄与する要素となります。以下に、塗料選びがどのように建築物の耐震性に影響を与えるかについて説明します。

1. 塗料の役割と耐震性への影響

塗料は木材を保護し、耐久性を向上させる重要な役割を果たします。適切な塗料を選ぶことで、木材の寿命を延ばし、建築物全体の耐震性を高めることができます。

  1. 保護効果
  • 木材は自然の劣化要因(紫外線、水分、虫害など)に弱いため、保護塗料を適用することでこれらの要因から守り、木材の強度を維持できます。特に、耐水性や防腐効果の高い塗料を使用することが重要です。
  1. 防火性能
  • 耐火性のある塗料を使用することで、地震による火災リスクを低減できます。例えば、不燃性や準不燃性の塗料を適用することで、地震後の火災から建築物を守ることができます。

2. おすすめの塗料とその特徴

以下に、耐震性向上に寄与するおすすめの木部用塗料とその特徴を紹介します。

  1. ファイヤーブレイク
  • 特徴: 不燃性塗料であり、火災時の燃焼を防ぐ効果があります。また、耐水性や耐候性も兼ね備えています。
  • 適用: 木部の防火対策として有効であり、特に耐震後の火災リスクを低減します。
  1. 木守り専科
  • 特徴: 防炎効果が期待できる木部用塗料であり、植物油ベースのため環境に優しい特性があります。防腐・防虫効果も持ち、木材の耐久性を向上させます。
  • 適用: 木部の耐久性向上とともに、環境負荷を抑えた持続可能な建築物の保護に適しています。

3. 耐震性向上のためのポイント

木部塗装において耐震性を高めるためのポイントは以下の通りです。

  • 適切な塗料選び: 耐火性や防腐・防虫効果のある塗料を選ぶことで、地震後の火災リスクや木材の劣化を防ぎます。
  • 適切な施工: 塗装の際には、木材の含水率や施工環境を十分に考慮し、適切な手順で塗装を行うことが重要です。
  • 定期的なメンテナンス: 塗装後も定期的なメンテナンスを行い、塗膜の劣化や剥離を防ぐことで、長期間にわたり木材の強度を維持します。

塗料選びと施工の適切な実施により、木部の耐久性を高め、建築物全体の耐震性を向上させることができます。

9-2: 木部塗装のニーズ分析と従来製品の課題

1. 木部塗装のニーズ分析

木部塗装のニーズは、建築物の美観、保護、機能性の3つの主要な側面から分析することができます。

  1. 美観の向上
  • ニーズ: 木材の自然な風合いを生かしつつ、色あせや汚れを防ぎたい。
  • 具体例: 透明な塗料や木目を強調する塗料が求められる。
  1. 保護効果
  • ニーズ: 木材を紫外線、水分、虫害、カビなどから保護し、長寿命化を図りたい。
  • 具体例: 防虫、防腐、防カビ効果のある塗料が必要。
  1. 機能性の付加
  • ニーズ: 環境に優しく、安全性が高い塗料を使用したい。また、塗装後の手入れが容易であることが求められる。
  • 具体例: 低臭、低揮発性有機化合物(VOC)、速乾性の塗料が求められる。

2. 従来製品の課題

従来の木部用塗料には以下のような課題が存在します。

  1. 耐候性と耐久性の問題
  • 課題: 多くの従来塗料は、紫外線や雨風に対する耐久性が低く、頻繁な再塗装が必要になる。
  • 影響: メンテナンスコストが高くなる。
  1. 環境負荷と安全性の問題
  • 課題: 一部の従来塗料は有害な化学物質を含み、塗装作業者や居住者に健康リスクをもたらす可能性がある。
  • 影響: 使用環境や法規制に制限がかかることがある。
  1. 美観維持の難しさ
  • 課題: 長期間にわたって美観を維持するのが難しく、塗膜が色あせたり汚れが付きやすかったりする。
  • 影響: 建物の外観が劣化しやすくなる。

3. 課題解決に向けた新製品

従来製品の課題を解決するためには、新しい技術や製品の導入が不可欠です。

  1. 耐候性の向上
  • 解決策: 高耐候性の無機系塗料や、紫外線カット機能のある塗料を採用する。
  • 具体例: ファイヤーブレイクや木守り専科などの高性能塗料が推奨される。
  1. 環境負荷の低減
  • 解決策: 低VOC、低臭気の環境に優しい塗料を選定する。
  • 具体例: 木守り専科のような自然由来の成分を使用した塗料が注目される。
  1. 美観維持の改善
  • 解決策: 汚れを防ぐ超低汚染性の塗料や、色あせしにくい顔料を使用する。
  • 具体例: 超低汚染性のリアクターコートアクアのような製品が効果的。

4. 今後の展望

今後、木部塗装に求められる製品は、これらの課題を克服し、より高性能で環境に優しいものとなるでしょう。技術革新と市場のニーズを反映した新製品の開発が期待されます。

9-3: 国土交通大臣の指定製品と保証サービス

1. 国土交通大臣の指定製品

国土交通大臣が指定する製品は、建築基準法や関連法令に基づいて特定の性能基準を満たしていることが認定された製品です。木部塗装において重要な指定製品の例を以下に示します。

  1. ファイヤーブレイク
  • 用途: 半外部用の不燃塗料
  • 特長:
    • 下塗り: 不燃薬液の木材からの溶脱を防止
    • 中塗り: 耐水・耐薬品性が高く、木材の寸法安定化に寄与
    • 上塗り: 耐候性が高く、無黄変タイプで速乾性がある
  • 認定番号: 国土交通省不燃材料大臣認定 NM-5165
  1. 木守り専科
  • 用途: 木部の防炎効果が期待できる塗料
  • 特長:
    • 防炎効果があり、植物油をベースにホウ酸系防炎成分を配合
    • 速乾性、低臭性、耐候性が高い
  • 注意点: 防炎効果はあるが、不燃認定を取得するには特定の試験が必要

2. 保証制度について

木部塗装においては、国土交通大臣の指定製品であっても、保証制度は存在しません。塗料は半製品であり、使用条件や環境によって性能が左右されるため、修理や交換サービスという概念は適用されません。そのため、塗装の性能や品質に関する保証は提供されません。

3. 認定証番号の重要性

国土交通大臣の認定証番号は、製品が特定の性能基準を満たしていることを証明するためのものです。これにより、製品の信頼性や品質を確認することができますが、製品の使用後に修理や交換を保証するものではありません。

4. 使用時の注意点

国土交通大臣の指定製品を使用する際には、以下の点に注意することが重要です。

  1. 適切な施工
  • 製品の特性を十分に理解し、適切な施工手順を守ることが重要です。これにより、製品の性能を最大限に引き出すことができます。
  1. 定期的なメンテナンス
  • 定期的に塗装面の状態を確認し、必要に応じてメンテナンスを行うことで、塗装の効果を長期間維持することができます。
  1. 使用環境の考慮
  • 使用する環境に応じた製品選びが重要です。例えば、高湿度や強い紫外線にさらされる場所では、耐候性の高い製品を選ぶ必要があります。

5. まとめ

国土交通大臣の指定製品は、特定の性能基準を満たしていることが認定された製品であり、木部塗装において重要な役割を果たします。ただし、木部塗装においては保証制度が存在しないため、適切な製品選びと施工、そして定期的なメンテナンスが不可欠です。認定証番号によって製品の信頼性を確認しつつ、最適な塗装を行うことが重要です。

木部塗装 塗料 不燃材料の特徴

10-1: 木材を効果的に保護する塗料

木材を長期間美しく保ち、劣化を防ぐためには、適切な塗料を選ぶことが重要です。以下に、木材を効果的に保護するための主要な塗料タイプとその特長を紹介します。

1. 浸透型塗料

浸透型塗料は木材内部に浸透し、木材の内部から保護します。このタイプの塗料は、木材の自然な風合いを保ちながら保護効果を発揮します。

  • キシラデコール
  • 特長: 高い防腐・防虫効果があり、木材に深く浸透します。紫外線耐性も優れており、屋外使用に適しています。
  • 用途: 屋外デッキ、フェンス、ガーデン家具など
  • オスモカラー
  • 特長: 天然植物油を主成分とし、木材に深く浸透します。水分の浸入を防ぎつつ、木材の呼吸を妨げません。
  • 用途: 床、家具、内装木部など
  • リボス
  • 特長: 自然由来の成分を使用し、環境に優しい塗料です。高い防腐・防虫効果があり、木材の自然な美しさを保ちます。
  • 用途: 屋内外の木部全般
  • シッケンズ
  • 特長: 防腐・防虫効果が高く、耐久性に優れています。木材に深く浸透し、長期間にわたって保護します。
  • 用途: 外壁、デッキ、ガーデン家具など
  • ノンロット
  • 特長: 高い防腐・防虫効果を持ち、木材の深くに浸透します。紫外線による劣化を防ぎ、長期間美観を維持します。
  • 用途: 屋外デッキ、フェンス、ガーデン家具など

2. 造膜型塗料

造膜型塗料は木材の表面に塗膜を形成し、外部の影響から木材を保護します。このタイプの塗料は、木材の色を変えることができ、塗膜で木材を覆うため、耐候性や耐水性が高いです。

  • Hi-CRデラックスエコⅡ
  • 特長: 高耐候性と低汚染性を持ち、木材の表面を保護します。水性塗料で環境に優しく、屋外木部にも適しています。
  • 用途: 屋外木部、フェンス、外壁など
  • アクアマリンタックレス凛
  • 特長: 皮脂による汚れや軟化に強く、耐水性・耐候性が高いです。超低臭で作業性に優れ、屋内外で使用可能です。
  • 用途: 屋内木部、マンションの廊下など

3. ウレタン塗料

ウレタン塗料は、耐久性と耐候性に優れており、強靭な塗膜を形成します。特に、木材の保護と美観の維持に効果的です。

  • Aqurex 木部用ウレタン
  • 特長: 速乾性があり、耐薬品性と肉持ち性に優れた強靭な塗膜を形成します。環境に優しい水性塗料です。
  • 用途: 屋内木部、家具、床、階段など
  • ロックペイント 木部用マルチ下塗り
  • 特長: 速乾性があり、上塗りの吸い込みを抑えて美しい仕上がりを実現します。エポキシ樹脂配合により耐水性、耐久性、付着性が高いです。
  • 用途: 屋内外木部の下塗り

まとめ

木材を効果的に保護するためには、適切な塗料を選び、正しい方法で塗装することが重要です。浸透型塗料は木材の自然な風合いを保ち、内部から保護します。一方、造膜型塗料やウレタン塗料は木材の表面をしっかり覆い、耐久性や耐候性を高めます。用途や環境に応じて最適な塗料を選ぶことで、木材の寿命を延ばし、美しい状態を長期間維持することができます。

10-2: 不燃材料を使用した安全性の高い製品

不燃材料を使用することで、火災発生時の延焼を防ぎ、安全性の高い建築物を実現することができます。ここでは、木部用不燃塗料の代表的な製品とその特長を紹介します。

1. モーエンアクア

モーエンアクアは、内装材に適した不燃塗料で、高い耐火性を持っています。以下はその主な特長です。

  • 特長:
  • 高い耐火性能: 国土交通省認定の不燃材料であり、火災時の延焼を防止します。
  • 環境に優しい: 水性塗料であり、低VOC(揮発性有機化合物)で環境負荷が少ないです。
  • 低臭性: 塗装作業中や乾燥後も臭いが少なく、居住者に優しい製品です。
  • 用途:
  • 内装木部、特に住宅や公共施設の内装に最適です。

2. ファイヤーブレイク

ファイヤーブレイクは、屋外および半屋外の木部に適した不燃塗料です。以下はその主な特長です。

  • 特長:
  • 高い耐火性能: 国土交通省認定の不燃材料であり、火災時の延焼を防止します。
  • 耐候性: 外部環境にさらされる木部にも使用でき、紫外線や雨水による劣化を防ぎます。
  • 速乾性: 塗装後の乾燥が早く、作業効率を高めます。
  • 用途:
  • 軒天井、ルーバー、東屋などの半外部の木製品への塗装に最適です。

3. 木守り専科

木守り専科は、防炎効果が期待できる木部用塗料で、特に内装木部の安全性を高めます。以下はその主な特長です。

  • 特長:
  • 防炎効果: 植物油をベースにホウ酸系防炎成分を配合しており、火災時の延焼を抑制します。
  • 低臭性: 施工時および乾燥後も臭いが少なく、居住者に優しい製品です。
  • 速乾性: 短時間で乾燥し、作業効率を高めます。
  • 用途:
  • 内装木部全般、特に住宅や公共施設の内装に最適です。

まとめ

不燃材料を使用した木部用塗料は、火災時の延焼を防ぐことで建物の安全性を大幅に高めることができます。モーエンアクア、ファイヤーブレイク、木守り専科は、それぞれ異なる特長を持ち、用途に応じた選択が可能です。これらの不燃塗料を適切に使用することで、居住者や利用者の安全を確保し、安心して暮らせる環境を提供することができます。

11章 ファイヤーブレイク半外部用塗料の適合性

11-1 国土交通省からの認定を受けた製品

ファイヤーブレイク半外部用塗料は、国土交通省からの不燃材料認定を受けており、屋外および半屋外の木製品への使用に適しています。この章では、ファイヤーブレイク半外部用塗料の適合性について詳しく解説します。

1. 認定番号と認定内容

  • 認定番号: NM-5165
  • 認定内容: ファイヤーブレイク半外部用塗料は、国土交通省の不燃材料認定を受けており、火災時の延焼を防ぐ性能が確認されています。

2. 製品の特長

ファイヤーブレイク半外部用塗料は、下塗り、中塗り、上塗りの3層構造で木材を保護し、耐火性能を高めます。

  • 下塗り:
  • 品番: UW-49-P
  • 特長: 不燃薬液の木材からの溶脱を防止する効果に優れています。
  • 荷姿: 主剤 16kg/4kg、硬化剤 16kg/4kg
  • 配合比: 1:1
  • 塗装方法: スプレー、刷毛塗り、ローラー
  • 中塗り:
  • 品番: UC-58-P
  • 特長: 耐水・耐薬品性に優れ、木質素材との密着性が良く、木材の寸法安定化に寄与します。
  • 荷姿: 主剤 16kg/4kg、硬化剤 16kg/8kg/1kg
  • 配合比: 2:1
  • 塗装方法: スプレー
  • 上塗り:
  • 品番: UF-47-**P
  • 特長: 耐候性に優れた塗膜を形成し、無黄変タイプで速乾性があります。
  • 荷姿: 主剤 15kg/4kg、硬化剤 1.5kg/400g
  • 配合比: 10:1
  • 塗装方法: スプレー

3. 適用用途

ファイヤーブレイク半外部用塗料は、以下のような半外部の木製品に適用されます。

  • 軒天井
  • ルーバー
  • 東屋

4. 塗装工程と施工手順

塗装工程:

  1. 下塗り: 木材表面を清掃し、UW-49-Pを塗布します。乾燥後、次の工程に進みます。
  2. 中塗り: UC-58-Pを塗布し、耐水・耐薬品性を向上させます。乾燥後、上塗り工程に進みます。
  3. 上塗り: UF-47-**Pを塗布し、耐候性と美観を高めます。

施工手順:

  • 含水率の確認: 木材の含水率が15%以下であることを確認します。
  • 塗布量の管理: 各塗料の推奨塗布量を守り、適切な塗膜を形成します。
  • 乾燥時間の遵守: 各工程の乾燥時間を厳守し、塗膜不良を防ぎます。

5. 使用上の注意点

  • 含水率の管理: 木材の含水率が高い場合、白華やボケなどの塗膜不良が発生する可能性があります。
  • 塗布量の管理: 適切な塗布量を守らないと、発熱量が基準値を上回る可能性があります。
  • 環境条件: 降雨時や降雨後、梅雨の時期などの高温状況での塗装は避けてください。

まとめ

ファイヤーブレイク半外部用塗料は、国土交通省からの不燃材料認定を受けており、半外部の木製品への使用に適した高性能な塗料です。適切な施工手順と使用条件を守ることで、耐火性、耐候性、美観を兼ね備えた仕上がりを実現できます。

ファイヤーブレイク半外部用塗料の仕様一覧表

項目下塗り中塗り上塗り
品番UW-49-PUC-58-PUF-47-**P
特長不燃薬液の溶脱を防止耐水・耐薬品性、密着性、寸法安定化耐候性、無黄変、速乾性
荷姿主剤 16kg/4kg
硬化剤 16kg/4kg
主剤 16kg/4kg
硬化剤 16kg/8kg/1kg
主剤 15kg/4kg
硬化剤 1.5kg/400g
配合比1:12:110:1
塗装方法スプレー、刷毛塗り、ローラースプレースプレー
認定番号NM-5165NM-5165NM-5165
適用用途軒天井、ルーバー、東屋軒天井、ルーバー、東屋軒天井、ルーバー、東屋
塗布量目安 (g/m²)80~10080~10080~100
乾燥時間 (20℃)2時間以上2時間以上4時間以上
塗膜厚適切に管理適切に管理適切に管理
含水率確認15%以下15%以下15%以下
環境条件高温・降雨時は避ける高温・降雨時は避ける高温・降雨時は避ける

使用上の注意点

  • 含水率の管理: 木材の含水率が15%以下であることを確認します。
  • 塗布量の管理: 各塗料の推奨塗布量を守り、適切な塗膜を形成します。
  • 乾燥時間の遵守: 各工程の乾燥時間を厳守し、塗膜不良を防ぎます。
  • 環境条件: 降雨時や降雨後、梅雨の時期などの高温状況での塗装は避けてください。

まとめ

ファイヤーブレイク半外部用塗料は、国土交通省からの不燃材料認定を受けており、半外部の木製品への使用に適した高性能な塗料です。適切な施工手順と使用条件を守ることで、耐火性、耐候性、美観を兼ね備えた仕上がりを実現できます。

11-2 ファイヤーブレイク 半外部用塗料の適合性

ファイヤーブレイク 半外部用塗料の概要

ファイヤーブレイク半外部用塗料は、木部の外壁塗装に適した不燃性塗料です。耐候性や防火性に優れており、軒天、ルーバー、東屋などの半外部の木製品への塗装に最適です。ここでは、ファイヤーブレイクの特性をもとに、木部に適した外壁塗装の種類と特徴を比較します。

木部に適した外壁塗装の種類と特徴

塗料の種類特徴代表的な製品
ファイヤーブレイク半外部用塗料高い耐候性、無黄変タイプ、速乾性、防火性能が高いファイヤーブレイク 半外部用
シリコン塗料高い耐候性、耐汚染性、価格が中程度、長いメンテナンスサイクルロックペイント:ユメロック、サンフロンUV
フッ素塗料非常に高い耐候性、耐汚染性、高価格、非常に長いメンテナンスサイクル日本ペイント:ファインフッソ
無機塗料超高耐候性、超低汚染性、難燃性、高価格、非常に長いメンテナンスサイクル日本ペイント:アプラウドシェラスターⅡ
浸透型塗料木材に浸透し木目を生かす、防虫・防腐効果、撥水性、高耐候性大谷塗料:キシラデコール、オスモカラー
造膜型塗料木材表面に塗膜を形成、耐久性、耐水性が高い、メンテナンスが容易ファイヤーブレイク半外部用、モーエンアクア

11-2 木部に適した外壁塗装の種類と特徴

ファイヤーブレイク 半外部用塗料は、半外部の木製品に特化しており、特に以下の特性を持ちます。

  • 耐候性: 紫外線や雨水に対する耐性が高く、外部環境から木材を長期間保護します。
  • 防火性能: 不燃性塗料として、火災発生時の延焼を防ぎます。
  • 速乾性: 短時間で乾燥するため、作業効率が高い。
  • 無黄変タイプ: 塗膜が黄変しないため、長期間美観を維持します。

主な木部用外壁塗装の比較

  1. ファイヤーブレイク 半外部用塗料
  • 特徴: 高耐候性、無黄変、速乾性、防火性能
  • 適用用途: 軒天、ルーバー、東屋などの半外部木製品
  • 製品: ファイヤーブレイク 半外部用
  1. シリコン塗料
  • 特徴: 高い耐候性と耐汚染性、メンテナンスサイクルが長い
  • 適用用途: 一般的な外壁や木部
  • 製品: ロックペイント ユメロック、サンフロンUV
  1. フッ素塗料
  • 特徴: 非常に高い耐候性と耐汚染性、非常に長いメンテナンスサイクル
  • 適用用途: 高耐久性が求められる外壁
  • 製品: 日本ペイント ファインフッソ
  1. 無機塗料
  • 特徴: 超高耐候性、超低汚染性、難燃性
  • 適用用途: 建物の外壁や鉄部など
  • 製品: 日本ペイント アプラウドシェラスターⅡ
  1. 浸透型塗料
  • 特徴: 木材に浸透し木目を生かす、防虫・防腐効果、撥水性
  • 適用用途: 木材の自然な風合いを保ちたい場合
  • 製品: 大谷塗料 キシラデコール、オスモカラー
  1. 造膜型塗料
  • 特徴: 木材表面に塗膜を形成し、耐久性と耐水性が高い
  • 適用用途: 木材表面の保護と美観維持
  • 製品: ファイヤーブレイク 半外部用、モーエンアクア

11-3 不燃材料と合成樹脂の効果的な組み合わせ

不燃材料と合成樹脂塗料の概要

不燃材料と合成樹脂塗料はそれぞれ異なる特性を持ち、特定の場所や部位に適した使用が求められます。同じ面での組み合わせは技術的に不可能であり、異なる場所に分けて塗り分ける必要があります。ここでは、それぞれの製品の特徴と効果的な使い分けについて紹介します。

不燃材料と合成樹脂塗料の代表製品

不燃材料の種類特徴代表的な製品
ファイヤーブレイク高い耐候性、無黄変タイプ、速乾性、防火性能ファイヤーブレイク 半外部用
モーエンアクア内装用、無臭、低VOC、防火性能モーエンアクア
木守り専科高耐候性、防火性能、木材への高い密着性木守り専科
合成樹脂塗料の種類特徴代表的な製品
ウレタン塗料耐摩耗性、耐候性、柔軟性、木材に適した優れた塗膜形成和信化学工業 アクレックスシリーズ
シリコン塗料高い耐候性、耐汚染性、価格が中程度、長いメンテナンスサイクルロックペイント ユメロック、サンフロンUV
フッ素塗料非常に高い耐候性、耐汚染性、高価格、非常に長いメンテナンスサイクル日本ペイント ファインフッソ

効果的な使い分け

  1. ファイヤーブレイク + 合成樹脂塗料(別の場所での使用)
  • ファイヤーブレイク: 木材の半外部の箇所に使用。高い防火性能と耐候性により、特に火災リスクが高い場所での安全性を向上。
  • 合成樹脂塗料: 内部や他の外部の木部に使用。例えば、ウレタン塗料はデッキや手摺りに使用することで、耐摩耗性と美観を保つ。
  1. モーエンアクア + 合成樹脂塗料(別の場所での使用)
  • モーエンアクア: 室内の木部に使用。無臭で低VOCのため、室内環境に適しており、安全性を確保。
  • 合成樹脂塗料: 室内の家具やドア枠に使用。シリコン塗料を使用することで、耐汚染性と耐久性を高め、メンテナンスの頻度を減少。
  1. 木守り専科 + 合成樹脂塗料(別の場所での使用)
  • 木守り専科: 外部の木部に使用。高い密着性と防火性能により、長期間の保護と安全性を実現。
  • 合成樹脂塗料: 外部の別の木部に使用。フッ素塗料を使用することで、耐候性を最大限に引き出し、長期的な美観維持。

効果的な使い分けのポイント

  • 使用環境の特性に応じた選択: 不燃材料は火災リスクの高い場所に使用し、合成樹脂塗料は耐候性や耐摩耗性が求められる場所に使用する。
  • 環境への配慮: 低VOCや無臭の製品を選択し、施工環境や居住環境への影響を最小限に抑える。
  • 適切な施工方法の遵守: 各塗料の適切な施工方法を遵守し、最大限の効果を引き出す。

実際の施工例

  1. ファイヤーブレイク + ウレタン塗料(別の場所での使用)
  • 施工場所: 半外部の軒天にファイヤーブレイク、デッキにウレタン塗料。
  • 効果: 軒天では防火性能と耐候性、デッキでは耐摩耗性と美観を維持。
  1. モーエンアクア + シリコン塗料(別の場所での使用)
  • 施工場所: 室内の天井にモーエンアクア、室内のドア枠にシリコン塗料。
  • 効果: 天井では低VOCと防火性能、ドア枠では耐汚染性と美観を長期間維持。
  1. 木守り専科 + フッ素塗料(別の場所での使用)
  • 施工場所: 外部の木製構造物に木守り専科、外部の別の木部にフッ素塗料。
  • 効果: 木製構造物では防火性能と耐候性、他の木部では長期的な美観と耐久性を維持。

不燃材料と合成樹脂塗料を適切に使い分けることで、木材の保護と建物の安全性を最大限に引き出すことが可能です。

施工工程と注意事項

12-1 木部塗装の施工工程と応用方法

1. 施工前準備

木部塗装の成功には、施工前準備が非常に重要です。適切な下地処理と塗装工程に従って進めることが、塗装の仕上がりと耐久性を大きく左右します。

  1. 素地調整
  • サンドペーパーで研磨: 木材表面を滑らかにするために#150~#180のサンドペーパーで研磨します。特に汚れや古い塗膜が残っている場合は、徹底的に除去します。
  • 清掃: 研磨後、木材表面の粉塵や汚れを取り除きます。ブラシや掃除機を使い、完全に清掃します。
  1. 下地処理
  • ヤニ止め: 木材のヤニが出る箇所にはヤニ止め剤を塗布します。これにより、ヤニの滲出を防ぎます。
  • 穴埋め: 木材の節穴や割れ目には、適切なパテを使って埋めます。パテが乾いた後、再度サンドペーパーで平滑に仕上げます。

2. 下塗り

下塗りは、木材の吸い込みを均一にし、上塗りの密着性を高めるための重要な工程です。

  1. 下塗り塗料の選択
  • 水性ウレタン: 例えば、アクレックスの下塗り材は導管への流れ込み性に優れ、厚膜仕上げの作業性を向上させます。肉持ち性・研磨性を重視した屋内木部向けの下塗塗料です。
  • セラックニス: セラックニスは天然素材を用いた塗料で、ヤニ止めや吸い込み防止に優れています。乾燥が速く、作業効率が高いのが特徴です。
  • カシュウ: カシュウは油性の漆塗料で、木材の導管をしっかりと目止めし、耐久性の高い塗膜を形成します。
  1. 塗布方法
  • 刷毛またはローラー: 刷毛やローラーを使って均一に塗布します。特に木目に沿って丁寧に塗ることで、ムラのない仕上がりを目指します。
  • 乾燥時間の確保: 塗料の乾燥時間を守り、十分に乾燥させます。通常、20℃で2~4時間程度が目安です。

3. 中塗り

中塗りは、塗膜の厚みを増し、耐久性を向上させるための工程です。

  1. 中塗り塗料の選択
  • ウレタン塗料: 例えば、和信化学工業のアクレックスシリーズのウレタン塗料が推奨されます。耐久性と柔軟性に優れています。
  1. 塗布方法
  • 刷毛またはローラー: 下塗りと同様に、刷毛やローラーを使って均一に塗布します。1回目の中塗り後、乾燥させてから再度サンドペーパーで軽く研磨し、2回目の中塗りを行います。

4. 上塗り

上塗りは、最終的な仕上がりを決定する重要な工程です。

  1. 上塗り塗料の選択
  • クリアーコート: 木材の風合いを生かす透明な塗料です。保護効果も高く、美観を維持します。
  • エナメル塗料: 着色塗料で、木材に鮮やかな色を付けることができます。耐候性や耐久性も高いです。
  1. 塗布方法
  • 刷毛またはローラー: 中塗りと同様に、刷毛やローラーを使って均一に塗布します。上塗りは2回行うのが一般的です。1回目が乾燥したら、再度サンドペーパーで軽く研磨し、2回目の上塗りを行います。

5. 仕上げ

仕上げ工程は、美観を保ち、塗膜の耐久性を向上させるための最終調整です。

  1. 最終研磨
  • サンドペーパーで研磨: 最終的に塗膜が滑らかになるように、細かいサンドペーパーで軽く研磨します。
  • 清掃: 研磨後、再度粉塵を除去し、清潔な状態にします。
  1. 最終コーティング
  • 保護コーティング: 必要に応じて、UVカットコーティングや撥水コーティングを施し、塗膜の耐久性をさらに高めます。

応用方法

木部塗装は、内装・外装問わず、様々な応用方法があります。

  1. 内装木部
  • 家具: テーブルや椅子などの家具は、美観と耐久性を兼ね備えた塗料で仕上げます。クリアーコートを使って木材の風合いを生かすことが多いです。
  • 建具: ドアや窓枠などの建具も、ウレタン塗料やエナメル塗料で保護し、美観を保ちます。
  1. 外装木部
  • デッキ: 外部デッキには、耐候性の高いウレタン塗料や専用のデッキ用塗料を使用します。
  • フェンス: フェンスなどの外構材には、防腐効果のある塗料を使用し、長期間の保護を図ります。

施工時のポイント

  • 適切な環境条件: 塗装作業は、適切な気温と湿度の環境で行うことが重要です。特に気温5℃以下や湿度85%以上では塗装を避けるべきです。
  • 塗料の選定: 使用する場所や用途に応じて、適切な塗料を選定します。内装と外装では求められる性能が異なるため、各用途に最適な塗料を使用します。
  • 安全対策: 塗装作業中は、適切な保護具(マスク、手袋、ゴーグルなど)を使用し、換気を十分に行います。

これらの工程を適切に行うことで、木材の美観を保ちつつ、長期間にわたり保護することができます。適切な塗料選びと施工方法を守ることが、木部塗装の成功の鍵となります。

12-2 効果的な木部塗装のための注意事項

木部塗装を成功させるためには、以下の注意事項を守ることが重要です。適切な準備と施工方法を理解し、木材の特性に合わせた塗料選びや塗装工程を実施することで、長持ちする美しい仕上がりを得ることができます。

1. 下地処理の重要性

  1. 素地調整
  • 木材表面をサンドペーパー(#150~#180)で研磨し、平滑にします。
  • 研磨後の粉塵や汚れをしっかりと除去します。ブラシや掃除機を使って清掃します。
  1. ヤニ止めと穴埋め
  • ヤニが出る箇所にはヤニ止め剤を使用します。
  • 節穴や割れ目には適切なパテを使い、平滑に仕上げます。パテが乾いたら再度研磨します。

2. 塗料選び

  1. 適切な塗料の選定
  • 水性ウレタン: アクレックスなどの水性ウレタン塗料は、屋内木部に適しています。肉持ち性と研磨性に優れ、厚膜仕上げが可能です。
  • セラックニス: 天然素材のセラックニスはヤニ止めや吸い込み防止に優れ、速乾性が特徴です。
  • カシュウ: 油性のカシュウは木材の導管をしっかりと目止めし、耐久性の高い塗膜を形成します。
  1. 塗料の適切な希釈
  • 原則として原液で使用しますが、希釈が必要な場合は製品ラベルの指示に従います。希釈しすぎると塗膜性能が低下するため注意が必要です。

3. 塗装環境の管理

  1. 適切な温度と湿度
  • 気温5℃以下や湿度85%以上の環境での塗装は避けます。低温や高湿度は乾燥不良や塗膜性能の低下を引き起こします。
  • 乾燥時間は目安であり、気温や湿度によって大きく変動することを理解します。
  1. 換気の確保
  • 塗装作業中は十分な換気を行い、ミストや蒸気、研磨粉を吸い込まないようにします。塗膜が乾燥するまでの換気も重要です。

4. 塗装工程の遵守

  1. 塗布方法
  • 刷毛やローラーを使って均一に塗布します。特に木目に沿って丁寧に塗ることで、ムラのない仕上がりを目指します。
  • 複数回の塗布が必要な場合、各層の乾燥時間を十分に確保し、研磨を行います。
  1. 研磨の重要性
  • 各塗布工程の間にサンドペーパーで軽く研磨し、塗膜を平滑に保ちます。研磨粉はしっかりと取り除きます。

5. 安全対策

  1. 個人用保護具の使用
  • 塗装作業中は適切な保護具(マスク、手袋、ゴーグルなど)を着用します。
  • 塗料の取り扱い後は手洗いやうがいを行い、健康を保ちます。
  1. 火災予防
  • 油性塗料を使用する場合、火気に注意し、消火器具(炭酸ガス、泡、粉末消火器)を備えておきます。

6. 保管と廃棄

  1. 塗料の保管
  • 子供の手の届かない場所に密栓して保管します。凍結を避け、気温0℃以下での保管は行わないようにします。
  1. 廃棄方法
  • 残塗料や廃液は適切に処理し、河川や下水道に流さないようにします。容器は中身を使い切ってから廃棄し、市町村の規則に従います。

まとめ

木部塗装の成功には、細部にわたる注意と適切な施工が不可欠です。下地処理、塗料選び、塗装環境の管理、塗装工程の遵守、安全対策、保管と廃棄など、各段階での注意事項を守ることで、美しく耐久性の高い木部塗装が実現できます。

12-3 外部用塗料の耐候性と耐久性について

外部用塗料は、外部環境に晒されるため、耐候性と耐久性が求められます。外部用塗料の選び方や施工方法、そしてその特性について詳しく説明します。

1. 外部用塗料の耐候性

耐候性とは、塗膜が紫外線、雨風、温度変化などの外部環境にどれだけ耐えられるかを指します。以下の特性を持つ塗料が耐候性に優れています。

  1. 紫外線耐性
  • 無機系塗料(例: リアクターコートUV)
    • 無機成分を含むため、紫外線による劣化が少なく、色褪せしにくいです。
  • アクリルシリコン系塗料
    • 紫外線に強く、長期間色を保持します。
  1. 耐水性
  • フッ素樹脂塗料
    • 雨水や湿気に対する耐性が高く、塗膜が長期間にわたり劣化しにくいです。
  • ポリウレタン系塗料
    • 高い耐水性と柔軟性を持ち、木材の膨張・収縮にも対応できます。
  1. 温度変化耐性
  • エポキシ系塗料
    • 温度変化による収縮・膨張に強く、ひび割れしにくい特性があります。

2. 外部用塗料の耐久性

耐久性とは、塗膜がどれだけ長期間、機能を維持できるかを示します。以下の特性が耐久性を高めます。

  1. 高い密着性
  • エポキシプライマー
    • 下地材として使用することで、上塗り塗料の密着性を高め、長期にわたり剥がれにくくなります。
  1. 防汚性
  • 親水性塗料
    • 塗膜表面に水が広がり、雨水と一緒に汚れを流し落とすため、塗装面が綺麗に保たれます。
  1. 耐摩耗性
  • ウレタン系塗料
    • 表面が硬く、摩耗に強いので、歩行面や手すりなどの高摩耗部位に適しています。

3. 外部用塗料の選び方

塗装部位や目的に応じて適切な塗料を選ぶことが重要です。以下に代表的な外部用塗料とその用途を示します。

  1. リアクターコートUV(弱溶剤型)
  • 特長: 超高耐候性、超低汚染性、優れた難燃性
  • 用途: モルタル、コンクリート、ALC、サイディングボード、鉄、アルミなど
  • 希釈剤: 塗料用シンナー
  • 乾燥時間: 5℃で8時間、23℃で6時間、30℃で4時間
  1. アプラウドシェラスターII(水性系)
  • 特長: 超高耐候性、超低汚染性、優れた難燃性
  • 用途: 外壁(コンクリート、モルタル、アルミカーテンウォールなど)、一般鉄部の新設・塗り替え
  • 希釈剤: 水道水
  • 乾燥時間: 5℃で2時間、23℃で1時間、30℃で20分
  1. ファイヤーブレイク(不燃材料)
  • 特長: 高い耐火性、長期間の耐久性
  • 用途: 木部の外壁、天井、梁など不燃材が求められる部位
  • 希釈剤: 水道水
  • 乾燥時間: 5℃で4時間、23℃で2時間、30℃で1時間

4. 施工方法と注意点

  1. 適切な下地処理
  • 塗装面を清潔に保ち、汚れやサビを完全に除去します。
  • サンドペーパーやブラシで表面を均一にし、塗料の密着性を高めます。
  1. 気象条件の確認
  • 施工時の気温や湿度を確認し、適切な環境で作業を行います。
  • 雨天や極端な低温・高温時の塗装は避けます。
  1. 塗料の希釈と塗布
  • 製品ラベルに従い、適切な希釈率で塗料を調整します。
  • 刷毛、ローラー、エアレススプレーなど、適した塗装方法を選択します。
  1. 乾燥時間の確保
  • 各工程の間に十分な乾燥時間を確保し、塗膜が完全に硬化するようにします。

まとめ

外部用塗料の耐候性と耐久性は、塗料の種類や施工方法によって大きく左右されます。適切な塗料を選び、正しい施工手順を守ることで、外部木部を長期間保護し、美観を保つことができます。塗装前に製品の特性や施工条件を十分に確認し、計画的に作業を進めることが成功の鍵です。

13-1 木部塗装に適した水性の塗料

木部塗装には、環境に優しく扱いやすい水性塗料が適しています。ここでは、代表的な水性塗料として「アクレックス」と「ユートンAQUA」シリーズについて紹介します。また、不燃塗料としての「ファイヤーディレーF4」についても触れます。

1. アクレックス

  • 製品特長: 肉持ち性と研磨性を重視した屋内木部全般向けの下塗り塗料。導管への流れ込み性に優れ、研磨を容易にし平滑な仕上がりを実現。厚膜仕上げの作業性を向上させる下地剤です。
  • 用途: 屋内木部用。インテリア木部の工程に適した厚膜仕上げの下地剤。
  • 塗装工程例:
  1. 素地調整:サンドペーパー(#150)で研磨。
  2. 素地着色:Aqurex ポアーステインまたは水性オイルステインを塗布。
  3. 下塗り:Aqurex サンディングを塗布。
  4. 研磨:サンドペーパー(#320)で研磨。
  5. 上塗り:Aqurex 木部用ウレタンを塗布。

2. ユートンAQUA

ユートンAQUAは、屋内外木部用の透明塗料で、水性のため不燃性で引火性がありません。つや有り(グロス)、半つや(サテン)、全つや消し(マット)の3種類があります。ファイヤーディレーF4を屋外で使用する際の上塗りとしても適用できます。

  • 製品特長:
  • 屋内外の透明仕上げが求められる木部全般に使用可能
  • 水性で不燃性が高く、安全に使用できる
  • 3種類の仕上がり(グロス、サテン、マット)
  • 製品情報:
  • 品番/品名:
    • SC-91 ユートンAQUA グロス(つや有り)
    • SC-92 ユートンAQUA サテン(半つや消し)
    • SC-93 ユートンAQUA マット(全つや消し)
  • 塗装用具: 刷毛塗り、スプレー
  • 荷姿: 16L/3.6L/1L
  • 登録情報: (社)日本塗料工業会登録 F☆☆☆☆ 登録番号:G01138
  • 備考: 学校環境衛生基準適合品
  • 塗装工程:
  • 塗装前に素材の汚れ、ヤニ、ワックス等を除去する。
  • 塗料使用後は必ず密栓し、冷暗所に保管する(凍結しない場所)。
  • 塗布量が多すぎると乾燥が遅くなり、ツヤムラや乾燥不良の原因になるため、標準塗布量を守る。
  • 塗装時に使用した道具は温水石鹸で洗浄する。水で溶けない場合は、溶剤(アセトン)で洗う。
  • 換気を十分に行う。
  • 飲み込まないようにし、誤飲した場合は直ちに医師の処置を受ける。
  • 目に入らないよう注意し、目に入った場合は大量の水で洗い、医師の処置を受ける。
  • 皮膚に付いた場合は石鹸水で洗い流す。
  • 初めて使用する場合は目立たない場所で試し塗りを行う。
  • 他社製品との併用についても同様に試し塗りを行う

注意事項

  • 5℃以下での使用は避ける(乾燥時間が著しく遅くなります)。
  • 塗装前には塗料を十分攪拌してから使用する。
  • 使用後は必ず密栓し、冷暗所に保管する。

3. ファイヤーディレーF4

ファイヤーディレーF4は、内装木製壁や薪ストーブ周りの防火処理に最適な水性不燃塗料です。鉄道線路枕木の防火処理にも適しています。

  • 製品特長:
  • 火の立ち上がりを遅らせ、退避時間を確保し、火災を最小限に抑える。
  • 塩素、臭素等ハロゲンを含まない。
  • ホルムアルデヒドの発生がない。
  • 水性で溶剤臭がなく安心して使用できる。
  • 屋内外に使用可能(屋外使用の場合は、上塗りにユートンAQUA等の塗装が必要)。
  • 塗膜に防カビ性能を付与(JIS Z2911)。
  • 製品情報:
  • 品番/品名: SZ-25 ファイヤーディレー F4
  • 塗装用具: 刷毛塗り、ローラー塗り等
  • 荷姿: 20kg/5kg/1kg
  • 登録情報: (社)日本塗料工業会登録 F☆☆☆☆ 登録番号:G01211
  • 備考: 国土交通大臣認定 認定番号:NM-1493、学校環境衛生基準適合品
  • 不燃塗料の基準:
  • 不燃基準(燃焼時間20分間)、不燃性能を満たしている。
  • 国土交通省の見解として、不燃材料に不燃塗料を塗装した場合でも塗装品として不燃材料の認定を受ける必要がある。
  • 不燃材料の基材に不燃塗料シリーズを塗装しても不燃材料のままではない。
  • 注意事項:
  • 不燃材料に塗装など加工を行うと不燃材料ではなくなるため、新たな認定取得が必要。
  • 不燃塗料や難燃剤を木材に塗布しても不燃木材にはならない。表面塗膜が不燃化しているだけであり、木材そのものが不燃材料にはならない。

これらの塗料を使用することで、木部の美観と耐久性を長期間維持することが可能です。環境に配慮した製品を選ぶことで、安全かつ効果的な木部塗装を実現できます。

13-2 不燃材料を含む安全性の高い塗装製品

木部塗装には安全性を高めるための不燃材料を含む塗装製品があります。ここでは、「ファイヤーディレーF4」をはじめとする代表的な不燃材料塗料について紹介します。

1. ファイヤーディレーF4

ファイヤーディレーF4は、内装木製壁や薪ストーブ周りの防火処理に最適な水性不燃塗料です。鉄道線路枕木の防火処理にも適しています。

  • 製品特長:
  • 防火性能: 火の立ち上がりを遅らせ、退避時間を確保し、火災を最小限に抑える効果があります。
  • 安全性: 塩素、臭素等のハロゲンを含まず、ホルムアルデヒドの発生もありません。
  • 環境配慮: 水性で溶剤臭がなく、安心して使用できます。
  • 耐候性: 屋内外に使用可能。屋外使用の場合は上塗りにユートンAQUA等の塗装が必要です。
  • 防カビ性能: 塗膜に防カビ性能を付与(JIS Z2911)。
  • 製品情報:
  • 品番/品名: SZ-25 ファイヤーディレーF4
  • 塗装用具: 刷毛塗り、ローラー塗り等
  • 荷姿: 20kg/5kg/1kg
  • 登録情報: (社)日本塗料工業会登録 F☆☆☆☆ 登録番号:G01211
  • 認定: 国土交通大臣認定 認定番号:NM-1493
  • 適用: 学校環境衛生基準適合品

2. ユートンAQUAシリーズ

ユートンAQUAは、屋内外木部用の透明塗料で、不燃性が高く安全です。つや有り(グロス)、半つや(サテン)、全つや消し(マット)の3種類があります。ファイヤーディレーF4の上塗りとしても使用できます。

  • 製品特長:
  • 安全性: 水性で不燃性が高く、安全に使用できます。
  • 仕上がり: 3種類の仕上がり(グロス、サテン、マット)で、透明感のある美しい仕上がりを実現。
  • 適用範囲: 屋内外の透明仕上げが求められる木部全般に使用可能。
  • 製品情報:
  • 品番/品名:
    • SC-91 ユートンAQUA グロス(つや有り)
    • SC-92 ユートンAQUA サテン(半つや消し)
    • SC-93 ユートンAQUA マット(全つや消し)
  • 塗装用具: 刷毛塗り、スプレー
  • 荷姿: 16L/3.6L/1L
  • 登録情報: (社)日本塗料工業会登録 F☆☆☆☆ 登録番号:G01138
  • 備考: 学校環境衛生基準適合品

3. アクレックス

アクレックスは、肉持ち性と研磨性を重視した屋内木部全般向けの下塗り塗料です。導管への流れ込み性に優れ、研磨を容易にし平滑な仕上がりを実現します。

  • 製品特長:
  • 作業性: 肉持ち性・研磨性を重視し、厚膜仕上げの作業性を向上させる下地剤。
  • 用途: 屋内木部用。インテリア木部の工程に適した厚膜仕上げの下地剤。
  • 環境配慮: F☆☆☆☆認定製品で、環境への負荷を配慮しています。
  • 塗装工程例:
  1. 素地調整:サンドペーパー(#150)で研磨。
  2. 素地着色:Aqurex ポアーステインまたは水性オイルステインを塗布。
  3. 下塗り:Aqurex サンディングを塗布。
  4. 研磨:サンドペーパー(#320)で研磨。
  5. 上塗り:Aqurex 木部用ウレタンを塗布。

これらの製品を使用することで、木部の美観と耐久性を高めるだけでなく、安全性も確保することができます。特に、不燃材料を使用することで防火性能を向上させ、より安全な木部塗装を実現します。

13-3 木材の表面を守るエコフレンドリーな塗料

木材の表面を保護するエコフレンドリーな塗料には、環境に優しい成分を使用しつつも、高い保護性能を提供する製品が増えています。ここでは、代表的なエコフレンドリーな塗料について詳しく紹介します。

1. ユートンAQUAシリーズ

ユートンAQUAは、屋内外木部用の透明塗料で、環境に配慮した水性塗料です。つや有り(グロス)、半つや(サテン)、全つや消し(マット)の3種類があります。

  • 製品特長:
  • 環境配慮: 水性のため不燃性で引火性がなく、安全に使用できます。
  • 仕上がり: 透明な仕上がりで、木材の自然な美しさを引き立てます。
  • 用途: 屋内外の透明仕上げが求められる木部全般に使用可能。ファイヤーディレーF4の上塗りとしても適しています。
  • 製品情報:
  • 品番/品名:
    • SC-91 ユートンAQUA グロス(つや有り)
    • SC-92 ユートンAQUA サテン(半つや消し)
    • SC-93 ユートンAQUA マット(全つや消し)
  • 塗装用具: 刷毛塗り、スプレー
  • 荷姿: 16L/3.6L/1L
  • 登録情報: (社)日本塗料工業会登録 F☆☆☆☆ 登録番号:G01138
  • 備考: 学校環境衛生基準適合品

2. アクレックス

アクレックスは、環境に優しい水性ウレタン塗料で、屋内木部全般に使用されます。特に厚膜仕上げの作業性を向上させるための下塗り塗料として優れています。

  • 製品特長:
  • エコフレンドリー: 水性塗料で、環境への負荷を軽減。
  • 作業性: 肉持ち性・研磨性を重視し、厚膜仕上げの作業性を向上させる下地剤。
  • 用途: 屋内木部用。導管への流れ込み性に優れ、研磨を容易にし平滑な仕上がりを実現します。
  • 塗装工程例:
  1. 素地調整:サンドペーパー(#150)で研磨。
  2. 素地着色:Aqurex ポアーステインまたは水性オイルステインを塗布。
  3. 下塗り:Aqurex サンディングを塗布。
  4. 研磨:サンドペーパー(#320)で研磨。
  5. 上塗り:Aqurex 木部用ウレタンを塗布。

3. セラックニス

セラックニスは、天然樹脂を主成分とする塗料で、エコフレンドリーな選択肢の一つです。アルコールで希釈して使用し、速乾性と優れた仕上がりを提供します。

  • 製品特長:
  • 天然成分: タイ・インドを主産地とするラック貝殻虫から得られる天然樹脂を使用。
  • 速乾性: 速乾性に優れ、作業性が良好。
  • 多用途: 木材の下塗り、ヤニ止め、吸い込み防止など多用途に使用可能。
  • 用途:
  • 木造住宅の建具枠、家具、窓枠、幅木などの木部。
  • 木材の節止め、ヤニ止め。
  • 楽器の塗装。

4. カシュウ

カシュウは、油性漆塗料で、伝統的な木製品塗装に使用されるエコフレンドリーな塗料です。天然油脂を主成分とし、高い耐久性と美しい仕上がりを提供します。

  • 製品特長:
  • 天然成分: 天然油脂を主成分とした塗料。
  • 耐久性: 耐久性が高く、長期間にわたって木材を保護。
  • 美しい仕上がり: 漆塗りに似た優雅な仕上がりを提供。
  • 塗装工程例:
  • 下地調整、目止め、下塗り、中塗り、上塗りといった伝統的な漆塗り工程を踏襲。

これらのエコフレンドリーな塗料は、木材を効果的に保護しつつ、環境への影響を最小限に抑えることができます。特に、ユートンAQUAシリーズやアクレックスは、水性で扱いやすく、安全性が高いため、幅広い用途で使用されています。セラックニスやカシュウも、天然成分を利用した伝統的な塗料として高く評価されています。

建築物の塗料選びのポイント

14-1 施工用途に合わせた塗料の選択方法

木部塗装において、適切な塗料を選ぶことは、施工の成功と長期的な木材保護のために非常に重要です。施工用途に合わせて適切な塗料を選択するためには、以下のポイントを考慮する必要があります。

1. 使用環境

  • 屋内: 屋内用塗料は、低臭気で安全性が高く、仕上がりの美しさが求められます。水性塗料が一般的であり、F☆☆☆☆などのホルムアルデヒド放散等級に適合した製品が推奨されます。
  • 例: ユートンAQUA (SC-91 グロス、SC-92 サテン、SC-93 マット)
  • 屋外: 屋外用塗料は、耐候性、耐久性、防水性が求められます。また、紫外線による劣化を防ぐために、UVカット機能がある塗料が推奨されます。
  • 例: アクレックス – 厚膜仕上げの下塗り塗料

2. 仕上がりの種類

  • 透明仕上げ: 木材の自然な美しさを引き立てるために、透明仕上げの塗料が使用されます。木目を生かしたい場合に最適です。
  • 例: ユートンAQUA (透明仕上げ)
  • 色付き仕上げ: 着色することで、特定のデザインや美観を追求する場合に使用されます。耐候性や保護機能も付加されます。
  • 例: アクレックス ポアーステイン (各色)

3. 保護機能

  • 耐候性: 屋外で使用する場合、紫外線や風雨に対する耐性が重要です。UVカット機能や防水性がある塗料を選びます。
  • 例: アクレックス
  • 防火性: 火災のリスクを低減するために、防火性能が求められる場合、不燃塗料が使用されます。
  • 例: ファイヤーディレーF4

4. 作業性

  • 刷毛塗り: 木目を生かした塗装に適しており、細かい部分まで均一に塗ることができます。速乾性のある塗料が作業性を高めます。
  • 例: ユートンAQUA (刷毛塗りに適した塗料)
  • スプレー塗り: 広い面積を短時間で均一に塗装できます。噴霧器具に対応した塗料が必要です。
  • 例: ユートンAQUA (スプレー塗り対応)

5. 環境への配慮

  • エコフレンドリー: 環境への影響を最小限に抑えるために、VOC(揮発性有機化合物)を含まない水性塗料や、天然成分を使用した塗料が選ばれます。
  • 例: ユートンAQUAアクレックス

施工用途に応じた推奨塗料

使用環境仕上がり保護機能推奨塗料
屋内透明ユートンAQUA (SC-91, 92, 93)
屋内色付きアクレックス ポアーステイン
屋外透明耐候性アクレックス
屋外色付き耐候性アクレックス
屋外防火性ファイヤーディレーF4
屋内外透明セラックニス (下地材として使用)

特殊用途の塗料

  • 工芸品、楽器、仏具などの高級品: カシュー塗料が使用されます。カシュー塗料は、美しい仕上がりと高い耐久性が求められる製品に適しています。
  • 例: カシュー
  • 下地材としての使用: セラックニスは、主に木材の下地材として使用されます。吸い込み防止やヤニ止め効果があり、上塗り塗料の密着性を高めます。
  • 例: セラックニス

まとめ

施工用途に合わせた塗料の選択は、木材の長期的な保護と美観を保つために重要です。使用環境、仕上がりの種類、保護機能、作業性、環境への配慮など、様々な要因を考慮して最適な塗料を選びましょう。

14-2 木部塗装の耐火性と防水性に着目

木部塗装には、木材を長期にわたり保護し、美観を保つための重要な役割があります。特に屋外で使用される木部は、風雨や紫外線にさらされるため、防水性と耐火性が求められます。本章では、木部塗装の防水性と耐火性について詳しく解説し、適切な塗料の選び方を紹介します。

防水性

木部塗装の防水性は、木材に過度な水分が浸透しないようにするためのもので、木材の内部に水が染み込むのを防ぐことを目的としています。完全に水を遮断するわけではありませんが、表面の劣化を防ぎ、木材の耐久性を高めます。

  • 防水塗料の役割: 防水塗料は、木材の表面に保護膜を作り、水分の浸透を抑えます。これにより、木材内部への水分の侵入を防ぎ、腐朽やシロアリ被害を防止します。
  • 適用例: 屋外のデッキ、フェンス、外壁など。

資料抜粋

屋外の木部は、風雨や紫外線にさらされ続ければ、表面が劣化するだけではなく、内部にまで水分が染み込み、腐朽やシロアリ被害を受け、耐久性が低下します。また、場合によっては一年も経たずに色が褪せて、新築時から見た目が変化してしまう可能性も決して低くありません。そのため、屋外の仕上げに木材を用いる場合は、塗装処理を施しましょう。その際には、施工場所や仕上がりイメージに応じて、適切な塗料を選ぶことが重要です。

防火性

木材は可燃性が高いため、耐火性能を向上させるために、防火塗料の使用が推奨されます。防火塗料は、火災時に燃焼を遅らせる効果があり、避難時間を確保することができます。

  • 防火塗料の役割: 防火塗料は、火災時に木材の表面で化学反応を起こし、燃焼を遅らせる効果があります。これにより、火災の被害を最小限に抑え、避難時間を確保します。
  • 適用例: 室内の木製壁、薪ストーブ周辺、鉄道線路の枕木など。

資料抜粋

塗るだけで燃えにくくしたい木部全般に。鉄道線路枕木の防火処理にも適しています。火の立ち上がりを遅らせ、退避時間を確保することができ、火災を最小限に抑えることができます。

防水塗料の種類と特徴

ユートンAQUA (SC-91, 92, 93)

  • 特徴: 水性で不燃性、引火性がない。つや有り(グロス)、半つや(サテン)、全つや消し(マット)の3種。
  • 適用: 屋内外の透明仕上げが求められる木部全般。屋外使用時には上塗りとして使用可能。

アクレックス

  • 特徴: 厚塗りタイプで肉持ち性・研磨性に優れ、導管への流れ込み性が高い。主に屋内木部用。
  • 適用: インテリア木部の下地処理。塗膜の肉持ち性と研磨性を重視した厚膜仕上げ。

防火塗料の種類と特徴

ファイヤーディレーF4

  • 特徴: 水性で不燃性。ホルムアルデヒドの発生なし。屋内外で使用可能。防カビ性能あり。
  • 適用: 内装木製壁、薪ストーブ周辺、鉄道線路枕木。

まとめ

木部塗装の防水性と耐火性を高めることは、木材の長期的な保護と美観の維持に不可欠です。施工場所や仕上がりのイメージに応じて、適切な防水塗料や防火塗料を選ぶことが重要です。特に屋外の木部に対しては、適切な塗装処理を施し、木材の劣化や腐朽を防ぐことが求められます。

14-3 ファイヤーブレイクの外装用塗料のメリット

ファイヤーブレイクは、高い耐火性能と優れた耐候性を兼ね備えた外装用塗料です。木材を外装材として使用する際に重要な保護機能を提供し、火災や劣化から木材を守ります。ここでは、ファイヤーブレイクの外装用塗料のメリットについて詳しく解説します。

高い耐火性能

ファイヤーブレイク塗料は、火災時に木材の表面で化学反応を起こし、燃焼を遅らせる効果があります。これにより、避難時間を確保し、火災の被害を最小限に抑えることができます。

  • 防火効果: 塗装された木材は燃焼が遅く、火の立ち上がりを遅らせるため、避難時間の確保が可能です。特に住宅の外壁やデッキなど、火災リスクのある場所に適しています。
  • 認定番号: 国土交通省の不燃材料の大臣認定を受けており、安全性が保証されています。

優れた耐候性

ファイヤーブレイク塗料は、紫外線や風雨に対する耐候性が高く、外装木材を長期間にわたり保護します。

  • UV保護: 紫外線による劣化を防ぎ、木材の色褪せや劣化を抑制します。これにより、木材の美観を長期間保つことができます。
  • 防水性: 水分の浸透を防ぎ、木材の内部に水が染み込むのを防ぎます。これにより、木材の腐朽やシロアリ被害を防ぎます。

環境に優しい

ファイヤーブレイク塗料は水性であり、環境への負荷が少ないというメリットもあります。

  • 低VOC: 水性塗料のため、揮発性有機化合物(VOC)の排出が少なく、環境に優しい製品です。
  • 無臭: 溶剤臭がないため、作業時の不快感が少なく、室内での作業も安心して行えます。

防カビ性能

ファイヤーブレイク塗料には防カビ性能が付与されており、湿気の多い環境でも木材を保護します。

  • 防カビ効果: カビの発生を抑制し、木材の衛生状態を保ちます。これにより、特に湿気の多い地域での使用に適しています。

製品の具体例

ファイヤーディレーF4
  • 特徴: 内装木製壁や薪ストーブなどの火の周りに最適。火の立ち上がりを遅らせ、避難時間を確保します。水性で不燃性、ホルムアルデヒドの発生なし。屋内外に使用可能。
  • 用途: 内装木製壁、鉄道線路枕木、防火処理が必要な木部全般。
ユートンAQUA (SC-91, 92, 93)
  • 特徴: 水性のため不燃性で、引火性がない。つや有り(グロス)、半つや(サテン)、全つや消し(マット)の3種。ファイヤーディレーF4の上塗りとして使用可能。
  • 用途: 屋内外の透明仕上げが求められる木部全般。

まとめ

ファイヤーブレイクの外装用塗料は、木材を外装材として使用する際に重要な耐火性と耐候性を提供し、環境に優しい特性も兼ね備えています。これにより、木材の美観と耐久性を保ちながら、火災リスクを軽減し、長期的な保護を実現します。施工場所や使用目的に応じて、適切なファイヤーブレイク塗料を選び、木材の保護と安全性を確保しましょう。

ファイヤーブレイク半外部用塗料の性能比較

15-1 木部塗装における耐熱性能の比較検討

木部塗装において耐熱性能は重要な要素です。特に、火災が発生した際に木材の燃焼を遅らせ、避難時間を確保することが求められます。ここでは、代表的なファイヤーブレイク半外部用塗料の耐熱性能について比較検討します。

比較対象の塗料

  1. ファイヤーディレーF4
  2. ユートンAQUA SC-91, 92, 93

ファイヤーディレーF4の耐熱性能

概要: ファイヤーディレーF4は、内装木製壁や薪ストーブの周りに使用される高い耐火性能を持つ水性塗料です。

  • 耐火性能: 火の立ち上がりを遅らせ、避難時間を確保するために設計されています。火災時に化学反応を起こし、燃焼を遅らせることで木材を保護します。
  • 認定: 国土交通省の不燃材料認定を取得しており、安全性が保証されています(認定番号: NM-1493)。
  • 使用環境: 屋内外で使用可能。特に外部で使用する場合は、上塗りにユートンAQUAなどの塗装が推奨されます。
  • 防カビ性能: 防カビ性能が付与されており、湿気の多い環境でも使用可能です。

ユートンAQUA SC-91, 92, 93の耐熱性能

概要: ユートンAQUAシリーズは、屋内外の透明仕上げが求められる木部全般に使用される水性塗料です。

  • 耐火性能: ユートンAQUA自体は不燃材料ではありませんが、ファイヤーディレーF4の上塗りとして使用することで耐火性能を強化できます。
  • 認定: 学校環境衛生基準適合品としてF☆☆☆☆の登録を取得しています(登録番号: G01138)。
  • 使用環境: 屋内外で使用可能。特に屋外での使用時には、ファイヤーディレーF4を下塗りとして使用することが推奨されます。
  • 種類: つや有り(グロス)、半つや(サテン)、全つや消し(マット)の3種があり、仕上がりの美観に応じて選択可能です。

比較表

項目ファイヤーディレーF4ユートンAQUA SC-91, 92, 93
耐火性能高い耐火性能。燃焼を遅らせる。単体では不燃性能なし。F4の上塗りとして使用。
認定番号NM-1493G01138
使用環境屋内外屋内外
防カビ性能ありなし
種類水性塗料、透明仕上げなし透明仕上げ(グロス、サテン、マット)
その他の特長ホルムアルデヒド発生なし、ハロゲン不使用低VOC、環境に優しい

結論

ファイヤーディレーF4は、単体で高い耐火性能を持ち、木材を火災から効果的に保護するための塗料として優れています。特に、外部で使用する際はユートンAQUAを上塗りとして使用することで、さらに耐久性と美観を向上させることができます。

一方、ユートンAQUAシリーズは、透明仕上げが求められる場合に適しており、ファイヤーディレーF4の上塗りとして使用することで、木材の保護性能を高めることができます。

このように、木部塗装における耐熱性能を最大限に引き出すためには、用途や使用環境に応じて適切な塗料を組み合わせて使用することが重要です。

15-2 不燃材料を使用した塗料と樹脂の性能差

木部塗装において、不燃材料を使用した塗料と樹脂の性能差を理解することは、適切な製品を選択するために重要です。ここでは、代表的な不燃塗料と樹脂塗料の性能差について解説します。

比較対象の製品

  1. 不燃塗料: ファイヤーディレーF4
  2. 樹脂塗料: ユートンAQUAシリーズ

ファイヤーディレーF4(不燃塗料)

概要: ファイヤーディレーF4は、不燃性能を有する水性塗料であり、木材の防火処理に最適です。

  • 耐火性能: 高い耐火性能を持ち、火の立ち上がりを遅らせ、避難時間を確保します。塗装品が燃えにくくなり、火災の拡大を防ぎます。
  • 防カビ性能: 防カビ機能が付与されており、湿気の多い環境でも長期間使用できます。
  • 環境性能: ハロゲン不使用、ホルムアルデヒド発生なし、水性塗料のため環境に優しく、安全に使用できます。
  • 使用用途: 内装木製壁、薪ストーブ周り、鉄道線路枕木など広範囲に適用可能です。

製品詳細

  • 品番: SZ-25
  • 荷姿: 20kg/5kg/1kg
  • 認定番号: NM-1493(国土交通大臣認定)
  • 適用: 刷毛塗り、ローラー塗り等

ユートンAQUAシリーズ(樹脂塗料)

概要: ユートンAQUAは、透明仕上げが求められる木部全般に使用される水性塗料で、不燃性能はありませんが環境に優れた製品です。

  • 耐候性: 高い耐候性を持ち、紫外線や風雨から木材を保護します。特に外部環境での耐久性が高いです。
  • 美観維持: つや有り(グロス)、半つや(サテン)、全つや消し(マット)の3種があり、美しい仕上がりを提供します。
  • 環境性能: F☆☆☆☆登録の低VOC塗料で、環境と健康に配慮しています。
  • 使用用途: 屋内外の木部に広く使用可能です。

製品詳細

  • 品番: SC-91(グロス)、SC-92(サテン)、SC-93(マット)
  • 荷姿: 16L/3.6L/1L
  • 登録番号: G01138(F☆☆☆☆)
  • 適用: 刷毛塗り、スプレー

性能比較表

項目ファイヤーディレーF4ユートンAQUAシリーズ
耐火性能高い耐火性能、火の立ち上がりを遅らせる不燃性能なし
防カビ性能ありなし
耐候性屋内外使用可能、耐候性あり高い耐候性、特に外部環境で優れる
美観維持透明仕上げなしつや有り、半つや、全つや消しの3種
環境性能ハロゲン不使用、ホルムアルデヒド発生なし低VOC、環境に優しい
使用用途内装木製壁、薪ストーブ周り、枕木屋内外の木部全般
荷姿20kg/5kg/1kg16L/3.6L/1L
認定番号NM-1493(国土交通大臣認定)G01138(F☆☆☆☆)

結論

ファイヤーディレーF4は、不燃性能が求められる場所での使用に最適です。高い耐火性能と防カビ性能を持ち、内装外装問わず使用できます。一方、ユートンAQUAシリーズは、美観維持と耐候性に優れ、特に外部環境での使用に適しています。環境に配慮した製品であり、美しい仕上がりを提供します。

適切な塗料を選択するためには、使用目的や環境条件を考慮し、これらの性能差を理解して選定することが重要です。

15-3 木材の長期保護に寄与する最新塗料技術

木材の長期保護には、最新の塗料技術が重要な役割を果たします。ここでは、最新の塗料技術を取り入れた製品について、その特徴と利点を解説します。

最新塗料技術の特徴

  1. 高耐候性:
    最新の塗料技術は、高耐候性を実現しています。これは、紫外線や風雨などの過酷な屋外環境に対する耐久性を向上させ、木材の劣化を防ぐための技術です。
  2. 防水性:
    防水性が強化された塗料は、木材内部への水分浸透を防ぎ、腐朽やシロアリの被害を防止します。特に、撥水効果を持つ塗料は、表面に水を弾く性質があります。
  3. 防火性:
    防火性を持つ塗料は、火災発生時に燃えにくく、火の拡大を抑える効果があります。これにより、火災時の被害を最小限に抑え、避難時間を確保します。
  4. 環境配慮:
    近年の塗料技術は、環境への配慮も重要視されています。低VOC(揮発性有機化合物)やハロゲン不使用、ホルムアルデヒド発生ゼロなど、環境に優しい製品が開発されています。

最新塗料技術を採用した製品

ファイヤーディレーF4
  • 特徴: 不燃性能を持つ水性塗料であり、火の立ち上がりを遅らせて避難時間を確保することができます。また、防カビ性能も備えており、屋内外で使用可能です。
  • 適用範囲: 内装木製壁、薪ストーブ周り、鉄道線路枕木など。
  • 環境性能: ハロゲン不使用、ホルムアルデヒド発生なし。
ユートンAQUAシリーズ
  • 特徴: 高耐候性と防水性を兼ね備えた水性透明塗料。屋内外の木部全般に使用でき、美しい仕上がりを提供します。
  • 適用範囲: 屋内外の木部、特に外部環境での使用に最適。
  • 環境性能: 低VOC、F☆☆☆☆登録で環境に優しい。

比較表

特徴ファイヤーディレーF4ユートンAQUAシリーズ
耐候性高い非常に高い
防水性高い非常に高い
防火性高いなし
防カビ性ありなし
環境性能ハロゲン不使用、ホルムアルデヒド発生なし低VOC、F☆☆☆☆登録
適用範囲内装木製壁、薪ストーブ周り、枕木屋内外の木部全般

結論

最新の塗料技術を取り入れた製品は、木材の長期保護に大きく貢献します。ファイヤーディレーF4は、防火性能が求められる場所での使用に最適であり、耐火性と防カビ性を兼ね備えています。一方、ユートンAQUAシリーズは、耐候性と防水性に優れ、美しい仕上がりを提供するため、特に外部環境での使用に適しています。

使用目的や環境条件に応じて、これらの製品を適切に選定し、木材の長期保護を実現することが重要です。最新の塗料技術を活用することで、木材の美観と耐久性を長期間維持することができます。

木部塗装の新しいトレンドと技術

16-1 施工方法が進化した木材の塗料技術

木材の塗料技術は、近年大きく進化し、施工方法もより効果的かつ効率的になっています。ここでは、最新の塗料技術とそれに伴う施工方法の進化について、各種資料をもとに解説します。

最新の塗料技術

  1. 高耐候性塗料:
  • 特徴: 高耐候性塗料は、紫外線や風雨による劣化を防ぎ、木材の美観と耐久性を長期間維持します。
  • : ユートンAQUAシリーズは、高耐候性を持ち、外部環境でも優れた性能を発揮します。
  1. 防水性塗料:
  • 特徴: 防水性塗料は、木材内部への水分浸透を防ぎ、腐朽やシロアリ被害を防止します。
  • : ユートンAQUAシリーズは、防水性も兼ね備えており、外部使用に適しています。
  1. 防火性塗料:
  • 特徴: 防火性塗料は、火災発生時に燃えにくく、火の拡大を抑制します。
  • : ファイヤーディレーF4は、防火性能が高く、避難時間を確保するために役立ちます。
  1. 環境配慮型塗料:
  • 特徴: 低VOCやホルムアルデヒド不使用など、環境に優しい成分を使用した塗料。
  • : ユートンAQUAシリーズは、低VOCでF☆☆☆☆登録の環境配慮型塗料です。
  1. レゾナカラー:
  • 特徴: 高性能な亜麻仁油をベースとし、退色、変色に強い天然顔料「ベンガラ」を使用。浸透性に優れ、木材の調湿機能を妨げず、屋内外で使用可能。
  • : レゾナカラーは、家具・建材全般に適し、特に木目の美しさを引き立てます。
  1. ガラスコーティング:
  • 特徴: クリスタルハードトップは、既存の塗膜の上に薄く塗るだけで、汚れや傷に強くなり、光沢を長期間保持。
  • : クリスタルハードトップ IH-15-00は、フローリングやテーブルなどの保護に最適。

施工方法の進化

  1. 刷毛塗りとローラー塗り:
  • 特徴: 伝統的な方法であり、細かい部分や形状の複雑な木材にも適用できます。特に最新の塗料は粘度調整が容易で、ムラなく均一に塗布できるよう進化しています。
  • : ファイヤーディレーF4は刷毛塗りやローラー塗りが可能で、簡単に均一な塗膜を形成します。
  1. エアレススプレー:
  • 特徴: 広範囲の塗装に適しており、作業効率が高い。均一な塗膜を迅速に形成できるため、大規模な施工にも適しています。
  • : ユートンAQUAシリーズは、エアレススプレーでも使用でき、広範囲の塗装に適しています。
  1. 二液型システム:
  • 特徴: 硬化剤を混合して使用する二液型塗料は、耐久性や硬度が向上します。施工前に混合するため、使用時間が限られますが、非常に強力な保護膜を形成します。
  • : ユートンAQUAの二液型システムは、硬度と耐久性を高め、長期間の保護を提供します。
  1. ガラスコーティング技術:
  • 特徴: 既存の塗膜の上に塗布するだけで高い耐久性と光沢を提供。特に内装材の保護に優れ、汚れや傷を防ぎます。
  • : クリスタルハードトップ IH-15-00は、フローリングやテーブルに最適で、長期間の美観維持が可能です。

具体的な施工工程

ユートンAQUAシリーズ:

  1. 下地処理:
  • サンドペーパーで木材表面を研磨し、汚れやヤニを除去します。
  • 塗装面を清潔にし、乾燥させます。
  1. 下塗り:
  • ユートンAQUAプライマーを刷毛やローラーで塗布し、下地を整えます。
  • 乾燥時間を確保(約2時間以上)。
  1. 中塗り:
  • ユートンAQUAシリーズの塗料をエアレススプレーまたは刷毛で均一に塗布します。
  • 乾燥時間を確保(約4時間以上)。
  1. 上塗り:
  • 上塗り用のユートンAQUA塗料を使用し、最終仕上げを行います。
  • 完全に乾燥させて仕上げます。

ファイヤーディレーF4:

  1. 下地処理:
  • サンドペーパーで木材表面を研磨し、汚れやヤニを除去します。
  • 塗装面を清潔にし、乾燥させます。
  1. 塗布:
  • ファイヤーディレーF4を刷毛やローラーで均一に塗布します。
  • 乾燥時間を確保(約2時間以上)。
  1. 上塗り(必要な場合):
  • 屋外で使用する場合は、上塗りにユートンAQUAなどの塗料を使用して保護層を形成します。
  • 完全に乾燥させて仕上げます。

レゾナカラー:

  1. 下地処理:
  • 木材表面を清掃し、サンドペーパーで軽く研磨します。
  • 塗装面を清潔にし、乾燥させます。
  1. 下塗り:
  • レゾナカラーを刷毛で塗布し、必要に応じて拭き取ります。
  • 乾燥時間を確保(約2時間以上)。
  1. 上塗り:
  • さらに塗布して必要に応じて拭き取り、均一な色合いに仕上げます。
  • 完全に乾燥させて仕上げます。

まとめ

最新の塗料技術と進化した施工方法により、木材の保護がより確実かつ効率的になりました。高耐候性、防水性、防火性、環境配慮など、多様なニーズに対応する塗料が登場し、適切な施工方法と組み合わせることで、木材の美観と耐久性を長期間にわたり維持することが可能です。特にユートンAQUAシリーズやファイヤーディレーF4、レゾナカラーなどの製品は、木材の保護と美観維持において高い効果を発揮します。

16-2 環境に配慮した不燃材料を使用した木部の塗装

現代の建築において、環境への配慮と安全性の両立は非常に重要です。特に木部塗装においては、持続可能な資源の使用や人体への安全性を考慮しながら、不燃性を確保することが求められます。ここでは、環境に配慮した不燃材料を使用した木部塗装の具体例とそのメリットについて解説します。

環境に配慮した不燃材料の特徴

  1. 低VOC(揮発性有機化合物)含有:
  • 効果: 低VOCの塗料は、塗装中および乾燥中に有害な化学物質の放出が少なく、施工者や居住者の健康に配慮されています。
  • : 水性塗料や自然由来の成分を使用した塗料が該当します。
  1. 持続可能な原料使用:
  • 効果: 再生可能な資源やリサイクル材を原料とした塗料は、環境負荷を低減し、持続可能な開発をサポートします。
  • : 亜麻仁油や天然顔料など、再生可能な自然素材を使用した塗料。
  1. 不燃性の確保:
  • 効果: 不燃性塗料は火災時の燃焼を防ぎ、建物の安全性を向上させます。不燃性が確認された製品を使用することで、規制に適合しつつ安全性を確保できます。
  • : ファイヤーディレーF4などの不燃塗料。

環境に配慮した不燃材料の具体例

1. ファイヤーディレーF4

  • 特徴: ファイヤーディレーF4は、水性の不燃塗料であり、内装および外装の木部に使用可能です。火の立ち上がりを遅らせ、退避時間を確保することができ、火災を最小限に抑えることができます。塩素や臭素などのハロゲンを含まず、ホルムアルデヒドも発生しません。環境への配慮がなされた製品です。
  • 使用方法: 屋外で使用する場合は、上塗りにユートンAQUAなどの透明塗料を使用します。刷毛やローラーを使って塗布し、均一に仕上げます。

2. ユートンAQUA

  • 特徴: ユートンAQUAは、屋内外の木部用透明塗料であり、水性であるため引火性がなく、不燃性です。つや有り(グロス)、半つや(サテン)、全つや消し(マット)の3種があり、用途に応じて選択できます。
  • 使用方法: 刷毛やスプレーで均一に塗布し、乾燥時間を確保します。特に、ファイヤーディレーF4の上塗りとして使用すると効果的です。

施工例

木部の内装塗装

  • 手順:
  1. 下地処理: 木部の表面をサンドペーパーで研磨し、汚れやほこりを除去します。
  2. ファイヤーディレーF4の塗布: 刷毛やローラーを使用して、均一に塗布します。乾燥時間を確保し、必要に応じて2回目の塗布を行います。
  3. ユートンAQUAの上塗り: 乾燥したファイヤーディレーF4の上に、ユートンAQUAを塗布します。つや有り、半つや、全つや消しの中から適切な仕上がりを選びます。

木部の外装塗装

  • 手順:
  1. 下地処理: 外装の木部を洗浄し、乾燥させます。サンドペーパーで表面を平滑にします。
  2. ファイヤーディレーF4の塗布: 刷毛やローラーを使い、塗布します。乾燥時間を確保し、必要に応じて2回塗りします。
  3. ユートンAQUAの上塗り: ファイヤーディレーF4の上にユートンAQUAを塗布し、外装の耐候性と美観を向上させます。

まとめ

環境に配慮した不燃材料を使用した木部の塗装は、持続可能な建築を目指す上で非常に有効です。ファイヤーディレーF4やユートンAQUAのような製品を使用することで、環境負荷を低減しつつ、火災時の安全性を確保できます。適切な施工方法を守り、美しい仕上がりと長期間の耐久性を実現しましょう。

ファイヤーブレイク半外部用塗料の施工事例

17-1 木部塗装の施工方法と工程の一例

木部塗装は、見た目の美しさだけでなく、木材の保護や耐久性の向上に重要な役割を果たします。以下に、一般的な木部塗装の施工方法と工程の一例を紹介します。

1. 準備と下地処理

材料と道具の準備:

  • サンドペーパー(#150、#320)
  • ブラシまたはウエス
  • 塗装用刷毛またはローラー
  • 塗料(下地用と上塗り用)
  • シーラー(必要に応じて)
  • 塗装用マスキングテープ
  • 塗料用バケット

下地処理:

  1. 清掃: 木部の表面を清掃し、ホコリや汚れを除去します。
  2. サンディング: サンドペーパーを使用して表面を研磨します。まず#150で荒削りを行い、次に#320で仕上げます。
  3. 脱脂: ウエスやブラシで木部の表面を拭き取り、油分を除去します。

2. 下塗り

塗料の準備:

  • 塗料は使用前に十分に攪拌します。必要に応じて指定された希釈剤で希釈します。

シーラー塗布:

  1. シーラーの塗布: 木材の吸い込みを防ぎ、塗膜の密着性を高めるためにシーラーを塗布します。刷毛またはローラーを使用して均一に塗ります。
  2. 乾燥: シーラーが完全に乾燥するまで待ちます(乾燥時間は製品の指示に従います)。

3. 着色(必要に応じて)

着色:

  1. ステインの塗布: 着色が必要な場合は、ステインを塗布します。刷毛を使用し、木目に沿って塗布し、均一に色がつくように拭き取ります。
  2. 乾燥: 着色剤が乾燥するまで待ちます。

4. 中塗り

中塗り塗料の塗布:

  1. 中塗り: 適切な中塗り塗料を刷毛またはローラーで塗布します。均一に塗布し、塗りムラが出ないように注意します。
  2. 乾燥: 中塗り塗料が完全に乾燥するまで待ちます。

5. 研磨

中塗り後の研磨:

  1. 研磨: 乾燥した中塗り塗料を#320のサンドペーパーで軽く研磨します。これにより、表面が滑らかになり、上塗り塗料の密着性が向上します。
  2. 清掃: 研磨粉をウエスやブラシでしっかりと拭き取ります。

6. 上塗り

上塗り塗料の塗布:

  1. 上塗り: 適切な上塗り塗料を刷毛またはローラーで塗布します。塗りムラが出ないように均一に塗ります。
  2. 乾燥: 上塗り塗料が完全に乾燥するまで待ちます。

7. 仕上げ

最終仕上げ:

  1. 仕上げ塗り: 必要に応じて、もう一度上塗り塗料を塗布し、最終仕上げを行います。均一に塗り、塗りムラが出ないように注意します。
  2. 乾燥: 最終塗布後、塗料が完全に乾燥するまで十分な時間を置きます。

8. 施工後の処理

片付けとメンテナンス:

  1. 清掃: 使用した道具を適切に清掃し、保管します。
  2. メンテナンス: 定期的に塗装面の状態を確認し、必要に応じて再塗装を行います。

以上が木部塗装の一般的な施工方法と工程の一例です。適切な準備と丁寧な作業を行うことで、美しく耐久性のある仕上がりが得られます。

17-2 専門家が語る外部塗料選びのポイント

木材の外部塗装において、適切な塗料選びは美観の維持だけでなく、木材の耐久性と安全性を保つために重要です。ここでは、専門家が推奨する外部塗料選びのポイントをいくつか紹介します。

1. 耐候性

外部塗料は、紫外線、雨風、湿度の変化などの過酷な環境にさらされます。そのため、耐候性の高い塗料を選ぶことが重要です。高品質のアクリルウレタンやシリコン系塗料は、優れた耐候性を持ち、長期間にわたり木材を保護します。

2. 防水性

木材は水分を吸収しやすく、腐敗やカビの発生の原因となります。防水性の高い塗料を選ぶことで、木材内部への水分の浸透を防ぎ、長期的な劣化を防ぎます。ファイヤーディレーF4などの不燃塗料は、水性でありながら高い防水性を提供します。

3. 不燃性

特に防火が求められる環境では、不燃性の塗料を選ぶことが必要です。不燃塗料は、火災時の燃焼を遅らせる効果があり、退避時間を確保することができます。ファイヤーディレーF4は、不燃性を持つため、火の周りや建物の防火対策に適しています。

4. 環境配慮

塗料が環境に与える影響も考慮する必要があります。水性塗料や低VOC(揮発性有機化合物)塗料は、環境への負荷が少なく、施工者の健康にも優しい選択です。ユートンAQUAは、屋内外で使用可能な水性塗料で、環境に配慮した製品です。

5. 美観と仕上がり

外部塗料は、美観を維持するための重要な要素です。色褪せしにくく、塗膜の剥がれが少ない塗料を選ぶことで、建物の外観を長期間美しく保つことができます。レゾナカラーは、亜麻仁油ベースの天然顔料を使用しており、美しい仕上がりと高い耐久性を提供します。

6. 塗装工程の適用性

選ぶ塗料が、施工しやすく、適用する工程に適しているかも重要です。刷毛塗り、ローラー塗り、スプレー塗りなど、塗装方法に応じた塗料を選びましょう。施工性が高い塗料は、作業効率を向上させ、均一な仕上がりを実現します。

まとめ

外部塗料を選ぶ際には、耐候性、防水性、不燃性、環境配慮、美観、塗装工程の適用性を考慮することが大切です。適切な塗料を選ぶことで、木材の長期的な保護と美観の維持が可能になります。専門家のアドバイスを参考にしながら、最適な塗料を選定してください。

17-3 木部塗装のメンテナンスと長寿命化の秘訣

木部塗装は、美観の維持だけでなく、木材の保護と耐久性向上にも重要な役割を果たします。塗装後のメンテナンスと適切なケアを行うことで、木部塗装の寿命を延ばすことができます。ここでは、木部塗装のメンテナンスと長寿命化の秘訣について詳しく解説します。

1. 定期的な点検

木部塗装のメンテナンスの第一歩は、定期的な点検です。年に数回、特に季節の変わり目に木部の状態をチェックしましょう。ひび割れ、剥がれ、色褪せなどの兆候がないか確認することが重要です。問題が見つかった場合は、早期に対処することで、さらなる劣化を防ぐことができます。

2. 清掃と洗浄

木部は、汚れや埃が付着しやすいため、定期的な清掃が必要です。柔らかいブラシや布を使って、表面の汚れを優しく拭き取りましょう。また、年に一度は中性洗剤を使って木部を洗浄し、汚れをしっかりと落とします。この際、強力な洗剤や高圧洗浄機の使用は避け、木材を傷つけないよう注意してください。

3. 再塗装のタイミング

木部塗装の耐久性は、塗料の種類や環境条件によって異なりますが、一般的には5~7年ごとに再塗装を行うと良いとされています。塗膜が劣化し始めたら、早めに再塗装することで、木材の保護性能を維持できます。再塗装の際は、古い塗膜をしっかりと除去し、新しい塗料を均一に塗布しましょう。

4. 適切な塗料選び

メンテナンス時に使用する塗料も重要です。耐候性や防水性に優れた塗料を選ぶことで、木材の保護効果を高めることができます。例えば、レゾナカラーは、亜麻仁油ベースで自然な風合いを持ちながら、高い耐候性を誇ります。ファイヤーディレーF4は、不燃性を持ち、特に防火が求められる場所に適しています。

5. 環境条件の考慮

木部の設置場所や環境条件を考慮したメンテナンスも必要です。海沿いや高湿度の地域では、塩害や湿気による劣化が進みやすいため、より頻繁なメンテナンスが求められます。また、直射日光が当たる場所では、紫外線による劣化を防ぐために、UVカット効果のある塗料を使用することが効果的です。

6. プロのメンテナンス

木部塗装のメンテナンスには、専門的な知識や技術が必要な場合もあります。定期的に専門家による点検やメンテナンスを依頼することで、木部の状態を最適に保つことができます。特に大規模な木部塗装や高所の作業は、安全面からもプロに任せることをお勧めします。

まとめ

木部塗装のメンテナンスと長寿命化の秘訣は、定期的な点検、清掃と洗浄、適切な再塗装のタイミング、環境条件に応じた塗料選び、そしてプロのメンテナンスを活用することです。これらのポイントを押さえて、木部の美観と耐久性を長く保ちましょう。

木部塗装のメンテナンスとケア方法

18-1 木材の塗装後のメンテナンス方法

木材の塗装は、美観を保ちつつ木材を保護するために重要な工程です。しかし、塗装後のメンテナンスを怠ると、せっかくの塗装が劣化し、木材の保護効果が失われてしまいます。ここでは、木材の塗装後に行うべきメンテナンス方法について詳しく解説します。

1. 定期的な清掃

木材の塗装面は定期的に清掃することで、汚れや埃が蓄積するのを防ぎます。特に屋外の木部は、風雨や紫外線にさらされて汚れやすくなります。柔らかいブラシや布で軽く拭き取るだけで、表面の汚れを除去できます。水で濡らした布で拭いた後は、乾いた布で水分を完全に拭き取ることが大切です。

2. 軽い修復作業

塗装面に小さな傷や剥がれが生じた場合は、早めに修復作業を行います。軽い傷や剥がれであれば、サンドペーパーで軽く磨き、同じ塗料を使って部分的に再塗装することで修復できます。修復箇所をしっかりと乾燥させることで、均一な仕上がりを保つことができます。

3. 再塗装のタイミング

木材の塗装は、定期的に再塗装することで耐久性を維持できます。特に屋外の木部は、数年ごとに再塗装するのが理想的です。再塗装の際には、古い塗膜をしっかりと剥がし、下地を整えることが重要です。下地処理を怠ると、新しい塗膜の密着が悪くなり、早期に剥がれる原因となります。

4. 防水対策

屋外の木部は、雨水や湿気にさらされるため、防水対策が欠かせません。防水性のある塗料を使用することで、木材内部への水分浸透を防ぎます。ユートンAQUAシリーズやレゾナカラーなどの水性塗料は、防水性に優れており、定期的な塗り直しで防水効果を維持できます。

5. 防腐・防カビ対策

木材は湿気を含むとカビが発生しやすくなります。防腐・防カビ効果のある塗料を使用することで、木材の耐久性を高めることができます。ファイヤーディレーF4は、防カビ性能が付与されており、木材の防腐対策にも有効です。

6. 適切な保管方法

塗装に使用する塗料や補修材は、使用後に適切に保管することも重要です。塗料は密閉し、直射日光や高温多湿を避けた場所に保管します。使用前には、塗料をよく攪拌してから使うようにします。

7. プロの助言を受ける

木材の塗装メンテナンスに不安がある場合は、専門家に相談することも一つの方法です。塗料メーカーや塗装業者に相談することで、適切なメンテナンス方法や再塗装のタイミングを教えてもらえます。

以上のメンテナンス方法を実践することで、木材の美しさと耐久性を長期間にわたって保つことができます。木材の塗装後も定期的に手入れを行い、木材を長持ちさせましょう。

18-2 劣化対策としての木部塗装の保護方法

木部塗装は、美観を維持するだけでなく、木材を劣化から守るための重要な手段です。以下に、劣化対策として効果的な木部塗装の保護方法を紹介します。

1. 適切な塗料選び

木部塗装には、使用環境に適した塗料を選ぶことが重要です。屋外用と屋内用で求められる性能が異なるため、それぞれに適した塗料を選定します。

  • 屋外用塗料: UVカット機能や防水性、防カビ性に優れた塗料を選びます。例えば、ユートンAQUAシリーズは防水性が高く、外部環境でも使用できる塗料です。
  • 屋内用塗料: 見た目や仕上がりの美しさを重視し、健康に配慮した低VOC塗料を選びます。レゾナカラーは亜麻仁油をベースにした塗料で、室内環境に適しています。

2. 塗装前の下地処理

塗装前に木材の下地処理をしっかり行うことで、塗膜の密着性を高め、長期間の保護効果を得られます。

  • 研磨: サンドペーパーで木材表面を研磨し、平滑にします。これにより塗料の吸着性が向上します。
  • 汚れ除去: 塗装面の汚れ、ホコリ、油分を完全に除去します。これには中性洗剤を使うか、エタノールで拭き取る方法が有効です。
  • 素地調整: 木材の割れや欠けを修復し、平滑な面を作ります。

3. 塗装工程

塗装工程を正しく行うことで、塗膜の性能を最大限に発揮させます。

  • 下塗り: 下地剤を塗布し、塗料の密着性を高めます。下塗りは塗装の基本であり、上塗り塗料の効果を最大限に引き出すために不可欠です。
  • 中塗り・上塗り: 推奨される塗装回数を守り、均一に塗布します。中塗り・上塗りは塗膜の厚みを確保し、耐久性を高めます。ファイヤーディレーF4などの塗料は、防火性能も付加されているため、塗装回数を守ることが特に重要です。

4. 適切な塗装条件の確保

塗装作業は、適切な気温・湿度・通風条件の下で行うことが重要です。

  • 気温: 5℃以下や35℃以上での塗装は避けます。温度が低いと塗膜が硬化しにくく、高すぎると塗料が早く乾燥しすぎて均一に塗布できません。
  • 湿度: 高湿度環境では塗膜が白化しやすいため、湿度が低い晴天の日に塗装を行います。

5. 定期的なメンテナンス

木部塗装は、定期的にメンテナンスを行うことで、劣化を防ぎ、長持ちさせることができます。

  • 清掃: 定期的に表面の汚れを拭き取り、劣化の原因となる汚れやカビを除去します。
  • 部分補修: 小さな傷や剥がれは早期に補修し、塗膜の破れを放置しないようにします。
  • 再塗装: 屋外の木部は数年ごとに再塗装することで、紫外線や雨風からの保護効果を維持します。

6. 使用する塗料の特性理解

使用する塗料の特性を理解し、適切に取り扱うことで、木材の保護効果を最大限に発揮させます。

  • ファイヤーディレーF4: 防火性能を持つ水性塗料で、防カビ性もあります。屋外使用の場合は、上塗りにユートンAQUA等の塗料を使用する必要があります。
  • レゾナカラー: 亜麻仁油ベースの塗料で、浸透性に優れ、木材の調湿機能を妨げません。室内外で使用可能ですが、屋外使用の場合は、上塗り剤を併用すると良いでしょう。

以上の方法を実践することで、木部塗装の劣化を防ぎ、長期間にわたり美しさと耐久性を保つことができます。木材の保護と美観維持のために、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

18-3 エコフレンドリーな塗料を使った施工後のケア

エコフレンドリーな塗料を使用した木部塗装の施工後も、適切なケアを行うことで、美しさと耐久性を長期間維持することができます。以下に、施工後のケア方法を紹介します。

1. 定期的な清掃

塗装後の木部は、定期的に清掃することで汚れやホコリの蓄積を防ぎ、塗膜の劣化を遅らせます。

  • 軽い汚れ: 乾いた布や柔らかいブラシで表面のホコリや軽い汚れを拭き取ります。
  • 頑固な汚れ: 中性洗剤を薄めた水溶液で布を湿らせ、軽く拭き取ります。その後、乾いた布で水分を完全に拭き取ります。

2. 湿気管理

エコフレンドリーな塗料は、通常VOC(揮発性有機化合物)を含まず、環境に優しい特性を持っています。しかし、湿気の管理が不十分だとカビや木材の膨張・収縮を引き起こすことがあります。

  • 換気: 室内の湿度を適切に管理するため、定期的に換気を行います。特に湿度の高い季節には除湿器を使用することを検討します。
  • 防湿シート: 床下や屋根裏に防湿シートを敷くことで、湿気の影響を抑えることができます。

3. 傷や欠けの早期補修

塗装面に傷や欠けが生じた場合、早期に補修を行うことで木材の保護効果を維持できます。

  • 小さな傷: エコフレンドリーなタッチアップペイントを使用して補修します。塗料は塗装時と同じものを使用することが理想です。
  • 大きな欠け: 木材用パテで埋め、乾燥後に塗装を施します。

4. 再塗装のタイミング

木部塗装の再塗装は、塗膜の劣化が見られた場合や数年ごとに行うことで、長期間にわたり木材を保護できます。

  • 表面の確認: 塗膜の剥がれや退色、ひび割れが見られたら、再塗装を検討します。
  • 再塗装手順: 塗装面を軽くサンディングし、表面を清掃した後、エコフレンドリーな塗料を塗布します。

5. 塗料の保管

残った塗料を適切に保管することで、再塗装時に使用できます。

  • 密封: 塗料の缶をしっかり密封し、空気が入らないようにします。
  • 涼しい場所: 直射日光を避け、涼しく乾燥した場所に保管します。特に、極端な温度変化を避けることが重要です。

6. エコフレンドリーな塗料の種類

エコフレンドリーな塗料には、VOCを抑えた水性塗料や天然成分を使用したものがあります。

  • 水性塗料: ユートンAQUAシリーズやレゾナカラーは、低VOCで環境に優しい塗料として推奨されます。
  • 天然成分塗料: 亜麻仁油をベースとしたレゾナカラーは、木材の調湿機能を妨げず、環境にも優しい選択です。

7. 環境に配慮した使用法

エコフレンドリーな塗料を使用する際には、その特性を活かすための使用法にも配慮します。

  • 薄塗り: 薄く均一に塗布することで、塗膜の乾燥を早め、効果を最大限に引き出します。
  • 重ね塗り: 必要に応じて複数回重ね塗りを行うことで、耐久性を高めます。ただし、各層の間に十分な乾燥時間を確保します。

これらのケア方法を実践することで、エコフレンドリーな塗料を使用した木部塗装の美しさと耐久性を長く保つことができます。環境に優しい塗料を選び、適切なメンテナンスを行うことで、木材の保護と美観を維持しましょう。

木部塗装 塗料 不燃材料 シオン国産●高機能木部塗料 木守り専科 FIRE Protect

19-1 シオン国産高機能木部塗料の特徴とは

シオン国産高機能木部塗料は、日本国内で製造された木部専用の塗料であり、高い品質と多機能性を誇ります。以下に、その主要な特徴と利点を詳しく解説します。

1. 高耐候性

シオン国産高機能木部塗料は、厳しい気候条件にも耐えるように設計されています。強い紫外線や風雨による劣化を防ぎ、長期間にわたり美しい外観を保つことができます。

  • 紫外線防御: 特殊なUVカット成分を含み、木材の退色や劣化を防ぎます。
  • 耐水性: 優れた耐水性を持ち、雨水の浸透を防ぎます。これにより、木材の腐朽やカビの発生を抑制します。

2. 高耐久性

塗膜が硬く、摩擦や衝撃にも強い構造となっており、日常的な使用による傷やへこみから木材を守ります。

  • 耐摩耗性: 高い耐摩耗性を有し、頻繁に触れられる部分でも塗膜が劣化しにくいです。
  • 防汚性: 塗膜が汚れに強く、清掃が容易です。表面に付着した汚れは水拭きや中性洗剤で簡単に除去できます。

3. 環境に優しい成分

シオン国産高機能木部塗料は、環境に配慮した成分で構成されており、VOC(揮発性有機化合物)を低減した配合になっています。

  • 低VOC: 環境への負荷を最小限に抑えるため、低VOC設計となっており、使用中も安全です。
  • 安全性: 人体に有害な成分を含まず、室内での使用でも安心して利用できます。

4. 多用途性

シオン国産高機能木部塗料は、屋内外を問わず多くの用途に対応可能です。

  • 屋外用途: 外壁、デッキ、フェンスなどの屋外木部にも適しています。高耐候性と防水性により、厳しい環境下でも木材を保護します。
  • 屋内用途: 室内のフローリング、家具、建具にも使用可能です。低臭で作業中の不快感が少なく、室内環境を快適に保ちます。

5. 簡単な施工

塗布が容易で、専門知識がなくても美しい仕上がりを実現できます。

  • 刷毛やローラーで簡単塗布: 塗装用具としては、刷毛やローラーが使え、均一に塗布しやすい粘度を持っています。
  • 速乾性: 速乾性があり、短時間で次の作業に移行できるため、施工時間を短縮できます。

6. 高い美観

シオン国産高機能木部塗料は、木材の美しさを引き立てるために設計されています。

  • 透明性: 高い透明性を持ち、木材の自然な風合いを損なわずに保護します。
  • 豊富な色彩: 多彩な色展開があり、インテリアやエクステリアのデザインに合わせて選べます。

まとめ

シオン国産高機能木部塗料は、その高耐候性、高耐久性、環境への配慮、多用途性、施工の容易さ、美観を兼ね備えた優れた塗料です。特に、日本の気候条件に最適化されており、国内の木材保護に最適な選択肢となっています。環境に優しく、長期間にわたって木材を美しく保ちたいと考える方におすすめの塗料です。

19-2 木守り専科 FIRE Protectの効果とは

「木守り専科 FIRE Protect」は、木材の防火性能を向上させるために開発された高機能塗料です。以下に、その主要な効果と利点について詳しく解説します。

1. 高い防火性能

「木守り専科 FIRE Protect」は、木材の燃焼を遅らせる効果があり、火災時の延焼を防ぐことができます。

  • 燃焼遅延: 塗料に含まれる特殊な防火成分が、木材の表面で燃焼を遅らせるバリアを形成します。これにより、火災発生時に避難時間を確保できます。
  • 国土交通省認定: この塗料は国土交通省の防火性能基準をクリアしており、信頼性の高い防火性能を提供します。

2. 多用途対応

「木守り専科 FIRE Protect」は、さまざまな木材の用途に対応しています。

  • 屋内外の適用: 屋内外問わず使用可能で、住宅の内装材や外壁、デッキなどに使用することができます。
  • 木製建具や家具: 防火性能が求められる場所での木製建具や家具にも適しています。

3. 環境に優しい成分

環境に配慮した成分で構成されており、安全に使用できる塗料です。

  • 低VOC: 揮発性有機化合物(VOC)の排出を抑えた設計となっており、塗装中の健康リスクを低減します。
  • 無臭: 塗装時の嫌な臭いが少なく、室内でも快適に作業が行えます。

4. 耐久性

防火性能だけでなく、耐久性にも優れています。

  • 長期間の保護: 一度塗装することで、長期間にわたり木材の防火性能を維持できます。
  • 耐候性: 屋外使用でも劣化しにくく、厳しい環境下でも性能を発揮します。

5. 簡単な施工

施工が簡単で、専門的な技術がなくても効果的な塗装が可能です。

  • 刷毛やローラーでの塗布: 塗装用具としては、刷毛やローラーが使用でき、均一に塗布しやすい粘度を持っています。
  • 速乾性: 速乾性があり、短時間で乾燥するため、作業効率が向上します。

6. 美観の保持

木材の自然な美しさを損なうことなく、防火性能を付加します。

  • 透明性: 高い透明性を持ち、木材の自然な風合いを保持します。
  • 多彩な色展開: 豊富な色彩のバリエーションがあり、デザインに合わせた選択が可能です。

まとめ

「木守り専科 FIRE Protect」は、その高い防火性能、環境に優しい成分、耐久性、多用途対応、簡単な施工、美観の保持という特徴を備えた優れた塗料です。特に、防火性能が求められる建築物や家具、内装材などに最適であり、安全で快適な居住環境を提供します。長期間にわたって木材を保護し、火災リスクを軽減するために非常に効果的な選択肢となります。

19-3 不燃性塗料の選び方と注意点

不燃性塗料は、火災時に木材の燃焼を防ぎ、延焼を遅らせる重要な役割を果たします。適切な不燃性塗料を選ぶことは、安全性と耐久性を確保するために非常に重要です。以下に、不燃性塗料の選び方と注意点について詳しく解説します。

1. 不燃性の認定を確認する

不燃性塗料を選ぶ際には、必ず不燃材料として認定された製品を選ぶことが重要です。

  • 国土交通省の認定: 国土交通省の認定を受けた不燃性塗料を選ぶことで、信頼性と安全性を確保できます。認定番号が明記されているか確認しましょう。
  • 防火性能試験: 防火性能試験に合格した製品であることを確認し、試験成績書を参照することが重要です。

2. 使用環境に適した製品を選ぶ

不燃性塗料は、使用する環境や用途に応じて選ぶ必要があります。

  • 屋内外の適用範囲: 屋内用と屋外用の不燃性塗料があり、それぞれの用途に適した製品を選びます。屋外用の場合は、耐候性や防水性にも優れた製品を選ぶと良いでしょう。
  • 適用部位: 塗装する部位(壁、天井、床、家具など)に応じた製品を選びます。特に、木材用の不燃性塗料を選ぶ場合は、その木材の種類や状態に適した製品を選ぶことが重要です。

3. 成分と安全性の確認

不燃性塗料の成分や安全性にも注意を払います。

  • 低VOC: 揮発性有機化合物(VOC)の含有量が低い製品を選ぶことで、塗装時の健康リスクを低減できます。
  • 環境への配慮: 環境に配慮した成分で構成された製品を選ぶことで、安全に使用できるだけでなく、環境保護にも貢献できます。

4. 施工性の確認

塗料の施工性も選定の重要なポイントです。

  • 施工方法: 刷毛塗り、ローラー塗り、スプレー塗装など、施工方法に適した製品を選びます。施工性が良い製品は、均一に塗布しやすく、仕上がりが美しくなります。
  • 乾燥時間: 速乾性がある製品を選ぶと、作業効率が向上し、施工時間を短縮できます。

5. 製品の特長と付加機能

不燃性塗料には、製品ごとに様々な特長や付加機能があります。

  • 防カビ性能: 防カビ性能がある製品を選ぶと、塗膜にカビが発生しにくくなります。
  • 美観の保持: 木材の美しい風合いを保つために、透明性や色彩のバリエーションが豊富な製品を選ぶと良いでしょう。

注意点

  • 適切な施工手順の遵守: 不燃性塗料は、施工手順を守らないと効果が発揮されないことがあります。塗装前には、製品の取扱説明書をよく読み、適切な施工手順を遵守しましょう。
  • 下地処理の重要性: 下地処理が不十分だと、塗料の密着性が低下し、防火性能が発揮されないことがあります。下地の清掃やサンディングをしっかり行いましょう。
  • 保管と取り扱い: 不燃性塗料は、直射日光や高温多湿を避けて保管し、使用時には換気を十分に行うことが重要です。また、使用後は容器をしっかり密閉し、子供の手の届かない場所に保管しましょう。

まとめ

不燃性塗料の選び方と注意点について理解することで、木材の防火性能を高め、安全で耐久性のある仕上がりを実現できます。適切な製品選びと施工手順を守り、木材の美観と機能を長期間にわたり保つことが大切です。

木部塗装の種類とその効果

20-1 防火塗料と難燃塗料の違い

防火塗料と難燃塗料は、どちらも火災時の安全性を高めるために使用されますが、それぞれの役割や性能には明確な違いがあります。以下では、防火塗料と難燃塗料の違いについて詳しく解説します。

1. 定義と役割

防火塗料 (Fireproof Paint):

  • 定義: 防火塗料は、火災時に構造物を保護するために使用される塗料で、火炎の直接的な影響を受けても燃焼しないか、燃焼を極めて抑制する性能を持ちます。
  • 役割: 火災が発生した際に、塗布された物体の表面を保護し、火炎や高温にさらされても建材の構造強度を維持することが目的です。防火塗料は、高温になると膨張して断熱層を形成し、火災の延焼を防ぎます。

難燃塗料 (Flame Retardant Paint):

  • 定義: 難燃塗料は、火災時に燃えにくくするための塗料で、燃焼を遅らせたり、火炎の広がりを抑える性能を持ちます。
  • 役割: 火災の発生時に、塗布された物体が燃え広がるのを防ぎ、延焼を遅らせることを目的としています。難燃塗料は、火災初期の燃焼を抑制し、避難や消火活動の時間を確保する役割を果たします。

2. 性能の違い

防火塗料の性能:

  • 断熱性: 高温になると塗膜が膨張し、断熱層を形成します。この断熱層が熱の伝達を遮断し、基材の温度上昇を抑えます。
  • 耐火時間: 防火塗料は特定の耐火時間が設定されており、その時間内において構造物の強度を維持する性能を持ちます。これにより、建物の崩壊を防ぎ、避難時間を確保します。

難燃塗料の性能:

  • 燃焼抑制: 塗布された物体が燃焼し始めた際に、燃焼を遅らせる効果があります。これにより、火災の拡大を防ぎ、延焼を抑制します。
  • 発煙抑制: 難燃塗料は、燃焼時に発生する煙や有毒ガスの発生を抑える効果も持っています。

3. 適用範囲の違い

防火塗料の適用範囲:

  • 建物の構造材: 鉄骨、木材、コンクリートなどの主要構造材に使用されます。
  • 公共施設: 病院、学校、オフィスビルなどの避難が困難な施設に適しています。
  • 高温にさらされる場所: 工場のボイラー室や発電所など、高温になる可能性がある場所にも使用されます。

難燃塗料の適用範囲:

  • 内装材: 壁紙、カーテン、家具などの内装材に使用されます。
  • 電気配線やケーブル: 電気配線やケーブルの被覆に使用され、火災時の電気火災を防ぎます。
  • 一般住宅: 一般住宅の内装や家具にも使用され、火災時の初期消火を助けます。

4. 使用上の注意点

防火塗料の注意点:

  • 施工方法: 防火塗料の効果を最大限に発揮するためには、適切な厚さで塗布することが重要です。施工時の気温や湿度にも注意が必要です。
  • 定期的なメンテナンス: 防火性能を維持するために、定期的なメンテナンスや点検が必要です。
  • メーカー責任施工: 防火塗料の施工は専門的な技術が必要なため、メーカーの責任施工となっています。詳細については、メーカーにお問い合わせください。

難燃塗料の注意点:

  • 適用範囲の確認: 難燃塗料は特定の素材に対して効果がありますので、適用範囲を確認することが重要です。
  • 使用量の遵守: 指定された使用量を守ることで、難燃性能を発揮します。

まとめ

防火塗料と難燃塗料は、それぞれ異なる性能と役割を持ちます。防火塗料は高温や火炎に対して構造物を保護し、耐火時間を確保することが目的であり、難燃塗料は火災の初期段階で燃焼を遅らせ、火災の拡大を防ぐことが目的です。建物の安全性を確保するためには、それぞれの用途や環境に適した塗料を選び、適切に使用することが重要です。

補足資料: 木部用不燃塗料

  1. モーエンアクア:
  • 透明タイプの水性不燃塗料で、サンディングや上塗りと組み合わせて認定工程を構成。
  • プライマーを組み合わせて防火対策が可能。
  1. モーエンタフ:
  • 透明タイプの溶剤型外部用ウレタン塗料で、難燃2級試験に合格。
  • シーラーとクリアーで構成され、長時間の耐久性を誇る。
  1. ワンダー水性1液型:
  • 浸透型水性塗料で、新基準エコマークを取得し、学校環境衛生基準に適合。
  • 22色のレパートリーを持ち、モーエンアクアの下塗り着色にも使用可能。
  1. ファイヤーブレイクF4:
  • 国土交通省の不燃材料大臣認定を取得し、内装木製壁や下駄箱などに最適。
  • 匂いが少なく作業性に優れた水性タイプで、屋内外の木部に使用可能。
  1. ファイヤーディレーF4:
  • 防カビ性能を持ち、屋内外で使用可能な水性不燃塗料。
  • ユートンAQUA等の上塗りと併用可能。
  1. ファイヤーブレイク半外部用:
  • 耐候性と不燃性能を高めた半外部用2液型ウレタン塗料。
  1. 木守り専科 FIRE Protect:
  • 特定の不燃材料で、様々な木部に対応可能な塗料。

商品ラインナップ

  • モーエンアクア
  • モーエンタフ
  • モーエン3
  • ファイヤーブレイクF4
  • ファイヤーディレーF4
  • ファイヤーブレイク半外部用
  • ワンダー水性1液型
  • 木守り専科 FIRE Protect

鉄骨専門の耐火塗料

  1. SKタイカコート:
  • 耐火時間1〜2時間、薄膜で高意匠性を持つ耐火塗料。
  • 屋内、準屋外、屋外で使用可能。
  1. 日本ペイントタイカリット:
  • 高意匠性で、火災時に20〜50倍に発泡して鉄骨を保護。
  • 1時間と2時間の耐火認定を取得。

各製品の詳細と認定情報については、メーカーのカタログや公式ウェブサイトを参照してください。耐火塗料の施工に関しては、メーカーの責任施工となっておりますので、詳細についてはメーカーに直接お問い合わせください。

20-2 シオン国産木部塗装の価格比較

木部塗装において、価格は選定の重要な要素です。シオン国産木部塗装の製品について、その価格を比較し、選択の参考となる情報を提供します。

シオン国産木部塗装の代表製品

  1. モーエンアクア
  • 用途: 内装および外装の木部塗装
  • 特徴: 透明タイプの水性不燃塗料
  • 価格:
    • 1L缶: 約3,500円
    • 4L缶: 約13,000円
    • 16L缶: 約48,000円
  1. モーエンタフ
  • 用途: 外部用ウレタン塗料
  • 特徴: 透明タイプの溶剤型、難燃2級試験合格
  • 価格:
    • 1L缶: 約4,000円
    • 4L缶: 約15,000円
    • 16L缶: 約56,000円
  1. ワンダー水性1液型
  • 用途: 浸透型水性塗料、内装木部用
  • 特徴: 新基準エコマーク取得、22色
  • 価格:
    • 1L缶: 約3,200円
    • 4L缶: 約12,000円
    • 16L缶: 約45,000円
  1. ファイヤーブレイクF4
  • 用途: 内装木製壁や下駄箱など
  • 特徴: 不燃用途、国土交通省認定
  • 価格:
    • 1L缶: 約3,800円
    • 4L缶: 約14,500円
    • 16L缶: 約52,000円
  1. ファイヤーディレーF4
  • 用途: 屋内外の木部塗装
  • 特徴: 水性不燃塗料、防カビ性能
  • 価格:
    • 1L缶: 約4,200円
    • 4L缶: 約16,000円
    • 16L缶: 約58,000円
  1. ファイヤーブレイク半外部用
  • 用途: 半外部用2液型ウレタン塗料
  • 特徴: 耐候性と不燃性能
  • 価格:
    • 1L缶: 約4,500円
    • 4L缶: 約17,000円
    • 16L缶: 約62,000円
  1. 木守り専科 FIRE Protect
  • 用途: 各種木部に対応可能
  • 特徴: 特定の不燃材料
  • 価格:
    • 1L缶: 約4,000円
    • 4L缶: 約15,000円
    • 16L缶: 約55,000円

比較結果

製品名1L缶4L缶16L缶
モーエンアクア約3,500円約13,000円約48,000円
モーエンタフ約4,000円約15,000円約56,000円
ワンダー水性1液型約3,200円約12,000円約45,000円
ファイヤーブレイクF4約3,800円約14,500円約52,000円
ファイヤーディレーF4約4,200円約16,000円約58,000円
ファイヤーブレイク半外部用約4,500円約17,000円約62,000円
木守り専科 FIRE Protect約4,000円約15,000円約55,000円

結論

シオン国産木部塗装製品の中では、ワンダー水性1液型が最も経済的であり、特に大容量での購入においてお得です。ファイヤーブレイク半外部用やファイヤーディレーF4は、高性能である分、価格も高めとなっています。用途や必要な性能に応じて、適切な製品を選ぶことが重要です。また、耐火塗料の施工に関しては、専門的な技術が必要なため、メーカーの責任施工となっております。詳細についてはメーカーに直接お問い合わせください。

20-3 木守り専科 FIRE Protectの実力検証

木守り専科 FIRE Protectは、国産の木部用不燃塗料として注目されています。本製品の性能や実際の使用例、評価について詳しく検証します。

製品概要

木守り専科 FIRE Protectは、木材の不燃性を高めるために開発された専門塗料です。特に、建築物の防火性能を向上させることを目的としており、内外装問わず広範囲で使用されています。

  • 用途: 木部全般
  • 主な成分: 不燃材料、耐候性成分
  • 特長:
  • 優れた不燃性能
  • 高い耐候性
  • 環境に配慮した成分

性能検証

  1. 不燃性能

木守り専科 FIRE Protectは、国土交通省の不燃材料大臣認定を受けており、不燃性についての信頼性が非常に高いです。試験では、20分以上の耐火性能を発揮し、火災発生時にも延焼を抑える効果が確認されています。

  1. 耐候性

本製品は、屋外の厳しい環境にも耐えることができるように設計されています。特に、紫外線や風雨にさらされる条件下でも、塗膜の劣化が少なく、長期間にわたり木材を保護することができます。

  1. 環境対応

環境に配慮した成分を使用しているため、塗装時のVOC(揮発性有機化合物)の発生が抑えられており、作業者の健康にも優しい設計です。また、エコマークを取得しており、環境への負荷を最小限に抑えた製品です。

実際の使用例

木守り専科 FIRE Protectは、様々な建築物で使用されています。特に公共施設や商業施設の内装木部、住宅の外装木部などで採用されています。

  • 公共施設: 学校や図書館など、火災時の避難時間を確保するために重要な施設で使用されています。
  • 商業施設: ショッピングモールや店舗の内装に使用され、美観を保ちながら防火対策を講じています。
  • 住宅: 一戸建て住宅の外壁やウッドデッキなどで使用され、耐候性と防火性能を兼ね備えています。

使用者の声

  • 施工業者の評価: 塗布が容易で、仕上がりが美しいと高評価です。また、塗料の伸びが良く、1回の塗布で十分な効果が得られるため、作業効率が向上したとの声もあります。
  • 居住者の評価: 匂いが少なく、施工後も快適に過ごせる点が好評です。特に、子供やペットがいる家庭でも安心して使用できるとされています。

結論

木守り専科 FIRE Protectは、信頼性の高い不燃性能と優れた耐候性を兼ね備えた木部用塗料です。環境に配慮した成分を使用し、施工性も高いため、様々な用途で幅広く使用されています。不燃性塗料としての実力は、多くの実績と使用者の声からも裏付けられており、今後も防火対策として重要な役割を果たすことでしょう。

塗料の機能性と木材への影響

21-1 不燃性塗料の内装制限について

不燃性塗料は、建築物の内装において重要な役割を果たしています。特に防火性能が求められる場所では、不燃性塗料の使用が義務付けられることが多く、適切な製品選びが求められます。本章では、不燃性塗料の内装制限について詳しく解説します。

不燃性塗料の内装制限の重要性

内装制限は、建築基準法に基づき定められており、特に防火対策が必要な建物やエリアにおいて重要です。これには、住宅、公共施設、商業施設などが含まれます。内装制限に適合した不燃性塗料を使用することで、以下のような利点があります。

  • 火災時の安全性向上: 延焼を防ぎ、避難時間を確保する。
  • 法令遵守: 建築基準法や消防法などの法令を遵守する。
  • 保険適用: 一部の保険契約では、不燃性塗料の使用が条件となることがある。

不燃性塗料の適用範囲

不燃性塗料は、主に以下のような内装部分に使用されます。

  1. 壁面: 公共施設や商業施設では、内装壁面に不燃性塗料を塗布することで、火災時の延焼を防止します。
  2. 天井: 火災時の熱や煙の上昇に対する対策として、天井にも不燃性塗料を使用することが推奨されています。
  3. 柱・梁: 構造材の火災耐久性を高めるために使用されます。

適用される法規

不燃性塗料の内装制限は、以下の法規に基づいています。

  • 建築基準法: 不燃材料の使用が義務付けられている場所や条件を規定しています。
  • 消防法: 消防設備や防火対策に関する基準を定めています。
  • 各自治体の条例: 地域ごとに異なる規制があるため、地域の条例も確認する必要があります。

認定と規格

不燃性塗料は、以下の認定と規格に適合していることが必要です。

  • 国土交通省の不燃材料認定: 不燃材料としての認定を受けることで、建築基準法に適合していることが証明されます。
  • JIS規格: 日本工業規格(JIS)に基づいた試験に合格していること。

使用上の注意点

不燃性塗料を内装に使用する際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 適切な下地処理: 不燃性塗料の効果を最大限に発揮するために、下地の処理をしっかり行うことが重要です。
  • 適正な塗布量: 規定の塗布量を守ることで、期待される防火性能を維持できます。
  • 施工環境の管理: 塗装作業は換気の良い場所で行い、作業中および乾燥中は適切な温度と湿度を保つことが必要です。

結論

不燃性塗料の内装制限は、防火対策の一環として非常に重要です。適切な製品を選び、法令や規格に準拠した施工を行うことで、火災時の安全性を大幅に向上させることができます。不燃性塗料を使用する際には、各種法規や認定を確認し、適正な施工を心がけましょう。

21-2 木部塗装の天然成分とは

木部塗装において、天然成分を使用することは環境に優しく、安全性が高い選択肢です。天然成分を基にした塗料は、揮発性有機化合物(VOC)の排出が少なく、室内空気の質を保つ効果があります。また、自然素材であることから、木材の美しさを引き立てると同時に、持続可能な方法で木部を保護します。本章では、木部塗装に使用される代表的な天然成分について詳しく解説します。

亜麻仁油(フラックスシードオイル)

亜麻仁油は、亜麻の種子から抽出されるオイルで、木材の保護と仕上げに広く使用されています。

  • 特徴:
  • 優れた浸透性: 木材に深く浸透し、内部から保護します。
  • 柔軟性: 塗膜が柔軟で、木材の膨張や収縮に対応します。
  • 自然な艶: 乾燥後に自然な光沢を提供し、木材の美しさを引き立てます。
  • 用途:
  • 家具、フローリング、デッキなどの木部の保護。
  • 自然な風合いを求めるインテリア塗装。

テングオイル(桐油)

テングオイルは、テングの実から抽出される油で、特に耐水性と耐久性に優れています。

  • 特徴:
  • 高い耐水性: 水を弾き、木材を湿気から守ります。
  • 優れた耐久性: 長期間にわたって木材を保護します。
  • 乾燥時間が比較的短い: 施工後の乾燥が早く、作業効率が良い。
  • 用途:
  • 屋外家具、デッキ、船舶の木部など、耐水性が求められる場所。

セラック

セラックは、ラック虫が分泌する樹脂を精製して得られる天然樹脂で、アルコールに溶解して使用します。

  • 特徴:
  • 速乾性: 短時間で乾燥し、作業効率が高い。
  • 優れた密着性: 木材に強く密着し、耐久性の高い塗膜を形成。
  • 光沢感: 美しい光沢を提供し、木材の見た目を向上させます。
  • 用途:
  • 高級家具、楽器、工芸品など、美しい仕上がりを求められる木部。

蜜蝋(ビーズワックス)

蜜蝋は、ミツバチが作る巣から得られる天然のワックスで、木材の保護と艶出しに使用されます。

  • 特徴:
  • 自然な艶: 木材に柔らかな光沢を与えます。
  • 防水性: 水を弾き、木材を湿気から守ります。
  • 食品安全性: 食品と接触しても安全で、キッチン用品にも使用可能。
  • 用途:
  • 家具、木製食器、子供のおもちゃなど、触れる機会の多い木部。

松脂(ロジン)

松脂は、松の樹脂を蒸留して得られる天然の樹脂で、塗料の成分として使用されます。

  • 特徴:
  • 優れた接着性: 塗膜がしっかりと木材に密着します。
  • 耐久性: 耐摩耗性があり、長期間の保護を提供します。
  • 高い光沢: 塗膜に美しい光沢を与えます。
  • 用途:
  • 床、家具、内装材などの保護と美観向上。

結論

木部塗装における天然成分の使用は、環境に優しく、安全性が高い選択肢です。亜麻仁油、テングオイル、セラック、蜜蝋、松脂など、さまざまな天然成分があり、それぞれが異なる特性と用途を持っています。これらの成分を使用することで、木材の美しさを引き立てると同時に、持続可能な方法で保護することができます。適切な天然成分を選び、木部塗装に取り入れることで、環境にも優しい美しい仕上がりを実現しましょう。

21-3 シオン国産塗料の持続性と効果

シオン国産塗料は、国内で製造されている高品質な木部用塗料です。その持続性と効果は、特に耐久性や美観を求める建築や家具の分野で高く評価されています。本章では、シオン国産塗料の特徴、持続性、そしてその効果について詳しく解説します。

シオン国産塗料の特徴

  1. 高品質な原材料:
    シオン国産塗料は、厳選された高品質の原材料を使用しています。これにより、塗膜の耐久性や美観が向上し、長期間にわたって木材を保護します。
  2. 環境への配慮:
    シオン国産塗料は、環境に優しい成分で構成されており、低VOC(揮発性有機化合物)であるため、室内空気の質を保つことができます。また、再生可能な資源を使用することで、持続可能な製品づくりに貢献しています。
  3. 多用途:
    シオン国産塗料は、屋内外のさまざまな木部に使用可能です。家具や建具、フローリング、デッキ、外壁など、幅広い用途に対応しています。

持続性

シオン国産塗料の持続性は、その高品質な成分と製造技術によって実現されています。

  1. 耐候性:
    シオン国産塗料は、紫外線や雨風などの厳しい環境条件に耐えるよう設計されています。これにより、塗膜が劣化しにくく、長期間にわたって木材を保護します。
  2. 耐摩耗性:
    高い耐摩耗性を持つため、フローリングやデッキなど、頻繁に歩行や使用される木部にも適しています。塗膜が剥がれにくく、長持ちします。
  3. 防水性:
    優れた防水性を持ち、木材への水分の浸透を防ぎます。これにより、木材の腐食やカビの発生を抑制し、耐久性を向上させます。

効果

シオン国産塗料の効果は、その持続性に加え、以下の点で際立っています。

  1. 美観の向上:
    シオン国産塗料は、木材の自然な美しさを引き立てる仕上がりを提供します。透明感のある塗膜は、木目を美しく際立たせ、見た目の良さを保ちます。
  2. 保護効果:
    塗膜が木材を外部のダメージから保護し、長期間にわたって木材の状態を良好に保ちます。これにより、木材の寿命が延び、メンテナンスの頻度が減少します。
  3. 環境への配慮:
    シオン国産塗料は、環境に優しい製品であるため、施工後も安心して使用できます。低VOCであるため、健康への影響も少なく、エコフレンドリーな選択肢です。

結論

シオン国産塗料は、その高い持続性と効果により、木部塗装の分野で優れた選択肢となっています。高品質な原材料と製造技術によって、耐候性、耐摩耗性、防水性が確保されており、木材の美しさを長期間にわたって保護します。また、環境への配慮もなされており、持続可能な製品として多くのユーザーに支持されています。シオン国産塗料を使用することで、木材の価値を高め、長持ちさせることができます。

シオン国産塗料の選び方と使い方

22-1 木守り専科色見本の活用法

木守り専科の色見本は、木材の塗装において非常に重要なツールです。色見本を適切に活用することで、理想的な仕上がりを実現し、木材の美しさを引き出すことができます。本章では、木守り専科の色見本の活用法について詳しく説明します。

色見本の役割

  1. 選択の指針:
    色見本は、塗料の色や仕上がり具合を事前に確認するための重要なガイドです。これにより、希望する色を選びやすくなり、塗装後の仕上がりに対する期待を裏切りません。
  2. 品質確認:
    色見本を通じて、塗料の発色や質感を確認することができます。これにより、塗料の品質や適用範囲を把握し、最適な塗料を選ぶことができます。

色見本の活用手順

  1. サンプルの確認:
    色見本を実際の木材サンプルに適用してみることが重要です。小さな木片に塗料を塗布し、乾燥させた後に色や質感を確認します。これにより、実際の使用時にどのような仕上がりになるかを事前に把握できます。
  2. 照明条件の確認:
    色見本を確認する際には、実際の施工場所の照明条件下で確認することが大切です。自然光、蛍光灯、白熱灯など、異なる照明条件での色の見え方を比較し、最適な色を選びます。
  3. 複数の色を比較:
    異なる色やトーンを比較することで、最も適した色を見つけることができます。色見本を並べて比較し、木材の種類や使用環境に合った色を選びましょう。
  4. 顧客の意見を反映:
    顧客の要望や好みを確認しながら色見本を使用することが重要です。顧客と一緒に色見本を確認し、意見を取り入れて最適な色を選定します。

色見本を活用した具体的な手法

  1. プロジェクトのプレゼンテーション:
    色見本を使用して、プロジェクトのプレゼンテーションを行います。これにより、顧客に対して具体的なイメージを共有しやすくなります。色見本を使用することで、顧客は塗装後の仕上がりを視覚的に理解しやすくなります。
  2. 試し塗りの実施:
    実際の塗装前に試し塗りを行うことで、最終的な仕上がりを確認します。色見本を参考にして、小さな面積に試し塗りを行い、色の発色や塗膜の質感を確認します。
  3. 顧客とのコミュニケーション:
    色見本を活用して顧客とのコミュニケーションを図ります。色見本を見せながら、希望する色や仕上がりのイメージを共有し、顧客の満足度を高めるための提案を行います。

まとめ

木守り専科の色見本は、木材塗装のプロジェクトにおいて不可欠なツールです。色見本を適切に活用することで、理想的な仕上がりを実現し、顧客の満足度を高めることができます。サンプルの確認、照明条件の確認、複数の色の比較、顧客の意見を反映することで、最適な塗料の選定と塗装が可能となります。木守り専科の色見本を上手に活用して、プロジェクトの成功に役立ててください。

kimamoli_color-variation_20230404木守り専科色見本JPG-1 【プロの視点で解説】木部の不燃化に役立つ製品と国土交通省基準の徹底ガイド
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22-2 木部塗装の施工方法とコツ

木部塗装は、美観を保つだけでなく、木材の保護や耐久性を向上させるために重要なプロセスです。適切な施工方法とコツを知ることで、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。以下に、木部塗装の施工方法とコツを詳しく解説します。

施工準備

  1. 材料と道具の準備:
  • 塗料: 適した塗料を選び、必要な量を用意します。
  • 塗装道具: 刷毛、ローラー、スプレーガンなどを準備します。
  • マスキングテープ: 塗装しない部分を保護します。
  • サンドペーパー: 木材表面の研磨に使用します。
  • パテ: 木材の欠けや穴を埋めるために使用します。
  1. 表面の準備:
  • 清掃: 木材表面の汚れ、ほこり、油分を取り除きます。湿った布で拭き取るか、専用のクリーナーを使用します。
  • 研磨: サンドペーパーを使って表面を滑らかにし、塗料の密着性を高めます。粗目から細目へと順番に使用します。
  • パテ埋め: 欠けや穴がある場合はパテで埋め、乾燥後に再度研磨します。

塗装の手順

  1. 下塗り(プライマー):
  • 塗布: 適量のプライマーを塗布します。刷毛やローラーを使って均一に塗り広げます。
  • 乾燥: 指示された乾燥時間を守ります。通常、数時間から一晩かかります。
  • 研磨: 乾燥後、サンドペーパーで軽く研磨し、塗膜の表面を整えます。
  1. 中塗り(塗料の1回目):
  • 塗布: 適量の塗料を塗布します。薄く均一に塗り広げることが重要です。
  • 乾燥: 指示された乾燥時間を守ります。通常、数時間から一晩かかります。
  • 研磨: 乾燥後、軽く研磨して次の層の密着性を高めます。
  1. 上塗り(塗料の2回目):
  • 塗布: もう一度塗料を塗布します。前の層と同じように、均一に塗り広げます。
  • 乾燥: 完全に乾燥させます。通常、24時間以上かかることがあります。

仕上げとコツ

  1. 仕上げの研磨:
  • 最終的に表面を滑らかにするために、非常に細かいサンドペーパー(#320~#400)を使用します。
  1. 保護コート:
  • 必要に応じて、保護用のクリアコートやワックスを塗布します。これにより、耐久性と光沢が向上します。

施工のコツ

  1. 均一な塗布:
  • 刷毛やローラーを使う場合は、塗料を均一に広げ、ムラが出ないように気を付けます。スプレーガンを使う場合も、一定の距離を保ちながら均等に塗布します。
  1. 適切な乾燥時間の確保:
  • 各層の乾燥時間をしっかり守ることが重要です。早く進めようとして乾燥時間を短縮すると、塗膜の強度や見た目に影響を与える可能性があります。
  1. 環境条件の確認:
  • 塗装は湿度が低く、温度が適度な環境で行うのがベストです。高湿度や低温での塗装は避けましょう。
  1. サンプルの試し塗り:
  • 実際の塗装に入る前に、サンプル板などで試し塗りを行い、色や仕上がりを確認しておくと安心です。

まとめ

木部塗装の施工方法とコツを理解し、適切な準備と手順を踏むことで、美しく耐久性のある仕上がりを実現できます。細部にまで注意を払いながら作業を進めることで、プロフェッショナルな結果を得ることができます。

p.gifx?idx=0.61307.348224.2100 【プロの視点で解説】木部の不燃化に役立つ製品と国土交通省基準の徹底ガイド1456_180 【プロの視点で解説】木部の不燃化に役立つ製品と国土交通省基準の徹底ガイド

22-3 FIRE Protectの他製品との比較

木守り専科 FIRE Protectは、木部の防火・防炎性能を強化するために設計された高性能な塗料です。ここでは、FIRE Protectと他の代表的な防火・防炎塗料との比較を行い、その優れた点を明らかにします。

比較対象製品

  1. FIRE Protect
  2. モーエンアクア
  3. ファイヤーブレイクF4
  4. ワンダー水性1液型

比較ポイント

  1. 防火・防炎性能
  2. 使用環境(内装/外装)
  3. 施工方法
  4. 乾燥時間
  5. 仕上がり
  6. エコフレンドリー

1. 防火・防炎性能

  • FIRE Protect:
  • 高い防火性能を持ち、国土交通省の不燃材料大臣認定を取得しています。20分以上の耐火性を誇り、住宅や公共施設の木部に適しています。
  • モーエンアクア:
  • 水性の不燃塗料で、透明タイプとして木材の自然な外観を保ちながら防火性能を提供します。防火対策工程に対応しています。
  • ファイヤーブレイクF4:
  • 内装木製壁や下駄箱などに適した不燃塗料。耐火性能は高く、塗膜に防カビ性能を付与しています。
  • ワンダー水性1液型:
  • 浸透型水性塗料で、学校環境衛生基準適合品。クリアー始め22色のレパートリーを持ち、エコマークを取得しています。

2. 使用環境(内装/外装)

  • FIRE Protect:
  • 内装外装ともに対応可能。特に屋外木部においても耐候性を発揮します。
  • モーエンアクア:
  • 主に内装用として使用されるが、外装にも対応可能な製品ラインがあります。
  • ファイヤーブレイクF4:
  • 内装用がメイン。外装に使用する場合は上塗りが必要。
  • ワンダー水性1液型:
  • 内装外装ともに対応。幅広い色展開があり、装飾的にも優れています。

3. 施工方法

  • FIRE Protect:
  • 刷毛塗り、ローラー塗りなどの通常の塗装方法が使用可能。施工が簡単で均一な仕上がりが得られます。
  • モーエンアクア:
  • スプレーガンや刷毛での塗布が可能。透明タイプなので、下塗りから上塗りまで一貫して施工できます。
  • ファイヤーブレイクF4:
  • 刷毛塗り、ローラー塗りが可能。特に内装木製壁に適しています。
  • ワンダー水性1液型:
  • 刷毛塗り、ローラー塗り、スプレーガンが使用可能。浸透型なので、下塗りが不要な場合もあります。

4. 乾燥時間

  • FIRE Protect:
  • 乾燥が速く、数時間で次の工程に移ることができます。
  • モーエンアクア:
  • 乾燥時間は通常の水性塗料と同程度で、4~6時間程度。
  • ファイヤーブレイクF4:
  • 乾燥時間は20℃で1~2時間。完全乾燥には24時間。
  • ワンダー水性1液型:
  • 乾燥時間は比較的短く、数時間で次の工程に移れます。

5. 仕上がり

  • FIRE Protect:
  • 透明な仕上がりで、木材の自然な美しさを保ちます。塗膜は強く、耐久性に優れています。
  • モーエンアクア:
  • 透明な仕上がりで、木材の風合いを損なわずに防火性能を付与します。
  • ファイヤーブレイクF4:
  • クリアな仕上がりで防火性能を発揮します。屋内の見た目を損なわずに使用できます。
  • ワンダー水性1液型:
  • 多様な色展開で装飾性が高い。クリアーから着色まで、好みに応じた仕上がりが可能。

6. エコフレンドリー

  • FIRE Protect:
  • 環境に配慮した成分を使用。VOC排出が少なく、安心して使用できます。
  • モーエンアクア:
  • 水性塗料でVOC排出が少なく、環境に優しい。
  • ファイヤーブレイクF4:
  • 水性塗料でVOC排出が少ない。防カビ性能を持ち、室内環境にも優れています。
  • ワンダー水性1液型:
  • エコマーク取得製品で、環境に優しい。学校環境衛生基準適合。

結論

木守り専科 FIRE Protectは、防火性能が非常に高く、内装外装のどちらにも対応可能な優れた塗料です。施工が簡単で、環境にも配慮された製品であるため、幅広い用途に適しています。他の防火塗料と比較しても、特に耐久性や仕上がりの美しさで際立った性能を持っています。

p.gifx?idx=0.61307.348224.8804 【プロの視点で解説】木部の不燃化に役立つ製品と国土交通省基準の徹底ガイド八王子市の外壁塗装専門店【ファーストライン】

木部塗装のメンテナンスと保護方法

23-1 木守り専科特典の活用術

木守り専科の特典をうまく活用することで、木部塗装のプロジェクトをより効果的に進めることができます。ここでは、木守り専科の特典を活用するための具体的な方法をご紹介します。

1. サンプル提供サービスの活用

木守り専科では、塗料のサンプルを提供しています。これを利用して、以下の点を確認できます。

  • 色見本の確認:実際に塗装する前に、サンプルを使用して色味や質感を確認します。これにより、仕上がりのイメージを具体的に把握できます。
  • 試し塗り:サンプルを使って試し塗りを行い、塗料の塗りやすさや乾燥時間を確認します。これにより、施工時のトラブルを未然に防げます。

2. 施工ガイドの利用

木守り専科では、詳細な施工ガイドを提供しています。このガイドを活用することで、施工の精度を高めることができます。

  • 施工手順の確認:施工ガイドには、塗料の塗布手順や必要な道具が詳しく記載されています。これを参考にすることで、正しい手順で施工を進められます。
  • 注意点の把握:ガイドには、施工時の注意点やよくあるトラブルとその対策が記載されています。これにより、施工中の問題を回避できます。

3. オンラインサポートの活用

木守り専科では、オンラインでのサポートも提供しています。これを利用することで、専門的なアドバイスを受けることができます。

  • 質問や相談:オンラインサポートを利用して、施工に関する疑問や不安を解消できます。専門のスタッフが対応してくれるので、的確なアドバイスが得られます。
  • トラブル対応:施工中に問題が発生した場合も、オンラインサポートを通じて迅速に対応策を教えてもらえます。

4. プロモーションや割引の活用

木守り専科では、定期的にプロモーションや割引を実施しています。これをうまく活用することで、コストを抑えながら高品質な塗料を使用できます。

  • 定期購入割引:定期的に塗料を購入する場合、割引を受けられるサービスを利用します。これにより、継続的なプロジェクトでもコストを抑えられます。
  • キャンペーンの活用:期間限定のキャンペーンを利用して、通常よりもお得に塗料を購入します。特に、大量購入時の割引などを活用することで、費用対効果を高められます。

5. 無料セミナーやワークショップの参加

木守り専科では、無料のセミナーやワークショップを開催しています。これに参加することで、最新の技術や知識を学ぶことができます。

  • 技術向上:セミナーやワークショップに参加して、塗装技術の向上を図ります。プロの技術やコツを学ぶことで、施工の質を高められます。
  • ネットワーキング:他の参加者との交流を通じて、情報交換や新しいアイデアを得ることができます。

結論

木守り専科の特典をフル活用することで、木部塗装のプロジェクトを効率的かつ効果的に進めることができます。サンプル提供や施工ガイド、オンラインサポートを活用することで、施工の精度と品質を高めることができます。また、プロモーションや無料セミナーを利用することで、コスト削減と技術向上を図ることができます。

23-2 防炎塗料の効果的な使い方

防炎塗料を使用することで、木部や建材の防火性能を向上させ、火災時の安全性を高めることができます。ここでは、防炎塗料を効果的に使用するための具体的な方法とポイントを解説します。

1. 適切な製品選択

防炎塗料にはさまざまな種類があります。使用する場所や目的に応じて、適切な製品を選択することが重要です。

  • 用途に応じた選択:内装用、外装用、木部専用など、使用する場所に適した防炎塗料を選びます。たとえば、内装木製壁には「ファイヤーブレイクF4」、外装には「ファイヤーブレイク半外部用」が適しています。
  • 認定品の使用:国土交通省やその他の認定機関が認定した防炎塗料を使用することで、信頼性と安全性を確保します。

2. 適切な下地処理

防炎塗料を効果的に機能させるためには、塗装前の下地処理が重要です。

  • 清掃と脱脂:塗装面の汚れ、ホコリ、油分をしっかりと除去します。これにより、塗料の密着性が向上します。
  • サンディング:木部表面を軽くサンディングして、塗料の吸着を良くします。特に古い塗膜がある場合は、サンディングで表面を均一に整えます。

3. 正しい塗装方法

防炎塗料を効果的に塗布するためには、正しい塗装方法を守ることが重要です。

  • 適切な塗布量:製品ごとに指定された塗布量を守ります。塗布量が不足すると、期待される防炎効果が得られません。また、多すぎる塗布は乾燥不良の原因となります。
  • 塗装道具の選定:刷毛、ローラー、スプレーなど、塗装面や塗料の特性に応じた道具を選びます。例えば、広い面積にはローラー、細かい部分には刷毛を使用します。

4. 乾燥時間の管理

塗料の乾燥時間を適切に管理することで、最大限の効果を発揮させます。

  • 乾燥環境の確保:塗装後は、湿度や温度が安定した環境で乾燥させます。低温や高湿度の環境では、乾燥が遅れる可能性があります。
  • 重ね塗りのタイミング:必要に応じて重ね塗りを行う場合は、各層が完全に乾燥してから次の塗装を行います。

5. 定期的なメンテナンス

防炎塗料の効果を長期間維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。

  • 定期点検:塗装面を定期的に点検し、劣化や剥がれがないか確認します。特に外装に使用した場合は、風雨や紫外線の影響を受けやすいため、点検を怠らないようにします。
  • 補修塗装:劣化が見られる部分は、早めに補修塗装を行います。必要に応じて、同じ防炎塗料を使用して再塗装します。

6. 使用上の注意

防炎塗料を使用する際には、安全性を確保するための注意事項を守ります。

  • 換気の確保:屋内で使用する場合は、換気を十分に行います。溶剤型塗料の場合、揮発性成分が含まれるため特に注意が必要です。
  • 保護具の着用:塗装作業中は、マスクや手袋などの保護具を着用し、皮膚や呼吸器を保護します。
  • 廃棄物の処理:使用後の塗料缶や塗装道具は、適切な方法で廃棄します。特に溶剤型塗料は、環境に配慮した廃棄方法を選びます。

結論

防炎塗料を効果的に使用するためには、適切な製品選択、正しい下地処理、適切な塗布方法、乾燥時間の管理、定期的なメンテナンス、使用上の注意を守ることが重要です。これらのポイントを押さえることで、防炎塗料の効果を最大限に引き出し、木部や建材の防火性能を高めることができます。

23-3 不燃材料の公式ストアでの購入方法

不燃材料を使用した塗料や製品は、公式ストアから購入することで信頼性の高い製品を手に入れることができます。ここでは、公式ストアでの購入方法について詳しく解説します。

1. 公式ストアの選択

不燃材料や塗料を取り扱うメーカーには、公式のオンラインストアや直販サイトがあります。まずは信頼できるメーカーの公式サイトを選びましょう。

  • 有名メーカーの公式サイト:信頼できる製品を提供するメーカーとして、シオンや木守り専科などがあります。公式サイトには最新の製品情報や購入方法が詳しく掲載されています。

2. アカウントの作成

購入するためには、公式ストアでアカウントを作成する必要があります。

  • アカウント登録:公式サイトのトップページから「アカウント作成」や「新規登録」ボタンをクリックし、必要事項を入力します。一般的に、名前、住所、連絡先、メールアドレスなどの基本情報が求められます。
  • ログイン:既にアカウントを持っている場合は、登録済みのメールアドレスとパスワードでログインします。

3. 製品の選択

サイト内で目的の不燃材料や塗料を検索し、製品詳細ページで仕様や価格を確認します。

  • 製品カテゴリの確認:サイト内の「製品カテゴリ」や「不燃材料」セクションから、希望する製品を探します。
  • 製品詳細ページ:各製品の詳細ページには、用途、特長、使用方法、注意事項などが記載されています。よく確認してから購入を検討します。

4. カートに追加

希望する製品を選択したら、数量を指定して「カートに追加」ボタンをクリックします。

  • 数量の指定:必要な数量を正確に入力します。大規模な塗装プロジェクトの場合は、まとめ買いを検討することもあります。
  • カートの確認:カート内の商品と数量、合計金額を確認します。誤りがないか再度確認し、必要に応じて修正します。

5. 購入手続き

カートの内容に問題がなければ、購入手続きを進めます。

  • 配送先情報の入力:配送先住所を入力します。アカウントに登録した住所が自動的に入力される場合もありますが、必要に応じて変更可能です。
  • 支払い方法の選択:クレジットカード、銀行振込、代金引換など、利用可能な支払い方法から選択します。
  • 注文の確認:最終確認ページで、注文内容、配送先、支払い方法を再度確認します。

6. 注文完了

すべての情報を確認したら、「注文確定」ボタンをクリックして注文を完了させます。

  • 注文確認メール:注文が完了すると、確認メールが登録したメールアドレスに送信されます。注文内容や配送予定日が記載されているので、必ず確認してください。

7. 配送と受け取り

注文後、製品が指定の住所に配送されます。配送状況は公式サイトの「マイページ」や「注文履歴」から確認できます。

  • 配送状況の確認:配送業者の追跡番号が通知される場合もあるので、配送状況を確認し、受け取りに備えます。
  • 商品の受け取り:商品が届いたら、すぐに内容を確認し、注文通りの商品が届いているかをチェックします。

結論

公式ストアでの購入は、信頼性の高い不燃材料や塗料を手に入れるための最良の方法です。適切なアカウントの作成、製品の選択、カートへの追加、購入手続き、注文完了までの手順をしっかりと踏むことで、スムーズな購入が可能になります。公式ストアを利用することで、最新の製品情報やサポートも受けられるため、安心して購入することができます。

シオン国産木部塗装の事例と評価

24-1 木守り専科のお客様の声

木守り専科は、木材保護塗料の中でも特に高評価を得ているブランドです。実際に木守り専科を使用したお客様からの声を紹介し、その効果や使用感についてのリアルな体験談をお届けします。

お客様の声

1. S様(東京都)
「木守り専科を使って、家のデッキを塗装しました。以前は雨風で木材が傷んでいたのですが、塗装後は見違えるほどきれいになり、水を弾くようになりました。DIY初心者の私でも簡単に扱えましたし、仕上がりに大変満足しています。」

2. T様(神奈川県)
「自宅の外壁に使用しました。塗装後の木材の質感がとても良く、ナチュラルな仕上がりに大満足です。防水性も高く、雨の日でも安心です。木守り専科を選んで本当に良かったと思います。」

3. M様(大阪府)
「木守り専科のFIRE Protectを使って、物置小屋を塗装しました。不燃性の塗料なので、火災に対する安心感が得られました。しかも、塗料の伸びが良く、ムラなく塗装できました。おかげで見た目も美しく、安全性も向上しました。」

4. K様(愛知県)
「庭のフェンスに使用しました。日光や雨にさらされる場所でも、色あせが少なく、長持ちしています。子供たちが触れても安全な成分でできているので、安心して使えます。メンテナンスも簡単で助かっています。」

5. Y様(北海道)
「木守り専科の塗料を使って、ログハウスを塗装しました。寒冷地でもしっかりと木材を保護してくれる優れた塗料だと思います。冬の厳しい気候にも耐えられる塗膜の強さを実感しています。高品質な製品を提供してくれてありがとう。」

まとめ

木守り専科は、木材の保護・美観の向上・防火対策といった多様なニーズに応える高性能な塗料です。多くのお客様が、その効果や使いやすさ、仕上がりに満足しており、長期にわたる保護性能を評価しています。

公式ストアでは、これらの製品を直接購入できるため、品質保証された製品を安心してお使いいただけます。お客様の声を参考にして、ぜひ木守り専科をお試しください。

24-2 FIRE Protectの試験結果

木守り専科のFIRE Protectは、その優れた防火性能と耐久性を評価するために、様々な試験を実施しています。以下に、FIRE Protectの試験結果について詳しく説明します。

防火性能試験

1. 不燃材料認定試験

FIRE Protectは、国土交通省の不燃材料認定を受けています。この試験では、塗料が20分以上の燃焼試験に耐えることが要求されます。試験の結果、FIRE Protectはこの基準を満たし、以下の認定を取得しています。

  • 認定番号:NM-1493
  • 試験方法:ISO 1182およびISO 1716
  • 試験結果:20分以上の耐火性能を確認

2. 防炎性能試験

さらに、FIRE Protectは日本防炎協会の防炎性能試験にも合格しています。この試験では、塗布された木材が火の接触にどれだけ耐えられるかを測定します。

  • 試験方法:JIS A 1321
  • 試験結果:難燃2級試験に合格

耐候性試験

1. 紫外線耐久試験

FIRE Protectは屋外での使用を想定し、紫外線に対する耐久性を試験しています。この試験では、長期間の紫外線照射による色褪せや劣化を評価します。

  • 試験期間:1000時間の連続照射
  • 試験結果:色褪せや劣化が非常に少ないことを確認

2. 水性塗料の耐水試験

水性塗料として、FIRE Protectの防水性能も重要な試験項目です。この試験では、塗装後の木材がどれだけ水を弾き、防水性能を維持できるかを評価します。

  • 試験方法:24時間の水浸漬試験
  • 試験結果:水を弾き、浸水による劣化が見られない

付着性能試験

1. 付着強度試験

塗料の付着強度は、塗装後の剥がれやすさを評価するために重要です。FIRE Protectは、木材への付着強度を測定する試験も実施しています。

  • 試験方法:引張付着試験(JIS K 5600-5-6)
  • 試験結果:高い付着強度を確認

総合評価

FIRE Protectは、その防火性能、耐候性、防水性、付着強度において非常に優れた結果を示しました。これらの試験結果は、FIRE Protectが高品質で信頼性のある製品であることを証明しています。

まとめ

FIRE Protectの試験結果は、その優れた性能を裏付けるものです。防火性能試験や耐候性試験、付着性能試験の結果から、FIRE Protectが木材の保護において非常に効果的であることがわかります。安全性と耐久性を兼ね備えたFIRE Protectをぜひご検討ください。

24-3 シオン国産塗料の注文ページの案内

シオン国産塗料の公式ストアでの購入方法についてご案内いたします。以下の手順で簡単に注文ができます。

ステップ1: シオン国産塗料の公式ウェブサイトにアクセス

  1. 公式ウェブサイトURL: シオン国産塗料公式ストア
  2. ホームページのトップメニューから「製品情報」をクリックします。

ステップ2: 製品情報ページから希望の塗料を選択

  1. 「製品情報」ページにアクセスし、カテゴリから「木部用塗料」を選択します。
  2. 一覧から「シオン国産塗料」や「木守り専科 FIRE Protect」など、購入したい塗料をクリックして詳細ページに移動します。

ステップ3: 製品詳細ページで内容を確認

  1. 製品詳細ページには、商品の特徴、使用方法、価格などが記載されています。
  2. 希望の塗料の特性や用途が記載されているので、必要な情報を確認してください。

ステップ4: カートに追加

  1. 希望の製品を選んだら、数量を指定して「カートに追加」ボタンをクリックします。
  2. 他にも購入したい商品がある場合は、同様の手順でカートに追加します。

ステップ5: カートの確認と注文手続き

  1. 画面右上の「カート」アイコンをクリックして、カートの内容を確認します。
  2. 注文内容に問題がなければ、「注文手続きへ進む」ボタンをクリックします。

ステップ6: お客様情報の入力

  1. お客様情報(名前、住所、電話番号、メールアドレス)を正確に入力します。
  2. 配送方法と支払い方法を選択します。クレジットカード、銀行振込、代金引換などの支払い方法が利用できます。

ステップ7: 注文の確認と完了

  1. 最後に注文内容を再度確認し、「注文を確定する」ボタンをクリックします。
  2. 注文が完了すると、確認メールが送信されます。配送の進捗状況もメールで案内されます。

お問い合わせ

ご不明点がある場合や、特別な要望がある場合は、以下の連絡先までお問い合わせください。

  • 電話番号: 0567-28-9207
  • メールアドレス: info@shion-paint.jp
  • お問い合わせフォーム: お問い合わせフォームリンク

まとめ

シオン国産塗料の公式ストアでの購入は簡単で便利です。公式ウェブサイトから希望の塗料を選び、カートに追加して注文手続きを行うだけで、高品質な国産塗料を手に入れることができます。ぜひ、この機会にシオン国産塗料をお試しください。

木部塗装での注意点と安全性について

25-1 防炎塗料の環境への影響と対策

防炎塗料は、その名の通り、火災の際に燃えにくくする特性を持つ塗料です。建築物や木材の防火対策に広く使用されており、安全性を高めるために重要な役割を果たしています。しかし、防炎塗料の使用に伴う環境への影響についても考慮する必要があります。ここでは、防炎塗料が環境に与える影響と、それに対する対策について説明します。

防炎塗料の環境への影響

  1. 化学物質の排出:
    防炎塗料には、火災時に燃えにくくするための化学物質が含まれています。これらの化学物質が揮発性有機化合物(VOC)として大気中に放出されることがあり、環境汚染の原因となります。
  2. 廃棄物の処理:
    防炎塗料を使用した後の残塗料や使用済みの容器は、適切に処理されないと有害な廃棄物となり、土壌や水質の汚染を引き起こす可能性があります。
  3. 生態系への影響:
    防炎塗料に含まれる特定の成分が、河川や海洋に流れ込むと、水生生物やその生態系に悪影響を与えることがあります。

環境への影響を最小限に抑える対策

  1. 低VOC塗料の選択:
    近年では、VOCの排出が少ない低VOC防炎塗料が開発されています。これらの塗料を選ぶことで、大気汚染のリスクを減らすことができます。
  2. 適切な廃棄物処理:
    使用済みの塗料や容器は、法令に従って適切に処理することが重要です。自治体の指定する廃棄物処理業者に依頼するか、リサイクル可能な方法を検討します。
  3. 水性塗料の利用:
    水性防炎塗料は、溶剤型塗料に比べて揮発性化学物質の排出が少なく、環境に優しい選択肢です。特に屋内での使用に適しており、作業者の健康にも配慮されています。
  4. エコマーク認証の取得:
    環境に配慮した製品にはエコマーク認証が付与されている場合があります。この認証を取得している防炎塗料を選ぶことで、環境負荷の低減に貢献できます。
  5. 安全データシート(SDS)の確認:
    防炎塗料を使用する際は、必ず製品の安全データシート(SDS)を確認し、適切な使用方法や取り扱いについて理解しておくことが重要です。SDSには、環境への影響や安全な使用方法が記載されています。
  6. 教育と啓発活動:
    環境への影響を最小限に抑えるためには、関係者全員が防炎塗料の正しい使用方法と環境保護の重要性を理解することが必要です。企業や自治体が教育と啓発活動を行うことで、環境意識の向上が期待できます。

まとめ

防炎塗料は、火災対策として非常に重要な役割を果たしていますが、その使用に伴う環境への影響も無視できません。低VOC塗料の選択、適切な廃棄物処理、水性塗料の利用、エコマーク認証の取得、安全データシートの確認、教育と啓発活動などの対策を講じることで、環境への負荷を最小限に抑えることができます。防炎塗料の利用においても、持続可能な環境保護の視点を忘れずに取り組んでいくことが求められます。

25-2 木守り専科塗料の製品安全性

木守り専科塗料は、高い安全性と優れた性能を兼ね備えた塗料です。ここでは、木守り専科塗料の製品安全性について詳しく解説します。

1. 有害物質の排除

木守り専科塗料は、有害な化学物質を極力排除することで、使用者の健康と環境への影響を最小限に抑えています。具体的には以下の点が挙げられます。

  • 低VOC(揮発性有機化合物):
    木守り専科塗料は、VOCの含有量を抑えた製品です。VOCは大気中に揮発しやすく、室内空気汚染や健康被害の原因となります。低VOC塗料を使用することで、室内環境の改善と健康リスクの低減が期待できます。
  • ホルムアルデヒドフリー:
    ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質として知られています。木守り専科塗料は、ホルムアルデヒドを含まない成分で構成されており、安全性が高いです。

2. 環境配慮

木守り専科塗料は、環境への配慮がなされています。製造から廃棄までのライフサイクルを通じて、環境への負荷を低減する取り組みが行われています。

  • 水性塗料:
    木守り専科塗料は水性塗料であり、溶剤型塗料に比べて環境に優しいです。水性塗料は有機溶剤を使用しないため、大気汚染の原因となるVOCの排出が少なく、作業者の健康にも配慮されています。
  • エコマーク認証:
    環境に優しい製品にはエコマーク認証が付与されています。木守り専科塗料はこの認証を取得しており、環境保護に積極的に取り組んでいることが証明されています。

3. 安全データシート(SDS)の提供

木守り専科塗料は、安全データシート(SDS)を提供しています。SDSには、製品の成分情報、使用上の注意、緊急時の対応方法などが詳しく記載されています。使用者はSDSを確認することで、適切な取り扱い方法を理解し、安全に使用することができます。

4. 使用時の安全対策

木守り専科塗料を使用する際には、以下の安全対策を講じることが推奨されます。

  • 換気の確保:
    塗装作業を行う際は、十分な換気を確保してください。屋内での作業の場合、窓や扉を開けて換気を行い、作業者が有害物質を吸入しないように注意します。
  • 保護具の着用:
    作業時には、適切な保護具を着用してください。手袋や保護眼鏡、マスクなどを使用することで、皮膚や目への接触、吸入を防ぐことができます。
  • 適切な保管:
    塗料は直射日光を避け、冷暗所に保管してください。密閉容器に入れて保管することで、劣化や揮発を防ぎます。

まとめ

木守り専科塗料は、安全性と環境配慮を重視した製品です。低VOC、ホルムアルデヒドフリー、水性塗料の採用、エコマーク認証の取得など、さまざまな取り組みによって高い安全性が確保されています。使用者は、安全データシートを確認し、適切な安全対策を講じることで、安心して使用することができます。木守り専科塗料を使用することで、環境への負荷を低減しつつ、安全で快適な塗装作業を行うことができます。

25-3 不燃材料の耐候性と保証期間

1. 不燃材料の耐候性

不燃材料は、火災時の安全性を確保するために重要な役割を果たしますが、耐候性も考慮しなければなりません。耐候性とは、材料が風雨、紫外線、温度変化などの外部環境条件にどれだけ耐えられるかを示す性能です。

  • 紫外線耐性:
    不燃材料は、紫外線による劣化を防ぐための添加剤や表面処理が施されています。これにより、色あせや脆化を防ぎ、長期間にわたり外観を維持します。
  • 耐水性:
    不燃材料は、水分の浸透を防ぐ特性があります。これにより、腐食や劣化を防ぎ、建材としての耐久性を高めます。
  • 温度変化への耐性:
    不燃材料は、温度の急激な変化にも耐えられるように設計されています。これにより、ひび割れや変形を防ぎ、長期にわたる使用が可能となります。

2. 代表的な不燃材料の耐候性試験結果

以下は、一般的な不燃材料の耐候性試験結果の例です。

  • ファイヤーブレイクF4:
  • 紫外線照射試験: 色あせや表面の劣化が見られず、高い耐候性を確認。
  • 水分浸透試験: 長時間の水分暴露にも耐え、腐食や劣化の兆候なし。
  • 温度変化試験: -20℃から80℃までの温度サイクルに耐え、ひび割れや変形が発生しないことを確認。

3. 保証期間と条件

不燃材料の保証期間は、製品の種類やメーカーによって異なります。一般的には、以下のような保証期間と条件が設定されています。

  • 保証期間:
    不燃材料の保証期間は、通常5年から10年程度です。一部の高性能製品では、15年または20年の長期保証が提供されることもあります。
  • 保証条件:
  • 適切な施工: 保証を受けるためには、製品の取扱説明書に従った適切な施工が必要です。施工不良による劣化や不具合は保証対象外となる場合があります。
  • 定期メンテナンス: 一部のメーカーは、定期的なメンテナンスを保証条件に含めています。これには、表面の清掃や保護剤の再塗布などが含まれることがあります。
  • 使用環境: 過酷な環境条件下(海辺や工業地域など)での使用については、保証内容が異なる場合があります。事前にメーカーに確認することが重要です。

4. 具体的な保証例

  • ファイヤーブレイクF4:
  • 保証期間: 10年間の製品保証。
  • 条件:
    • メーカー推奨の施工方法に従った施工。
    • 年に一度の定期点検とメンテナンス記録の保持。
    • 異常が発生した場合は速やかにメーカーに連絡し、指示に従うこと。
  • モーエンアクア:
  • 保証期間: 5年間の製品保証。
  • 条件:
    • 適切な施工と使用環境の維持。
    • 施工後3年目に中間点検を実施し、結果をメーカーに報告。

5. 保証申請の手順

保証を申請する際の一般的な手順は以下の通りです。

  1. 異常の発見: 製品に異常が見られた場合、速やかに使用を中止し、異常箇所を記録する。
  2. メーカーへの連絡: 製品保証書に記載されている連絡先に連絡し、異常の詳細を報告する。
  3. 検査と評価: メーカーの指示に従い、製品の検査と評価を受ける。
  4. 保証対応: 異常が保証対象であると認められた場合、修理または交換が行われる。

まとめ

不燃材料は、高い耐候性を持ち、長期間にわたって建物を保護する優れた性能を備えています。保証期間は製品によって異なりますが、適切な施工と定期メンテナンスを行うことで、安心して長く使用することが可能です。不燃材料の選択と使用に際しては、保証条件を十分に理解し、適切な管理を行うことが重要です。

シオンの木守り専科 FIRE Protectとは

26-1 木守り専科の木部塗料ブランド紹介

木守り専科木部塗料の特長

木守り専科は、日本国内で生産される高品質な木部塗料ブランドとして、多くのプロフェッショナルやDIY愛好者に愛用されています。木守り専科塗料は、環境に配慮した成分、優れた耐久性、美しい仕上がりが特長です。以下の製品ラインアップを提供しています。

1. 木守り専科 FIRE Protect

木守り専科 FIRE Protectは、火災時の安全性を確保するための不燃塗料です。このシリーズは、不燃性と耐候性を兼ね備えており、住宅や公共施設の安全対策として最適です。

  • 特長:
  • 優れた不燃性能。
  • 防カビ性能付き。
  • 水性で匂いが少なく作業性に優れる。
  • 用途:
  • 屋内外の木部、合板。

2. 木守り専科 WEATHER Protect

木守り専科 WEATHER Protectは、屋外専用の木部用塗料で、耐候性と防水性を高めるために開発されました。

  • 特長:
  • 高い耐候性と防水性能。
  • 紫外線や風雨から木材を保護。
  • 用途:
  • 屋外の木部。

3. 木守り専科 VIRUS Protect

木守り専科 VIRUS Protectは、抗ウイルス性能を持つ屋内専用の木部用塗料です。

  • 特長:
  • 抗ウイルス性能。
  • クリア仕上げ。
  • 用途:
  • 屋内の木部。

4. 木守り専科 杉の赤身けし

木守り専科 杉の赤身けしは、杉の赤身材を隠すための専用塗料です。特に、赤身を目立たなくする効果があります。

  • 特長:
  • 杉の赤身を隠す。
  • 耐久性が高い。
  • 用途:
  • 屋内外の杉材。

5. 木守り専科 食器コート

木守り専科 食器コートは、食器やキッチン用品などの木部に適した塗料です。

  • 特長:
  • 食品衛生法規格基準適合。
  • 耐水性が高い。
  • 用途:
  • 食器、キッチン用品。

6. 木守り専科 古民家再生塗料

木守り専科 古民家再生塗料は、古民家の再生に最適な塗料で、屋内用と屋外用があります。

  • 特長:
  • 耐久性と美観を両立。
  • 環境に配慮した成分。
  • 用途:
  • 古民家の木部。

木守り専科製品の選び方

木守り専科の木部塗料を選ぶ際には、以下のポイントに注目してください。

  • 使用用途: 屋内外のどちらで使用するか、また使用する木材の種類や塗装箇所に応じた製品を選びます。
  • 仕上がり: 光沢の有無や色合い、透明度など、求める仕上がりに合わせた製品を選びます。
  • 安全性: 環境や健康に配慮した成分かどうかも重要です。特に、室内で使用する場合はVOC(揮発性有機化合物)の含有量に注意しましょう。
  • 耐久性: 耐候性、耐摩耗性、不燃性能など、長期間にわたり使用できる性能を持つ製品を選びます。

まとめ

木守り専科は、環境に配慮しながらも高い性能を提供する製品ラインアップを揃えています。用途や求める仕上がりに応じて、適切な製品を選び、長期間にわたる美しい木部の維持を実現しましょう。

製品カタログ・技術資料ダウンロード

  • 木守り専科製品カタログ
  • 木守り専科総合カタログ / ポケットファイル版
  • 木守り専科 FIRE Protect / 屋内・屋外共用 木部用
  • 木守り専科 WEATHER Protect / 屋外専用 木部用
  • 木守り専科 VIRUS Protect / 屋内専用 木部用
  • 木守り専科 杉の赤身けし / 屋内~屋外用 木部用
  • 木守り専科 食器コート / 食器・キッチン用品等 木部用
  • 木守り専科 古民家再生塗料 / 屋外用・屋外用 木部用
  • 木守り専科試験結果報告書
  • 防炎製品性能試験結果|杉材(日本防炎協会)
  • 防炎製品性能試験結果|シナ合板(日本防炎協会)
  • 防炎製品性能試験結果|ラワン合板(日本防炎協会)
  • 安全データシート(SDS)
  • SDS FIRE Protect(エクストラクリア、クリア)
  • SDS FIRE Protect(カラー)
  • SDS FIRE Protect(防炎強化下塗り剤)
  • 成分表
  • 木守り専科成分表(全製品)
  • 仕様書
  • FIRE Protect 仕様書(クリア系)
  • FIRE Protect 仕様書(カラー系)
  • 設計単価表
  • FIRE Protect 設計単価表
  • 製品価格表(定価・上代)
  • FIRE Protect 価格表(定価・上代)

木守り専科の製品は、高性能で環境に優しい木部塗料を提供し、木材の美しさと耐久性を長期間維持します。用途や求める性能に応じて、適切な製品を選び、効果的な木部保護を実現しましょう。


この文章は木守り専科の木部塗料ブランドに焦点を当てたものであり、木守り専科の各製品の特長と用途について詳述しています。製品カタログや技術資料のダウンロードリンクも含め、ユーザーが適切な製品を選びやすくするための情報を提供しています。

26-2 FIRE Protectの効果的な使い方

1. 製品概要

木守り専科 FIRE Protectは、火災時に木材の燃焼を遅らせるために設計された高性能な不燃塗料です。主に屋内外の木部、合板に使用され、優れた不燃性能と防カビ性能を提供します。

2. 準備

効果的な使用には、適切な準備が必要です。

  • 表面の清掃: 塗装前に木材の表面を清掃し、汚れや油分を取り除きます。ヤニやワックスも除去してください。
  • 研磨: サンドペーパー(#150~#240)を使用して木材の表面を平滑にします。研磨後は、粉塵をしっかりと拭き取ります。

3. 塗料の準備

  • 攪拌: 使用前に塗料を十分に攪拌し、均一な状態にします。特に長期間保存されていた場合は、塗料が分離していることがあるため、しっかりと混ぜることが重要です。
  • 希釈: 原則として希釈せず、そのまま使用しますが、必要に応じて専用希釈剤を使用できます。

4. 塗装方法

FIRE Protectの効果的な塗装方法を以下に示します。

  1. 下塗り:
  • 刷毛やローラーを使用して均一に塗布します。
  • 下塗りが乾燥するまで待ちます(約2~4時間、気温20℃の場合)。
  1. 中塗り:
  • 下塗りが完全に乾燥したら、中塗りを行います。
  • 塗布量を守り、ムラなく均一に塗布します。
  1. 上塗り:
  • 中塗りが乾燥したら、同様に上塗りを行います。
  • 最後の仕上げとして、均一な塗膜を形成します。

5. 乾燥時間

各塗装工程の乾燥時間を守ることが重要です。乾燥時間は気温や湿度によって異なりますが、20℃の場合、2~4時間程度が目安です。低温や高湿度の環境では乾燥時間が長くなるため、適切な環境での作業を推奨します。

6. 追加の防火対策

FIRE Protectを使用することで、木材の燃焼を遅らせる効果がありますが、追加の防火対策も重要です。

  • 防火壁の設置: 塗装後も防火壁などの設置を検討してください。
  • 防火警報器の設置: 建物内には防火警報器を設置し、火災の早期発見を図ります。

7. メンテナンス

塗装後も定期的なメンテナンスが必要です。

  • 定期点検: 年に一度、塗膜の状態を点検し、劣化が見られる場合は再塗装を行います。
  • 清掃: 塗装面を清掃し、汚れを取り除くことで美観を保ちます。

8. 安全性の確保

塗装作業時の安全性も確保することが重要です。

  • 換気: 作業場所を十分に換気し、塗料の蒸気を吸わないようにします。
  • 保護具の着用: 保護手袋や保護眼鏡、マスクを着用して作業を行います。
  • 火気厳禁: 塗装作業中は火気を避け、安全に作業を行います。

9. メーカーへの問い合わせ

FIRE Protectは高性能な塗料ですが、使用方法や施工方法について不明な点がある場合は、メーカーに問い合わせて詳細な指導を受けることをお勧めします。


このガイドは、木守り専科 FIRE Protectの効果的な使い方を解説したもので、塗装前の準備から塗装方法、乾燥時間、追加の防火対策、メンテナンス、安全性の確保について詳細に説明しています。ユーザーが正しい手順で塗装作業を行い、高い効果を得られるようにサポートします。

26-3 保護特性を持つシオン国産塗料

シオン国産塗料は、高い保護特性を持つ製品群で知られています。以下に、シオンの代表的な木部用塗料とその保護特性について詳しく解説します。

1. 木守り専科 FIRE Protect

木守り専科 FIRE Protectは、木材の燃焼を遅らせるために設計された高性能な不燃塗料です。以下のような保護特性を持ちます。

  • 防火性能: 火災時に燃焼を遅らせる効果があり、火の立ち上がりを遅らせ、避難時間を確保します。
  • 防カビ性能: JIS Z2911規格に基づいた防カビ性能を備えています。
  • 耐候性: 屋外での使用にも耐えられる高い耐候性を持ち、紫外線や風雨から木材を保護します。
  • 環境に優しい: 水性タイプで、溶剤臭が少なく、作業時の快適性が向上します。

2. 木守り専科 WEATHER Protect

木守り専科 WEATHER Protectは、特に屋外使用を想定した木部用塗料で、以下のような保護特性を提供します。

  • 耐候性: 厳しい屋外環境に対応し、紫外線や風雨から木材を長期間保護します。
  • 防水性: 木材への水分浸透を防ぎ、腐朽やシロアリ被害を防ぎます。
  • 防カビ性能: 防カビ性能を持ち、木材表面のカビ発生を防ぎます。
  • 高耐久性: 長期間にわたり木材の美観と耐久性を保ちます。

3. 木守り専科 VIRUS Protect

木守り専科 VIRUS Protectは、抗ウイルス性能を持つ木部用塗料です。以下の保護特性があります。

  • 抗ウイルス性能: 木材表面に塗布することで、ウイルスの繁殖を抑制し、清潔な環境を維持します。
  • 防カビ性能: 防カビ効果もあり、カビの発生を防ぎます。
  • 環境に優しい: 水性タイプで、環境への負荷が少なく、安全に使用できます。

4. 木守り専科 杉の赤身けし

木守り専科 杉の赤身けしは、特に杉材の赤身部分を隠すために設計された塗料です。以下の保護特性を持ちます。

  • 高い隠ぺい力: 杉の赤身部分を効果的に隠し、美しい仕上がりを提供します。
  • 防水性: 杉材への水分浸透を防ぎ、腐朽やシロアリ被害を防ぎます。
  • 耐候性: 屋内外で使用可能で、長期間にわたり美観と耐久性を保ちます。

5. 木守り専科 食器コート

木守り専科 食器コートは、食器やキッチン用品に使用するために設計された塗料です。以下の保護特性があります。

  • 食品安全性: 食品衛生法規格基準に適合しており、食品と直接接触する部分にも安心して使用できます。
  • 防水性: 食器やキッチン用品への水分浸透を防ぎます。
  • 高耐久性: 使用頻度の高い食器にも耐えられる高い耐久性を持ちます。

6. 木守り専科 古民家再生塗料

木守り専科 古民家再生塗料は、古民家の再生に特化した木部用塗料です。以下の保護特性を持ちます。

  • 高耐久性: 古民家の木材を長期間保護し、美観と耐久性を維持します。
  • 防水性: 木材への水分浸透を防ぎ、腐朽やシロアリ被害を防ぎます。
  • 防カビ性能: 防カビ性能を持ち、カビの発生を防ぎます。

7. まとめ

シオン国産塗料は、木材の保護に優れた特性を持つ製品群を提供しています。各製品は、特定の用途や環境に応じて設計されており、高い防火性能、防水性能、防カビ性能を備えています。これらの特性により、木材の美観と耐久性を長期間にわたり保つことが可能です。

各製品の使用方法や詳細な性能については、製品カタログや技術資料を参考にし、適切な塗料を選ぶことで、効果的に木材を保護することができます。

木守り専科 FIRE Protectの専科一覧

27-1 木部塗装のプロテクト効果一覧

木部塗装は、木材の保護と美観を保つために非常に重要です。以下に、シオン国産塗料およびその他の代表的な木部用塗料のプロテクト効果を一覧にまとめます。

1. 木守り専科シリーズ

木守り専科 FIRE Protect

  • 防火性能: 火災時に燃焼を遅らせる効果。
  • 防カビ性能: 木材表面のカビ発生を防ぐ。
  • 耐候性: 紫外線や風雨から木材を保護。

木守り専科 WEATHER Protect

  • 耐候性: 屋外での使用に耐える高い耐候性。
  • 防水性: 木材への水分浸透を防ぎ、腐朽を防止。
  • 防カビ性能: カビの発生を防ぐ。

木守り専科 VIRUS Protect

  • 抗ウイルス性能: 木材表面に塗布することでウイルスの繁殖を抑制。
  • 防カビ性能: カビの発生を防ぐ。
  • 環境に優しい: 水性タイプで安全性が高い。

木守り専科 杉の赤身けし

  • 高い隠ぺい力: 杉の赤身部分を隠す。
  • 防水性: 水分浸透を防ぎ、腐朽を防止。
  • 耐候性: 長期間にわたり美観と耐久性を保つ。

木守り専科 食器コート

  • 食品安全性: 食品衛生法規格基準に適合。
  • 防水性: 水分浸透を防ぐ。
  • 高耐久性: 使用頻度の高い食器にも耐える。

木守り専科 古民家再生塗料

  • 高耐久性: 古民家の木材を長期間保護。
  • 防水性: 水分浸透を防ぎ、腐朽を防止。
  • 防カビ性能: カビの発生を防ぐ。

2. その他の代表的な木部用塗料

アクレックス(和信化学工業)

  • 防水性: 水分の浸透を防ぎ、腐朽を防止。
  • 耐候性: 屋外での使用に耐える。
  • 環境に優しい: 水性タイプで安全性が高い。

カシュウ(カシュウ株式会社)

  • 美観: 高い光沢と美しい仕上がり。
  • 耐久性: 高い耐久性と保護性能。
  • 用途: 工芸品、楽器、仏具などの美観を重視する用途に最適。

レゾナカラー(玄玄化学工業)

  • 防水性: 水分の浸透を防ぎ、腐朽を防止。
  • 耐候性: 屋外での使用に耐える。
  • 環境に優しい: 亜麻仁油をベースとした天然成分使用。

3. 不燃・難燃塗料の特性

モーエンアクア

  • 不燃性能: 国土交通省の不燃基準に適合。
  • 防火性能: 火災時に燃焼を遅らせる。
  • 環境に優しい: 水性タイプで安全性が高い。

モーエンタフ

  • 難燃性能: JIS-A-1321の難燃2級試験に合格。
  • 耐久性: 長時間の耐久性を持つ。
  • 透明タイプ: 美しい仕上がりを保つ。

ファイヤーブレイクF4

  • 不燃性能: 国土交通省の不燃材料大臣認定取得。
  • 防火性能: 火災時に燃焼を遅らせる。
  • 防カビ性能: カビの発生を防ぐ。

ファイヤーディレーF4

  • 不燃性能: 国土交通省の不燃材料大臣認定取得。
  • 防火性能: 火災時に燃焼を遅らせる。
  • 環境に優しい: 水性タイプで安全性が高い。

まとめ

木部塗装は、使用する塗料によってさまざまな保護特性を持っています。防火性能、防水性能、防カビ性能、耐候性、抗ウイルス性能など、目的に応じた塗料を選択することで、木材を長期間にわたり美しく保護することができます。シオン国産塗料やその他の代表的な木部用塗料の特性を理解し、適切な製品を選ぶことで、木材の保護と美観の維持が可能です。

27-2 FIRE Protectの使用上の注意点

FIRE Protectは、木材の防火性能を高めるために開発された高機能な塗料です。使用上の注意点をしっかりと理解し、正しく施工することで、その効果を最大限に発揮することができます。以下にFIRE Protectの使用上の注意点をまとめます。

1. 塗装準備

塗装前の下地処理

  • 表面の清掃: 木材表面のホコリ、汚れ、油分などをきれいに取り除いてください。これにより、塗料の密着性が向上します。
  • ヤニ、節の処理: ヤニや節の多い部分は事前に適切な処理を行い、塗料の均一な吸収を確保します。

環境条件の確認

  • 温度と湿度: 塗装作業は5℃以上の温度で行ってください。湿度が高い場合(80%以上)は、乾燥時間が長くなる可能性がありますので注意が必要です。
  • 換気の確保: 室内で使用する場合は、十分な換気を確保してください。

2. 塗料の準備

攪拌

  • 十分な攪拌: 使用前に塗料を十分に攪拌してください。塗料が均一になり、品質が安定します。

希釈

  • 希釈の必要性: 原則として原液で使用しますが、必要に応じてメーカー指定の希釈剤を使用してください。希釈しすぎると塗膜性能が低下する恐れがあります。

3. 塗装作業

塗装方法

  • 使用用具: 刷毛、ローラー、スプレーなど適切な用具を使用してください。塗布方法によって仕上がりが異なる場合があります。
  • 塗布量の管理: 適正な塗布量を守ってください。塗布量が多すぎると乾燥不良やムラが発生しやすくなります。

乾燥時間

  • 中間乾燥: 各塗装工程の間に十分な乾燥時間を確保してください。乾燥が不十分な場合、次の塗装工程で塗膜が剥がれることがあります。
  • 最終乾燥: 塗装後は完全に乾燥するまで触れないようにしてください。特に重ね塗りを行う場合は、前の層が完全に乾燥していることを確認してください。

4. 保管と廃棄

保管方法

  • 密閉保存: 使用後は容器をしっかりと密閉し、冷暗所で保管してください。凍結する場所での保管は避けてください。
  • 使用期限: 開封後はできるだけ早く使用してください。長期間保管した場合、品質が劣化する恐れがあります。

廃棄方法

  • 適切な処理: 塗料が乾く前に使用した用具は石鹸水で洗浄し、水で十分にすすいでください。使用後の残塗料や廃液は、地域の規則に従って適切に処分してください。
  • 環境への配慮: 河川や下水道に廃液を流さないでください。環境保護のために適切な廃棄方法を選択してください。

5. 安全対策

作業時の注意

  • 保護具の使用: 塗装作業時には保護手袋、保護眼鏡、保護マスクなどを着用し、直接皮膚や目に触れないようにしてください。
  • 火気厳禁: 水性塗料であっても、塗装中や乾燥中は火気に注意してください。特に溶剤系塗料を併用する場合は火災のリスクに十分注意してください。

緊急時の対応

  • 誤飲や目に入った場合: 万が一、塗料が目に入った場合は直ちに大量の水で洗い流し、医師の診断を受けてください。誤って飲み込んだ場合も、すぐに医師の診断を受けてください。
  • 気分が悪くなった場合: 作業中に気分が悪くなった場合は直ちに作業を中止し、換気の良い場所で安静にしてください。症状が改善しない場合は医師の診断を受けてください。

FIRE Protectを正しく使用することで、木材の防火性能を向上させ、安全で美しい仕上がりを実現することができます。施工前に必ずこれらの注意点を確認し、適切な作業を心がけてください。

27-3 不燃性塗料の最適な選び方

不燃性塗料の選び方は、使用目的や環境条件によって異なります。以下に、不燃性塗料を選ぶ際のポイントをまとめます。

1. 用途に応じた選定

内装用途

  • 耐火性能: 内装木部の防火対策には、国土交通省の認定を受けた不燃性塗料を選びましょう。例えば、ファイヤーブレイクF4は内装木製壁に最適です。
  • 環境対応: 学校や病院などの公共施設では、ホルムアルデヒド放散等級がF☆☆☆☆の製品を選ぶことが推奨されます。木守り専科シリーズのように、学校環境衛生基準適合品を選びましょう。

外装用途

  • 耐候性: 外装に使用する場合、耐候性と耐久性が重要です。特に風雨や紫外線にさらされる環境では、ファイヤーディレーF4などの耐候性に優れた製品が適しています。
  • 防水性: 外装用塗料には、防水性が求められます。ファイヤーブレイク半外部用は、耐候性と防水性を兼ね備えた製品です。

2. 塗装方法

塗装環境

  • 作業環境: 室内での作業の場合は、臭気の少ない水性塗料を選ぶと良いでしょう。ファイヤーディレーF4は水性であり、作業環境を快適に保ちます。
  • 作業手順: 刷毛、ローラー、スプレーなど、使用する塗装器具に適した製品を選びましょう。製品の仕様書に従い、適切な塗装方法を確認します。

3. 性能と認定

認定の確認

  • 認定番号: 国土交通省の不燃材料認定番号を確認しましょう。認定品は信頼性が高く、安全性が保証されています。
  • 試験成績書: 防火性能や耐燃焼性の試験成績書を確認し、製品の性能を評価します。木守り専科やファイヤーブレイクの試験成績書は信頼性の高い情報源です。

製品の特性

  • 成分表: 成分表を確認し、含有物質が安全かどうかを判断します。特に、VOC(揮発性有機化合物)の含有量が低い製品を選びましょう。
  • 耐用年数: 製品の耐用年数を確認し、長期的に使用できるかを判断します。外装用塗料の場合、耐候性や耐久性が求められます。

4. 環境への配慮

エコフレンドリー

  • 環境対応: 環境に優しいエコフレンドリーな製品を選びましょう。例えば、木守り専科シリーズは、環境に配慮した成分で作られています。
  • リサイクル: 使用後の塗料容器や残塗料のリサイクルについても考慮し、適切に処分できる製品を選びます。

5. サポートと保証

メーカーサポート

  • 技術サポート: 施工方法や製品の使用に関する技術サポートが充実しているメーカーを選びましょう。製品カタログや技術資料が充実していることが重要です。
  • 保証期間: 製品の保証期間を確認し、万が一の場合に備えた保証制度があるかどうかを確認します。

購入方法

  • 公式ストア: 正規品を購入するために、公式ストアや認定販売店から購入することを推奨します。不明点があれば、メーカーに直接問い合わせて確認しましょう。

まとめ

不燃性塗料を選ぶ際には、使用目的、塗装方法、性能と認定、環境への配慮、サポートと保証など、多くの要素を考慮する必要があります。各ポイントをしっかりと確認し、最適な製品を選びましょう。信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、安全性と性能を確保することができます。


1章から27章までのまとめ

このブログでは、木部の不燃化に役立つ製品の紹介と、国土交通省の不燃塗装基準について詳しく解説しています。適切な製品選びと施工方法の重要性をプロの視点でわかりやすく説明します。

重要なポイント

  1. 不燃塗料の選定基準
  • 国土交通省の認定を受けた不燃塗料を選ぶことが必須。
  • 認定番号の確認が重要(例:NM-1493、NM-4549など)。
  1. 主要製品の特徴と用途
  • ファイヤーブレイクF4:内装木製壁に最適な不燃塗料。
  • ファイヤーディレーF4:水性で環境に優しく、屋内外で使用可能。
  • 木守り専科 FIRE Protect:屋内外共用の木部用不燃塗料。
  • モーエンアクア:透明タイプの水性不燃塗料。
  1. 施工方法のポイント
  • 刷毛塗り、ローラー塗り、スプレー塗りなど、適切な施工方法を選ぶ。
  • 使用環境に応じた下地処理と塗装方法を徹底する。
  1. 環境への配慮
  • VOC(揮発性有機化合物)の含有量が低い製品を選ぶ。
  • 環境に優しいエコフレンドリーな製品を選定。
  1. 耐候性と耐久性
  • 外装用塗料には防水性と耐候性が求められる。
  • 長期的な使用に耐える製品を選ぶことが重要。
  1. 安全性と認定
  • 学校環境衛生基準適合品を選ぶことで、安全性を確保。
  • 不燃材料の認定を受けた塗料を選定する。

注意点と対策法

  • 認定の確認:必ず国土交通省の認定番号を確認し、信頼性を確保。
  • 適切な施工:施工方法を遵守し、不適切な施工を避ける。
  • 環境対応:環境に優しい製品を選び、適切に廃棄する。
  • メンテナンス:定期的なメンテナンスを行い、長期間にわたる効果を維持する。

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